南インド・タミル語映画界で、「ムトゥ 踊るマハラジャ」のラジニカーントと興収トップを競い合う人気俳優のヴィジャイ主演映画「カッティ 刃物と水道管」が、2024年11月1日より劇場公開されることが決まった。
「カッティ 刃物と水道管」の主人公は、コルカタの刑務所から脱獄したタミル人の詐欺師・泥棒の“カッティ(刃物)”ことカディル。ひとまずチェンナイに逃げたカディルは、そこからバンコクへの高飛びをはかるが、空港で出会った女性アンキタに一目ぼれして出国をやめてしまう。その夜、街路を歩いていた彼の目の前で突然銃撃事件が起きる。撃たれた男が自分とうり二つだったことから、カディルは悪知恵を働かせ、そのジーヴァという男を自分の身代わりにして追っ手に捕まえさせる。自由になったカディルだが、ジーヴァが取り組んでいた地方の農民が直面する問題を知ると、その心に変化が起き、ジーヴァの活動を引き継ぎ、農民たちの先頭に立って多国籍企業のトップと対決する。
ヴィジャイは、詐欺師とカディルと社会活動家のシーヴァの二役を演じる。監督を務めるのは、社会的メッセージを娯楽作に落とし込む腕前に定評のあるA・R・ムルガダース。A・R・ムルガダース監督とヴィジャイは、本作ののちに政治スリラー「サルカール 1票の革命」を生み出した。2014年に現地で公開された本作は、インドで権威のある「フィルムフェア・サウス」賞をはじめとしたさまざまな映画賞で作品賞を受賞する評価を受けている。
【作品情報】
カッティ 刃物と水道管
2024年11月1日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国順次公開
配給:SPACEBOX
© Lyca Productions