一般社団法人キネコ・フィルム(東京都渋谷区、代表椎名保)は、1992年から、毎年11月に子どもから大人まで楽しめ、二子玉川ライズや玉川?島屋S・C、二子玉川公園などを中心とした二子玉川の街一帯が映画館となる「第30回キネコ国際映画祭」を、11月1日(水)~6日(月)の期間において開催。
そして初日となる11月1日(水)には、多くの親子連れのお客様を迎えてオープニングセレモニーを実施した。
このオープニングセレモニーのスペシャルゲストとして、ジェネラル・ディレクターの戸田恵子さん(2008年より参加/15回目)、プログラミング・ディレクターの中山秀征さん(2011年より参加/12回目)、そしてスペシャル・サポーターとして高橋克典さん( 2016年より参加/7回目)と横山だいすけさん(2018年より参加/5回目)、桂宮治さん(今年初参加)が、来場しているお客様や審査員、作品関係者らに大きな拍手で迎えられる形でレッドカーペットに登場した。
そして海外も注目するキネコ国際映画祭ならではのショーが、「ライブシネマ」。
ステージに登場した戸田恵子・中山秀征・高橋克典・横山だいすけ・桂宮治らが、スクリーンに上映される映画「ぼくらのビッグ・ドリーム」など3作品の生吹き替えをライブ披露。
このライブシネマは、「字幕が読めない子どもたちでも安心して楽しめるように」というキネコ国際映画祭ならではのユニークなプログラム。スペシャルゲストが臨場感ある生吹き替えを行うことで、子どもたちはスクリーンに目が釘付け。オーディエンスは大きな拍手で応えた。
戸田恵子「映画を通じて学んでもらえたら」
「ほんとうにすばらしい映画が毎年いろいろな国から集まってきています。この映画祭はお子さんが自主的に来れる場でもないんですよね。周りにいる大人のみなさまがぜひとも声をかけていただきたい。
大人の社会で起きていることは子どもの社会でも起きています。(その社会を)映画を通じて、お父様お母様が教えきれないところを学んでもらえたらいいなと思います。
おうちで小さなスマホで観るのもいいですが、ぜひともこのような場所にきて、大きなスクリーンでみんなとひとつの作品を観ていただけたらなと思います」(戸田恵子)
中山秀征「子どもたちが世界に羽ばたくチャンス」
「30年の歴史があるキネコ国際映画祭。ほんとうにみなさんで力をあわせてここまでやってきました。これだけの大きな会場で多くの人々が集まってできるようになったこととてもうれしく思います。
この映画祭は子どもたちのためにある。そこに大人が協力することで子どもたちが世界に羽ばたくチャンスを得ることができると思います。その第一歩にこの映画祭がなってくれればいい」(中山秀征)
「今回関わらせていただいた作品を見て、子どもたちの目が演技ではなく限りなく真実に近く希望を感じました。あらためて映画の力、エンターテイメントの力を感じました」(高橋克典)
「ほんとうに観て楽しめる映画、さまざまなことを考えさせられる映画など、いろいろなストーリーの映画があるので、ぜひみなさん足を運んで、実際に観て感じてほしいです」(横山だいすけ)
初めて参加した桂宮治は、扇子と手ぬぐいだけで伝える話芸、落語を通して、「想像することの大切さ」を子どもたちに伝え、最後に“なぞとき”でこう締めた。
「キネコ国際映画祭とかけまして、お気に入りの洋服と解く。その心は、一度きたら、またきたくなるでしょう」(桂宮治)
―――キネコ国際映画祭は、11月1~6日の6日間、二子玉川ライズや玉川高島屋 S・C、二子玉川公園などで開催。公式サイトをチェックして、親子で映画の魅力を体感しよう。
https://kineko.jp/
◆囲み取材◆
Q:レッドカーペットを歩いた感想を教えてください。
中山さん:コロナの影響もありお客さんを多く入れることが中々できなかった時もありましたが、今年は本当に多くのお客様がいる中でとても気持ちよく歩かせていただきました。
横山さん:レッドカーペットを歩く瞬間はとても特別な瞬間でいつも緊張します。天候が悪い状況でのセレモニーもあったので今日は本当にいい天気で、皆さんに見守られながら(映画祭の)スタートができたことをとても嬉しく思います。
桂さん:レッドカーペットを歩いたのが初めてで、普段、浅草のホッピー通りしか歩かないので本当に緊張しました。
ハリウッドスターみたいに手を振ろうと思ったのですが、恥ずかしくてできなかったです。
戸田さん:みなさまと同じように、大変気持ちよく歩かせていただきました。最近昨日のことも忘れちゃう今日この頃ですが、過去に天候が悪い日もあったなとしみじみ感じています。
Q:アンパンマンの声優をはじめ、常に教育に熱心に取り組まれているからこそ、今回もジェネラル・ディレクターとして15回目になると思いますが今の思いをお聞かせください。
戸田さん:あまりにもやることが多く、最初の4~5年くらいは来年はやらないと言っていましたが、とにかく映画の内容が素晴らしく、多くの子ども達に届けたいという気持ちで続けてきました。映画から学ぶことは本当にたくさんあって、皆さんが実現できなかったことを映画が背中を押してくれると思っているので、これからも多くの人に知ってもらえるように頑張りたいと思います。