『ブリキの太鼓』のフォルカー・シュレンドルフ監督作品『ボイジャー 4Kレストア』(配給:Stranger 提供:JAIHO)が6月6日(金)よりシネマート新宿、Stranger、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国順次公開となる。併せて、ポスタービジュアル・予告編・場面写真が解禁された。
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(95)の公開を控えた、本作公開当時22歳のジュリー・デルピーがあどけない存在感で主人公の運命を引き寄せていく女学生エリザベスを体現。そして『ライトスタッフ』(83)、『天国の日々』(78)のサム・シェパードが、幾つもの恋を通過してきた独身の中年主人公フェイバーを演じ、年齢の差を超えた男女の愛の行方が紡がれていく。
さらに、『ローザ・ルクセンブルク』(85)で第39回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したバルバラ・スコヴァが脇を固め、物語に深みを与えている。
1991年の劇場初公開時に、その衝撃的な愛の結末で多くの映画ファンの心をざわつかせた幻の傑作が、4Kレストア版でスクリーンに蘇る。
本作は、第32回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『ブリキの太鼓』(79)のフォルカー・シュレンドルフ監督が、スイスの作家マックス・フリッシュによる小説「ホモ・ファーベル」(57)を原作に映画化した作品。
撮影を担当したのは、『ユリシーズの瞳』(96)で撮影スタッフを務めたヨルゴス・アルヴァニティス。メキシコ、アリゾナ、パリ、アテネ、ローマなど世界各国で撮影を敢行し、主人公たちが辿る壮大な旅路を描き出している。
今回解禁されたポスタービジュアルでは、主人公フェイバー(サム・シェパード)を愛と情熱を湛えたまなざしで見つめるエリザベス(ジュリー・デルピー)の表情が印象的に切り取られている。
二人の間に添えられた「彼女の存在が、すべてを覆す。」というキャッチコピーが、彼女に秘められた謎を予感させる。さらに、本作の世界観をより深く味わえる場面写真もあわせて解禁。
同時に公開された予告編では、豪華客船での出会いをきっかけに、強く惹かれ合うフェイバーとエリザベスの姿が映し出される。パリ、ローマ──美しき名所の数々を背景に、二人が辿る魅惑の旅路。その先に待ち受ける衝撃の真実が、観る者の心を揺さぶるだろう。
ストーリー
50歳を過ぎた技術者、ウォルター・フェイバー(サム・シェパード)は、ユネスコの仕事で世界を飛び回っている。パリでの会議へ向かうため、豪華客船で大西洋を渡る途中、芸術を愛する女学生エリザベス(ジュリー・デルピー)と出会う。
技術だけを信じ、芸術に無関心なフェイバーは好奇心旺盛な彼女に戸惑いながらも、次第に強く惹かれていく。やがて二人は、パリ、ローマと旅を共にするうちに心を通わせ、深く結ばれる。しかし、エリザベスにはフェイバーの運命を大きく揺るがす、ある秘密が隠されていた──。

(原題:HOMO FABER(VOYAGER) 、1991年、ドイツ・フランス・ギリシャ合作、上映時間:118分)
キャスト&スタッフ
監督:フォルカー・シュレンドルフ
出演:サム・シェパード、ジュリー・デルピー、バルバラ・スコヴァ
製作:エベルハルト・ユンカースドルフ
原作:マックス・フリッシュ
撮影:ヨルゴス・アルヴァニティス、ピエール・ロム
編集:ダグマー・ヒルツ
美術:ニコス・ペラキス
脚本:フォルカー・シュレンドルフ、ルディ・ワーリッツァー
提供:JAIHO










オフィシャル・サイト(外部サイト)
劇場情報URL:https://theaters.jp/25834(外部サイト)
公式X:@voyager_movie
配給:Stranger
6月6日(金)よりシネマート新宿、Stranger、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開