ある夫婦の本当にあった話を映画化した『35年目のラブレター』のお披露目試写会が2月3日に日経ホールで行われ、笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅(WEST.)、上白石萌音、安田顕、くわばたりえ、塚本連平監督が出席した。
鶴瓶は満員の観客席を見上げながら、「あっという間にこの日がやってきました。最後の展開についてお話ししたい気持ちもありますが、まだご覧になっていない方もいらっしゃいますよね。ぜひ楽しんでいただければと思います」と笑顔で挨拶した。
一方、原田は「自分が出演している作品ですが、客観的に見ても非常に魅力的な作品だと感じています」と微笑みを浮かべた。
重岡は出演オファーを受けた際の心境について、「『何かを始めるのに遅すぎることはない』というメッセージが自分自身にも響きました。映画を通じて、その思いを多くの人に伝えたいと感じました」と語った。
また、共演した上白石について「皎子役を上白石さんが演じてくださって、本当に良かったです。とても安心して演じることができました」とコメント。これに対し、
上白石も「こちらこそです!」と応じ、「私たちが鶴瓶さんや原田さんのような存在になっていくのだと思い、未来への期待を感じながら演じました。完成した作品は想像以上に温かく、たくさん笑えるものになっています」と作品への期待を込めた。
くわばたは、「皆さんは若い頃と年老いた後で別の俳優が演じていますが、私だけはずっと同じ役を担当しました!」と冗談交じりに語り、役作りについて「メイクさんや衣装さんの力を借りて演じ分けることができました」と振り返った。さらに、「父が鶴瓶師匠のファンで、写真を見せたら『鶴瓶ちゃんやんか! ところで横のおばちゃん誰なん?』と言われ、私だと気づかれませんでした」と笑いながら話し、スタッフの技術を称賛した。
また、作品の感想について「最初は、重岡くんが鶴瓶師匠の若い頃を演じると聞いて『それは無理があるのでは?』と思いましたが、実際に観てみると違和感がまったくありませんでした!」と力説。これを聞いた鶴瓶は、重岡の顔を見ながら「こんな顔ちゃうわ!(笑)」とツッコミを入れ、重岡も「似ていると言われるのは、うれしさと複雑さが半々です」と笑いながら応じた。
イベントの終盤では、登壇者たちが本作に関連して今年挑戦したいことについて語った。安田は「英語を自由に話せるようになりたい」と述べ、過去に挫折した経験があることを明かした。上白石は「映画に触発されて、友人と共に漢字検定を受けるつもりです。年齢に関係なく、書ける字が増えることは嬉しいです」と意気込みを語った。重岡は「免疫力を高めるために、今年から毎朝冷たいシャワーを浴びることに挑戦しています。時にはその冷たさに耐えられず、立ち尽くしてしまうこともありますが、続けています」と報告した。原田は「50代でゴルフを始めました。自分の成長を信じて、今後も努力を続けたいと思っています」と意欲を示した。
原田は、「妻・皎子(きょうこ)を演じるにあたり、鶴瓶のそばにいることで何かを感じ取ることが重要だと考え、常に彼の近くにいました。その結果、皎子により近づけたと思っています。鶴瓶と共演できたことは本当に幸せでした」と述べた。一方、鶴瓶は「原田と今日会えるのを楽しみにしていました。彼のご家族とも知り合い、まるで親戚のような気持ちです。映画を楽しんでください」と観客に呼びかけ、イベントは幕を閉じた。
■公開情報
『35年目のラブレター』
2025年3月7日(金)全国公開
出演:笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅、上白石萌音、徳永えり、ぎぃ子、辻󠄀本祐樹、本多力、江口のりこ、くわばたりえ、笹野高史、安田顕
監督・脚本:塚本連平
主題歌:秦基博「ずっと作りかけのラブソング」
配給:東映
©2025「35年目のラブレター」製作委員会
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