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『聖なるイチジクの種』第97回アカデミー賞®国際長編映画賞<ショートリスト選出>決定!

2022年に実際に起き社会問題となった、ある若い女性の不審死に対する市民による政府抗議運動が苛烈するイランを背景に、家庭内で消えた一丁の<銃>を巡って家族も知らない家族の顔が炙り出されていく――予測不能に加速する衝撃のサスペンススリラー『聖なるイチジクの種』(2/14公開)。モハマド・ラスロフ監督が母国を脱出し、命を懸けてまで世界に問うた本作が、12月17日(※現地時間)に、10部門において発表された【第97回アカデミー賞®国際長編映画賞<ショートリスト>】の<国際長編映画賞>部門にてノミネート候補作品10作品入りを果たした!

第77回カンヌ国際映画祭で、【審査員特別賞】を受賞した本作への12分間に及ぶスタンディングオベーションには、衝撃と感動、熱いリスペクトなど賞賛のすべてが込められていた。喝采を浴びたイラン人監督モハマド・ラスロフは、自作映画でイラン政府を批判したとして有罪判決を受けていた。まさに命を懸けて、本作を世界に問うために自国を脱出し、28日間かけてカンヌにたどり着いたのだ。監督は本作の世界公開に際して「私は、イスラム共和国政府の検閲による介入を受けない、より現実に近いストーリーを目指しました。表現の自由の制限や抑圧は、たとえそれが創造性を刺激するものであったとしても正当化されるべきではありません」「道がなければ、作らなければなりません」と声明文を発表、今なおイランから出国できないキャストやスタッフを案じている。

アカデミー賞®の最終的なノミネーション発表は、1月17日(現地時間)。イランや中国などイデオロギー主導の権威主義体制の国に対しての反体制派の人々の叫びでもある本作は、アカデミー賞®の重要な前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞<非英語作品賞>やクリティック・チョイス・アワード<外国語映画賞>でのノミネーションをはじめ、世界各国の名だたる映画賞で続々と受賞&ノミネーション! この度の<ショートリスト>へのノミネーションで、更にアカデミー賞®レースを一歩リードした本作にぜひご注目いただきたい!

“ある日、家庭内で1丁の銃が消えた――。“
国家公務に従事する一家の主・イマンは20年間にわたる勤勉さと愛国心を買われ夢にまで見た予審判事に昇進。しかし業務は、反政府デモ逮捕者に不当な刑罰を課すための国家の下働きだった。報復の危険が付きまとうため国から家族を守る護身用の銃が支給される。しかしある日、家庭内から銃が消えた――。最初はイマンの不始末による紛失だと思われたが、次第に疑いの目は、妻・ナジメ、姉のレズワン、妹・サナの3人に向けられる。誰が? 何のために? 捜索が進むにつれ互いの疑心暗鬼が家庭を支配する。そして家族さえ知らないそれぞれの疑惑が交錯するとき、物語は予想不能に壮絶に狂いだす――。

■公開情報
『聖なるイチジクの種』
2025年2月14 日(金)全国公開
出演:ミシャク・ザラ、ソヘイラ・ゴレスターニ、マフサ・ロスタミ、セターレ・マレキ
監督・脚本:モハマド・ラスロ
配給:ギャガ
2024年/フランス・ドイツ・イラン/167分/英題:The seed of the sacred fig
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