映画

「絵描きの肉を食べる人工知能」が大バズ!越智俊介と映画『Cloud クラウド』コラボイラスト

本物とは何か?個性とは?漫画『絵描きの肉を食べる人工知能』は、人工知能が多くの人々の生活と切り離せなくなっている今、“起こりうる未来”を容赦なく突きつけた問題作。世界がネットでつながる今しのびよる恐怖と、そこで生まれる集団狂気を描いた『Cloud クラウド』と世界観ともリンクすることから、今回のコラボレーションが実現した。

イラストは、転売の仕事のため、パソコン画面を一心不乱に覗き込む吉井(菅田)が、ネットから容赦なく浴びせられる“憎悪と暴力”に晒(さら)されている姿を描いたもの。多数の銃口が向けられ、弾丸が横切る、レンチが首元に迫ってきても吉井本人は何も気づかない…。本人は「無自覚」のまま、ネットを通して増幅していく悪意に晒されている恐ろしさが描かれている。

映画作品へ初めてイラストを描き下ろした越智は本イラストについて「無数の人がどこかで受けた理不尽の清算が一人の悪人に集中していくネットリンチの光景を、映画『Cloud クラウド』の主人公である転売ヤーの吉井良介になぞらえて描かせていただきました」とコメント。映画『Cloud クラウド』については「ネットリンチの空虚さ、違法性、拡散され膨れ上がる様子がどんよりした雲とリンクして鳥肌が立ちました」と絶賛している。

漫画『絵描きの肉を食べる人工知能』の扉絵(C)越智俊介 漫画『絵描きの肉を食べる人工知能』の扉絵(C)越智俊介

■越智俊介 プロフィール
画家。1997年静岡県生まれ。
2019年 東京藝術大学美術学部建築科 卒業。
個展での発表を中心に、ラグビーワールドカップ2019日本大会を記念した『ラグビー自販機』をはじめグラフィックデザインを手がける。

物語
吉井良介(菅田将暉)は、町工場に勤めながら“ラーテル”というハンドルネームを使い転売で日銭を稼いでいた。医療機器、バッグにフィギュア……売れるものなら何でもいい。安く仕入れて、高く売る、ただそれだけのこと。転売の仕事を教わった高専の先輩・村岡(窪田正孝)からの“デカい”儲け話にも耳を傾けず、真面目にコツコツと悪事を働いていく。吉井にとって、増えていく預金残高だけが信じられる存在だった。
そんな折、勤務先の社長・滝本(荒川良々)から管理職への昇進を打診された吉井は、「3年も働いたんだ。もう十分だろう」と固辞し、と、その足で辞職。郊外の湖畔に事務所兼自宅を借り、恋人・秋子(古川琴音)との新しい生活をスタートする。地元の若者・佐野(奥平大兼)を雇い、転売業が軌道に乗ってきた矢先、吉井の周りで不審な出来事が重なり始める。徘徊する怪しげな車、割られた窓ガラス、付きまとう影、インターネット上の悪意――。負のスパイラルによって増長された憎悪はやがて実体を獲得し、狂気を宿した不特定多数の集団へと変貌。その標的となった吉井の「日常」は急速に破壊されていく……。
『Cloud クラウド』

<映画『Cloud クラウド』作品概要>
無自覚な行動でネット社会に憎悪をばらまいた主人公・吉井は、知らない間に恨みを買い、匿名の集団による“狩りゲーム”の標的に。吉井の日常は急速に破壊されていく……。菅田将暉、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝ら豪華俳優陣が共演!見えない悪意と隣り合わせの恐怖を描く今年最大の注目作。

映画『Cloud クラウド
監督・脚本:黒沢 清
主演:菅田将暉
出演:古川琴音 奥平大兼 岡山天音 荒川良々 窪田正孝
赤堀雅秋 吉岡睦雄 三河悠冴 山田真歩 矢柴俊博 森下能幸 千葉哲也 松重豊
製作幹事:日活 東京テアトル
配給:東京テアトル 日活
©2024「Cloud」製作委員会
公式X/Instagram @cloudmovie2024
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