『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』は、2007年の『ヤマドンガ』出演を期に大幅な肉体改造を行ったNTR Jr.が、さまざまな方向性を模索する中で放ったヒット作。現在南インドの各映画界で活躍する音楽監督S・タマンによるビートの効いた劇中ソングも名曲揃いで、全7曲のうち5曲はダンスナンバー。都会的なセッティングから瑞々しい田園風景まで、変化にとんだビジュアルを背に、テルグ語映画界きっての踊りの名手であるNTR Jr.の、エネルギッシュでキレのいいステップが炸裂します。
『マガディーラ 勇者転生』(09年)の大ヒットによりトップ女優への道を歩み出していたカージャル・アガルワールと、2010年に映画デビューしたばかりの初々しいサマンタというツイン・ヒロインを迎え、プラカーシュ・ラージ、シュリーハリら実力派が脇を固めています。
『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』(原題:Brindavanam)
ハイダラーバードに住む大企業オーナーの息子クリシュ(クリシュナ)には、両親公認の恋人インドゥがいた。あるときインドゥは友人であるブーミを助けるために一肌脱いでほしいとクリシュに頼む。ブーミはラーヤラシーマ地方の出身で、父バーヌ・プラサードは典型的なファクショニストだった。彼女は粗暴な従兄と結婚させられそうになっていて、それを逃れるには相思相愛の恋人がいることを父に告げなければならない。その恋人役をクリシュに演じて欲しいというのだ。
インドゥの強い求めでクリシュは渋々ラーヤラシーマにブーミと共に赴く。たどり着いたブーミの生家ブリンダーヴァナムは大家族が住む豪壮な屋敷。家長のバーヌ・プラサードは川ひとつ隔てた隣村のファクショニストのシヴァ・プラサードと激しくいがみあっていた。クリシュは平凡な勤め人の息子と身分を偽り、癖のある親族たち、面倒な人間関係の間を泳ぎ回りながらブーミを助けようとする。
出演:NTR Jr.、カージャル・アガルワール、サマンタ、プラカーシュ・ラージ、シュリーハリ、ブラフマーナンダム
監督:ヴァムシー・パイディパッリ
脚本:ヴァムシー・パイディパッリ、コラターラ・シヴァ
原案:ヴァムシー・パイディパッリ
撮影:チョーター・K・ナーイドゥ
音楽:S・タマン
編集:マールターンド・K・ヴェンカテーシュ
製作:ディル・ラージュ ほか
製作会社:シュリー・ヴェンカテーシュワラ・クリエーションズ
2010年/インド/テルグ語/G/170分/字幕:内海千広
日本公開:2024年3月15日(金)よりシネ・リーブル池袋、池袋HUMAXシネマズほか 順次公開
配給:インドエイガジャパン株式会社
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