『TRICK』シリーズをはじめ、『天空の蜂』、舞台「テンペスト」など、多くの作品でタッグを組んできた堤幸彦監督×仲間由紀恵の約10年ぶりの再タッグとなる、映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』が、先行公開中の沖縄県に続き、3月14日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開となる。
本作の舞台は音楽やダンスが生活に溶け込んでいる沖縄。母親の朱音(あかね)、妹の舞(まい)と3人で暮らす照屋踊(てるやよう)は、ダンススクールで出会ったリサに憧れ、ダンスを習い始める。朱音は家計を支えるためスナックで働き、人との関わりが苦手な舞はスクールの前でいつも兄の姿を一心に見つめていた。やがて踊はリサとペアを組み、その才能を開花させていく。そんな中、朱音のもとに一本の電話があり、ある男が訪ねてくる。偶然、家の前でその男を目撃する踊。後日、テレビでダンス・オーディションを開催すると発表した音楽プロデューサーのHIROKIが、その男だった……。
動き出す運命。憧れだったダンス・パートナー、友人や地元の人々、大切な母、そして妹との繋がりの中で揺れ動く踊。踊が自分と向き合って選んだニライカナイ=理想郷とは……。
シングル・マザーの朱音役を演じるのは、監督の堤とは20年以上の親交があり、自らも沖縄県出身の仲間由紀恵。朱音の息子・踊を演じるのは、2023年に再始動となった沖縄アクターズスクール出身のSoul。兄を慕う妹の舞役には同じく沖縄アクターズスクール出身の又吉伶音。そして物語の鍵を握る音楽プロデューサーをEXILEの橘ケンチが演じる。
仲間由紀恵×堤 幸彦監督×Soul スペシャル・インタビュー!
この度、本作の舞台となった沖縄の海を背景にした、主演の仲間と息子・踊を演じたSoul、そして堤監督の3ショット・インタビューが到着した。
仲間自身の出身地である沖縄を舞台にした、感動と温かさに満ちた本作への思いや撮影秘話、撮影後から時間が経った今でも変わらぬ母性溢れる眼差しで息子役のSoulを見つめる姿、そして10年のブランクを全く感じさせない堤監督へのツッコミを炸裂させる仲間の見事な機転が垣間見られる、仲間の魅力満載のインタビューとなった。
沖縄が舞台となる本作に出演された思いをお聞かせください。
仲間:堤監督が、私の大事な出身地・沖縄の素敵な姿を撮ってくださいました。本当にリアルな沖縄を描いてくださっていますし、どこか監督らしい“カッコいい映画”に仕上がっていると思います。
堤:観光地映画には絶対にしたくなかった。沖縄に住まう人々の息づかいが感じられるものでありたかった。それは、ここにいらっしゃる本当に素晴らしい俳優の皆さんの手によって作られたし、沖縄のエキストラの皆さんも芝居心があって、とても良かったです。
仲間さんが演じた主人公・朱音について、どのように役作りをされましたか?
仲間:シングル・マザーで、子どもを一生懸命育てていかなきゃいけないっていうプレッシャーを抱えながら、もう一方ではとある秘密も抱えている女性です。ちょっと生活に疲れ、だんだん生活が雑になってきている感じも出したかったですし、髪の毛も、毛染めに行くのも面倒くさいから、ちょっと伸びちゃったな、みたいな雰囲気も出したかったですし、洋服もまあこれでいいかな、と思っているような、そういうがさつ感のある人だというのも表現したかったので、美容室も2、3回通って、何度も(染めて)……。
堤:ビールで(染めた)?
仲間:ビールでは染めなかった! 美容室で染めました! 美容室行って、ちゃんと女優さんらしく染めました(笑)!
母親を仲間さんが演じましたが、Soulさんは実際仲間さんと共演してみていかがでしたか?
Soul:(仲間さんは)もう本当に……。
堤:怖かったよね?
仲間:怖くない、怖くない(笑)! すごく優しかった!
Soul:(笑)。本当に優しいし、休憩の間の(仲間さんと監督の)二人の会話も面白いし、最高でした!
仲間:「面白い……(苦笑)。
堤:面白い人たち……、面白い大人たちがいっぱい(笑)!
作品の中で特に印象的なシーンは?
Soul:(自分が演じた)踊の友達が二人いて、その二人の掛け合いや会話がちょっとおバカな感じで好きです。本当に笑えて、あったかい会話なんです。
仲間:この二人(の活躍)がね、思いのあるラストに繋がるんだもんね。いいね。
Soul:周りにいる家族や友人、ダンスの先生、ダンスの仲間、この周りの人たちの温かさや絆を踊が感じて、夢に向かって家族と一緒に頑張っていく姿を見ていただきたいです。
仲間:私はいろいろ好きなシーンがあるんですけど、やっぱり踊と二人で海に向かって語り合うシーンです。あのシーンに向けて、ちょっとずついろいろな気持ちを積んできたところもありましたので、綺麗な沖縄の海と共に、その二人の語りのシーンをぜひ見ていただきたいと思います。堤監督が本当に素晴らしい映画を作ってくださいました。さらにオール沖縄で撮影をしました。スタッフも、ほとんどが沖縄の方。出ている役者も、エキストラさんも含めてほとんど沖縄の方。地元の愛情とパワーが詰まった映画になっていますので、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
ありがとうございます。最後に監督からお願いいたします。
堤:仲間さんと同じです。
仲間:んっ!!!? ここまで来て一緒(笑)?
一同、大爆笑。
堤:(沖縄出身ではない)県外の僕が感じうる沖縄の全てを、感情的にも風景的にも、“チャンプルー”って言葉がありますけども“ミックス”した作品になっているので、“なるほど、あのおじさんが言っていたことはこういうことか”と見ていただければ分かると思うので、ぜひ劇場で、立体的な音で体感してほしいです。
笑いと温もりに包まれたインタビューは、まさに映画の雰囲気そのもの。沖縄の空気を存分に感じられる『STEP OUT にーにーのニライカナイ』は、沖縄県先行公開中、3月14日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開。








動き出す運命。憧れだったダンスパートナー、友人や地元の人々、大切な母、そして妹との繋がりの中で揺れ動く踊。踊が自分と向き合って選んだニライカナイ=理想郷とは…。
シングルマザーの朱音役を演じるのは監督の堤とは20年以上の親交があり、自らも沖縄県出身の仲間由紀恵。朱音の息子・踊を演じるのは、2023年に再始動となった沖縄アクターズスクール出身のSoul。兄を慕う妹の舞役には同じく沖縄アクターズスクール出身の又吉伶音。そして物語の鍵を握る音楽プロデューサーをEXILEの橘ケンチが演じる。 |
出演:仲間由紀恵
Soul 又吉伶音 伊波れいり 松田るか 津波竜斗 内田樹 盧礼欧 玉城敦子 城間やよい
津嘉山正種 橘ケンチ(EXILE)
監督:堤幸彦
共同監督:平一紘
脚本:谷口純一郎 ダンス振付:YUKI(Sound Cream Steppers)
配給:ギャガ 配給協力:大手広告
製作委員会:フェローズ VAP YOUR FACE CLINIC 大手広告大阪本社 BS-TBS 沖縄テレビ放送
制作プロダクション:PROJECT9
制作協力:オフィスクレッシェンド
©「STEP OUT」製作委員会