倉本 聰原作・脚本、若松節朗監督、本木雅弘主演の新作映画『海の沈黙』が全国公開中。
「前略おふくろ様」「北の国から」「やすらぎの郷」など数々の名作を手がけてきた巨匠・倉本 聰が長年にわたって構想し、「どうしても書いておきたかった」と語る渾身のドラマを、『沈まぬ太陽』や『Fukushima 50』などを手がけた若松節朗がメガホンをとり映画化。
人々の前から姿を消した天才画家が秘めてきた想い、美と芸術への執念、そして忘れられない過去が明らかになる時、至高の美と愛の全貌がキャンバスに描きだされる。
孤高の画家・津山竜次を本木雅弘が演じ、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、清水美砂、菅野 恵、萩原聖人、村田雄浩、佐野史郎、田中 健、三船美佳、津嘉山正種が共演。日本映画界の豪華キャストが結集した。
世紀の贋作事件の鍵は、若き日に消息を絶った天才画家と遠い昔の恋人――
世界的な画家、田村修三の展覧会で大事件が起きた。展示作品のひとつが贋作だと分かったのだ。連日、報道が加熱する中、北海道で全身に刺青の入った女の死体が発見される。このふたつの事件の間に浮かび上がった男。それは、かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれるも、ある事件を機に人々の前から姿を消した津山竜次だった。かつての竜次の恋人で、現在は田村の妻・安奈は北海道へ向かう。もう会うことはないと思っていた竜次と安奈は小樽で再会を果たす。しかし、病は竜次の身体を蝕んでいた。残り少ない時間の中で彼は何を描くのか?何を思うのか?彼が秘めていた想いとは?
「大人のラブストーリー」と話題の『海の沈黙』
唯一無二のドラマの裏には倉本聰こだわりの人物背景があった!
あわせて、本木雅弘と小泉今日子の撮影メイキングカットを解禁!
倉本 聰原作・脚本、若松節朗監督、本木雅弘ら日本を代表する超豪華俳優陣が集結した映画『海の沈黙』が、11月22日より全国公開。ミドル、シニア層を中心に夫婦・グループなど複数連れ立っての来場が多く、初週の週末観客動員数では、TOP10入り。余命僅かな主人公が秘めていた想いや、登場人物たちの関係性を感じさせる本作にSNSでは、「深く刺さった美しい大人のストーリー」「海のように深い大人の愛に痺れた」「50歳以上の方に超オススメ」「立ち止まって絵画を見るような作品で心の琴線に優しく触れる作品」など、大人のラブ・ストーリーに酔いしれる感想や、「ラスト涙が止まりません」「残りの自分の人生について立ち止まり考える機会を貰った」など、本作を通じた鑑賞体験を綴る感想が続々とあがっている。
そんな本作は、倉本 聰が長年にわたって構想を練った脚本。1959年に国の重要文化財に指定された永仁時代作とされた壺が、じつは加藤唐九郎という現代陶芸家の作品と分かり、61年に重要文化財指定を取り消され、価値が暴落した「永仁の壺事件」がモチーフとなっている。「美は利害関係があってはならない」という一節が座右の銘の一つでもある倉本は、永仁時代の作でないとされた途端に価値がなくなることに、これまでこの壺のどこが、誰にどう評価されていたのか、その顛末が不思議でどうしても納得がいかなかったという。その納得のいかなさが、“贋作”というモチーフを得てこのドラマに結実した。
そしてこのモチーフと掛け算するかのように、各登場人物の存在感が、本作の繊細で複雑な奥行きを形成しているが、それは脚本を書く時に登場人物の履歴を作る倉本のこだわりによるものである。履歴はその人物が生まれて幼い頃の記憶から現在に至るまでの経歴が年表となっており、撮影前にそれぞれのキャストに渡された。たとえば、本木雅弘演じる津山竜次の履歴には、竜次が絵を描くきっかけや彫り師になった背景、ヨーロッパにいた頃の出来事などが書かれ、小泉今日子演じる田村安奈の履歴には、画家の父についてや竜次や夫・田村修三との出会いなどが書かれている。生い立ちなど劇中では直接描かれない背景を含めて人物を設定することで、ドラマにリアリティが生まれ、それが唯一無二のドラマとなっている。
あわせて、本木と小泉が撮影現場で若松節朗監督と話すメイキングカットを解禁。
倉本から手渡された「人物背景」をそれぞれキャストたちがどのように捉え、どのように役にとり込んでいったのか、そして結果どんな人物として完成させたのか、ぜひ劇場で見届けていただきたい。
履歴が入った「海の沈黙 公式メモリアルブック」は発売中。
「海の沈黙 公式メモリアルブック」
著者:倉本 聰
出版社:マガジンハウス
発売日:2024年10月24日
定価:1800円(税別)
本木雅弘、小泉今日子、中井貴一らのインタビューの他、シナリオや主要キャストに手渡した貴重な人物背景も収録。
『海の沈黙』作品情報
公開日 | 2024年11月22日より公開中 |
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キャスト | 監督:若松節朗 原作:倉本聰 出演:本木雅弘 小泉今日子 清水美砂 仲村トオル 菅野恵 石坂浩二 萩原聖人 村田雄浩 佐野史郎 田中健 三船美佳 津嘉山正種 中井貴一 |
配給 | ハピネットファントム・スタジオ |
制作国 | 日本(2024) |
上映時間 | 118分 |
公式サイト | https://happinet-phantom.com/uminochinmoku/ |
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