第81回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』の主演を務めたティルダ・スウィントンに信頼を寄せるペドロ・アルモドバル監督のコメントが到着しました。
人生の終焉を迎えようとしているマーサ(ティルダ・スウィントン)と、彼女の最期の願いを聞き入れようとする小説家のイングリッド(ジュリアン・ムーア)が共に過ごす数日間を描く物語。
12月9日(月)にノミネーションが発表された第82回ゴールデングローブ賞で、ティルダ・スウィントンが主演女優賞(ドラマ部門)に見事ノミネート。
スウィントンとはショートフィルム『ヒューマン・ボイス』に続き2度目のタッグとなるペドロ・アルモドバル監督は「私は本当にティルダが大好き!」と口にし、「前作で一緒に仕事をしたときに、我々の相性がいいことは瞬時に分かりました。私たちはすぐにお互いを理解できるのです。ティルダの起源が地理的にスペインに近い場所にあるからかもしれません。彼女と一緒にまた何かを作りたいと思ったことが本作のオファーのきっかけでした」とコメント。
スウィントンの演技力にも絶大な信頼をおいており、「私の映画では、登場人物たちがよく喋る。舞台作品と同じくらいに言葉は必要不可欠なのです。物語を構成する要素はどれも重要で、私はそのすべてに関わっていますが、真に物語を伝えるのは俳優たちです。本作ではティルダが熟練技で完璧に語る長いセリフと、それに耳を傾けるジュリアン・ムーアのまなざしによってバランスが保たれています。ティルダは何ページにもわたり書かれた長い独白を、大げさでも単調でもない見事な言い回しで披露し、死の苦悶を伝えました。彼女の巧みな演技が全編に渡り光っています」と賛辞を送っています。
『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』(原題:The Room Next Door)
重い病に侵されたマーサ(ティルダ・スウィントン)は、かつての親友イングリッド(ジュリアン・ムーア)と再会し、会っていない時間を埋めるように病室で語らう日々を過ごしていた。治療を拒み自らの意志で安楽死を望むマーサは、人の気配を感じながら最期を迎えたいと願い、“その日”が来る時に隣の部屋にいてほしいとイングリッドに頼む。悩んだ末に彼女の最期に寄り添うことを決めたイングリッドは、マーサが借りた森の中の小さな家で暮らし始める。そして、マーサは「ドアを開けて寝るけれど もしドアが閉まっていたら私はもうこの世にはいない」と言い、最期の時を迎える彼女との短い数日間が始まるのだった。
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
原作:シーグリッド・ヌーネス「What Are You Going Through」
出演:ティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーア、ジョン・タートゥーロ、アレッサンドロ・ニボラ
2024年/スペイン
日本公開:2025年1月31日(金) 公開
配給:ワーナー ブラザース映画
©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
©El Deseo. Photo by Iglesias Más.