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ドキュメンタリー映画「ニッツ・アイランド」公開決定

963時間をオンラインゲームの中で過ごして作り上げたドキュメンタリー映画「ニッツ・アイランド 非人間のレポート」が、2024年11月30日より劇場公開されることが決まった。

「ニッツ・アイランド 非人間のレポート」は、オンラインの仮想世界に存在するある“島”を舞台に繰り広げられるサバイバル・ゲーム「DayZ」に、フランスの映画クルーが潜入し、インタビューを敢行して作られたドキュメンタリー。遭遇したプレイヤーやはびこるゾンビを殺さなければ生き残ることができないモラルが崩壊した世界を舞台にしたゲーム内には、カオスの世界で暴虐の限りを尽くす集団や、“誰も殺さない”を信条とするグループ、自ら牧師と名乗りプレイヤーたちに信仰を施す人物(アバター)が登場する、彼らたちとの出会いを通して、クルーは人間の二面性に直面し、現実と仮想世界の境界を探索する旅へと向かう。

ほぼ全編がVRゲームというドキュメンタリーとしてはまったく新しい手法がとられている。時に現実かと思うほど精巧に作り込まれた架空の“島”は、現実世界では不可能な殺人が許された奇妙な世界の中、クルーは自らも生き延びるためにあらゆる手段を尽くしながら、時に攻撃を受けて死に、生き返りながらアバターたちと接触を試み、インタビューを敢行。驚くべきことにアバターたちと交流を続けるうち、現実世界のプレイヤーたちの顔がアバター越しに垣間見えてくる。リアルとバーチャルの境界を問う作品となっている。

先鋭的なドキュメンタリーを上映する第54回ヴィジョン・デュ・レール(スイス)で国際批評家連盟賞を受賞したほか、山形国際ドキュメンタリー映画祭2023審査員特別賞受賞、台湾国際ドキュメンタリー映画祭審査員特別賞を受賞するなど、多くの賞を受賞している。

963時間をオンラインゲームの中で過ごして作り上げたドキュメンタリー映画「ニッツ・アイランド」公開決定【作品情報】
ニッツ・アイランド 非人間のレポート
2024年11月30日(土)~シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:パンドラ