『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が、『007』のジェームズ・ボンドを卒業したダニエル・クレイグ主演でお届けするラブストーリー『クィア/QUEER』が、5月9日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開となります。
『君の名前で僕を呼んで』でティモシー・シャラメを一躍スターダムに押し上げたルカ・グァダニーノ監督が、今回ダニエル・クレイグの相手役に大抜擢し注目を集めているのが、新星ドリュー・スターキー。彼が演じる、主人公リーが切ない想いを寄せる最愛の人ユージーンにフォーカスした新場面写真を解禁。
この度、ダニエル・クレイグ演じる主人公・リーが一途に想いを寄せる、ドリュー・スターキー扮する最愛の人・ユージーンの姿を捉えた新たな場面写真が解禁となった。


背が高く、優美さをたたえ、控えめな若者ユージーン・アラートンを演じるのは、『Love, サイモン 17歳の告白』(18)や、『ヘイト・ユー・ギブ』(18)などに出演していたドリュー・スターキー。スターキーは、1993年生まれ、米・ノースカロライナ州出身。Netflixの人気ドラマ「アウターバンクス」(20)でブレイクを果たし、本作でダニエル・クレイグの相手役に大抜擢された注目株。ルカ・グァダニーノ監督は、『君の名前で僕を呼んで』でティモシー・シャラメを主役に抜擢。その後、シャラメは、“ディカプリオ以来のスター”として映画界のみならずファッション界からも大きな注目を集め、大スターへと瞬く間に大躍進を遂げたことは周知のとおり。スターキーにもすでに映画ファンの間で今年最高の“発見”との呼び声も高く、今後の活躍が期待される逸材だ。
スターキーは、バロウズの小説を読み、ユージーン役の演技をテープに収めてルカ・グァダニーノ監督に送ったという。製作総指揮のピーター・スピアーズ(『君の名前で僕を呼んで』)に勧められたグァダニーノは、プリプロダクションの早い段階で、ロサンゼルスでスターキーに会うことにした。その時、デザイナーのジョナサン・アンダーソンも同席した。
グァダニーノは、初めてスターキーに会った時点で、ユージーンを見つけたと確信。グァダニーノは、「ドリュー(・スターキー)は、この役の内面も外面を理解しようと、一生懸命考えてくれた。そして何よりも、ユージーンの冷淡さも理解していたんだ。バロウズの言葉を借りると、彼の『肉体からの離脱』も理解していた。ユージーンの曖昧さを捉えると同時に、1950年代の男性が、どうふるまうのかもちゃんと分かっていたんだよ」と褒め称える。スターキーは「このキャラクターに関しては、身体的な特徴が非常に重要だった。僕とルカは、ユージーンのルックスやふるまい、歩き方についてさえも、とことん話し合った」と役作りを振り返った。また、「アンダーソンとは、ユージーンらしいルックスにするために、40種類ものメガネを試したんだよ」とのこと。
ダニエル・クレイグは「ドリューの台詞は、小説にも脚本にもあまり多くはなかった。僕は大げさな演技をするが、ドリューが演じるユージーンは繊細だ。僕たちが演じるキャラクターは、映画の中で美しく呼応し合う」とスターキーとの共演を振り返る。
リーから一途な想いを向けられるも、ユージーンは気まぐれにそれに応えるだけ。いつも感情を露にすることはなく、どこかミステリアスな雰囲気を崩そうとはしない。そんなユージーンだが、人生を変える奇跡の体験をしようとリーに誘われて向かったジャングルで一体何があったのだろうか――。
ダニエル・クレイグがすべてをさらけ出し、挑んだ、孤独な中年男性・リーのどこまでも愛おしくなる恋の行く末をぜひ見届けてほしい。
5月9日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開
『君の名前で僕を呼んで』でひと夏の切ない恋を描いたルカ・グァダニーノ監督が、今度は愛する相手と心身共にひとつになりたいと切望する男を描く。主人公の孤独な中年男リーを演じるのは、007シリーズの主人公ジェームズ・ボンドの鎧を脱ぎ捨てた新生ダニエル・クレイグ。ボンドとは全く異なる魅力で、自分を保てないほどに相手を求める圧倒的ピュアネスを演じきる姿は、あまりに痛く愛おしく、私たちの心を激しく搔き乱す。2024年の第81回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを迎え、第96回ナショナル・ボード・オブ・レビューでダニエル・クレイグが主演男優賞を受賞。第82回ゴールデングローブ賞でも、主演男優賞(ドラマ部門)でノミネートされるなど、多くの映画賞を賑わせている。 リーが恋する相手のユージーン役には、映画ファンの間で今年最高の“発見”との呼び声も高いドリュー・スターキー。一見クールで感情を露わにしない新世代に見えつつも、己のアイデンティティへの戸惑いや葛藤が垣間見える絶妙な表情で、ユージーンの心の中の繊細なゆらぎを観客に突き付ける。 原作はビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズが、謎多き人生を赤裸々に綴り、一度は出版を封印した自伝的小説。トレント・レズナー&アッティカス・ロスが手掛けた音楽と、ニルヴァーナ、プリンス、ニュー・オーダーらの挿入歌が聴覚を、ファッションの新しい軌道を創り上げたJW Andersonのジョナサン・アンダーソンによる衣装が視覚を魅了する。愛を確かめるために男が選んだ数奇な手段とは──究極の愛を探し求める姿が、あまりに無様で崇高で、どこまでも愛おしいラブストーリー。 物語 |
監督:ルカ・グァダニーノ『君の名前で僕を呼んで』
出演:ダニエル・クレイグ、ドリュー・スターキー、ジェイソン・シュワルツマン、レスリー・マンヴィル 他
原題:Queer/2024年/アメリカ・イタリア/カラー/ビスタ/5.1ch/137分/字幕翻訳:松浦美奈 R15+ 配給:ギャガ
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