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映画『蘭島行』2025年9月、ユーロスペースほか全国順次公開決定

北海道の小樽市を中心に撮影された映画『蘭島行』(読み方:らんしまいき)が今年の9月、ユーロスペースにて公開決定、また2月28日より開催されている世界三大ファンタステック映画祭の一つである、ポルト国際映画祭の監督週間長編映画コンペティション部門(DIRECTORS WEEK OFFICIAL SECTION)、オリエントエクスプレス部門(Orient Express OFFICIAL SECTION) への出品が決定。ワールドプレミア上映となる。

ポルト市内を一望できるビラ・ノバ・デ・ガイアより

母が自殺未遂で死の淵へ ―― あなたならその時、どう向き合うのか?

パンク・ロッカー崩れの独身男(芳夫)に音信不通だった弟(悟史)から電話が入る――。どうやら、母親(美智子)が自殺をして昏睡状態のようだ。男は何年も帰っていない故郷、北海道小樽に向かった。わけありの女(真紀)を連れて。男はその女に嫁のふりをしてくれと頼んでいた。母親の喜ぶ顔が見たかったのだ。果たして、意識不明の母は目を覚ますのか? 男の願いは叶うのだろうか? 会話も少なくぎこちないまま、二人は小樽の蘭島駅に降り立った……。
映画『蘭島行』は、運に見放されたパンク・ロッカーとその妻のふりをする天涯孤独の女、そして何年も会っていなかった弟との数日間を描く。
メガホンを取ったのは、『YUMENO ユメノ』『TOCKA タスカー』に続く、長編三作目となる鎌田義孝監督。
前二作品と同様に本作も北海道で撮影、小樽市近郊の蘭島をロケ地に選んだ。
主人公の芳夫には木村知貴(『はこぶね』『朽ちる』)、真紀には輝有子(『逃走』)、弟の悟史には足立智充(『夜を走る』『夜明けのすべて』)、母の美智子には竹江維子(『TOCKA』)。2025年9月、ユーロスペースほか全国順次公開。

ファンタスポルト国際映画祭(監督週間コンペティション)に選出された本作品について、創設者・チーフディレクターであるベアトリス・パシェコ・ペレイラは語る。
「3人のキャラクターが魅力的で先の展開が読めないところが興味深い。『蘭島行』は家族の生と死を捉えたファンタジーの枠を超えた奥深い作品だ。」

左より)木村知貴、輝 有子、ファンタスポルト・チーフディレクター べアトリス、鎌田義孝監督

《ポルト国際映画祭(ファンタスポルト)》『蘭島行』の映画祭上映日について

2025年3月4日19:15~ *1回のみ上映
Q&Aセッションに、鎌田義孝監督、木村知貴、輝有子が登壇予定。
◆映画祭公式サイト
https://fantasporto.com/en/category/directors-week-en/(外部サイト)
https://fantasporto.com/en/ranshima-bound/(作品ページ、外部サイト)

物語
東京に住む売れないパンクロッカーの佐々木芳夫(木村知貴)は、母が自殺を図ったという連絡を受けた。彼は妻のふりを頼んだ黒沢真紀(輝有子)を連れて、生まれ故郷の北海道蘭島に駆けつける。
エリート建築デザイナーの弟・悟史(足立智充)を加えた3人は、母が目を覚ますまで奇妙な時間を過ごす。
芳夫は母の日記に、死んだら父の遺骨と一緒に海に散骨してほしいと書いてあるのを目にした。母の願いを悟史にも告げ、芳夫たち3人は母の散骨場所を探しに出かけるが・・・。
蘭島行

出演、木村知貴 輝 有子 足立智充 竹江維子

企画・脚本・監督、鎌田義孝
脚本、中野太
音楽、山田勳生 プロデューサー、山野久治 撮影、新宮英生 録音・助監督、植田中
製作・配給、鎌田フィルム
2024年、カラー、日本、83分
映倫レイティング、G
©鎌田フィルム