映画

『新米記者トロッ子』大ヒット&拡大公開記念トークショー

日時:8月30日(金)
場所:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場
登壇:藤吉夏鈴、小林啓一監督
司会:直井卓俊

本作は、日本大学藝術学部・映画学科に在籍中の宮川彰太郎氏が授業の課題として制作した企画書が原案となっている。高校の新聞部を舞台に、学校という社会の縮図の中で奮闘する新米記者の少女を描いた“社会派”青春エンターテインメントで、善悪や正義について問いかける内容となっている。9日から上映が始まっており、30日からはさらに全国45館の劇場で拡大上映が予定されている。

この日、MCから呼び込まれた藤吉と小林監督は、観客の大きな拍手に迎えられ登壇。「公開からしばらく経ちますが、多くのお客様にお越しいただきありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、藤吉は「監督と二人で話すのを楽しみにしていました」と語り、映画の話題へと移っていった。

公開から20日間を経て、周囲の反響や感想を聞かれると「まわりのプロデューサーたちから良かったよという声を聞くとうれしいですね」と監督。藤吉は「櫻坂46の子たちが感想を言ってくれてうれしいんですけど、山﨑天ちゃんの家族がみんなで観に行ってくれてその時の動画を見せてくれたんです。メンバーの家族、しかも全員に観ていただいていると思うと、嬉しいですけどちょっと恥ずかしいですね」と本音をチラリ。

MCから印象に残ったシーン、難しかったシーンを聞かれると、
監督が「掲示板のシーンに手こずっていたよね?」と問いかけると、藤吉は同意し、「あの日は何かがうまくいかなかったんですよね」と振り。しかし、藤吉が特に楽しんだシーンとして挙げたのは、久間田琳加が演じた西園寺と対峙する夜のシーンだった。監督も「すごく楽しそうだったし、藤吉さんが役に完全に入り込んでいて、素晴らしい表情をしていた」と裏話を披露しつつ、「何日か撮影が空くと、所結衣から藤吉夏鈴に戻ってしまうことがあり、役に戻すために一緒に作り上げていった」と振り返った。

撮影中の藤吉との関係について監督は、「最初は身振り手振りで指示をしていたけど、どうもピンと来ていないようだった。モニターを見て指示すると、完璧に演じてくれたので、それからは一緒にモニターを見ながら作り上げていった」と語り、藤吉も「振り付けを覚えるときも、先生と踊るより映像を見て確認する方がやりやすい」と話し、監督と一緒に作品を作り上げる過程は新鮮で難しかったが、楽しかったと振り返った。

藤吉は、本作の撮影で使われたオリジナルの制服のリボンを記念に持ち帰ったそうだ。小林監督にそのリボンの行方を尋ねられると、藤吉は「本棚に飾ってますよ!」と笑顔で答えた。さらに、「他にもいろいろ持ち帰りたくなるんです。セットの花なんかも『持ち帰っていいですか?』とか聞いちゃって…」と少し照れながら話した。

今だから聞いてみたいこととして、藤吉は監督に「好きな音楽は何ですか?」と尋ねた。監督は少し考えて「主題歌や音楽を担当したクレナズムも好きですが、洋楽が好きですね」と答え、藤吉は驚いた様子で「洋楽!?」と反応し、場内は笑いに包まれた。

撮影の裏話が満載で進行。藤吉は「この話、聞いてる方はちゃんと理解してるんですかね?」と率直な疑問を投げかけ、会場には笑いが起こった。

また、小林監督は、「メンバーが弁当を作ってくれたこと以外は、あまりプライベートな話を聞かなかった。でも『マネージャーには絶対に言わないでください』と言われたから、誰にも言わなかったのに、ある日X(旧Twitter)で『弁当を作ってもらってる』という記事を見かけた」と愚痴をこぼすと、藤吉は「どこかのインタビューで自分で話しちゃいました」と正直に告白。「メンバーにご飯を作ってもらったって、なんだか恥ずかしいじゃないですか。マネージャーさんに知られるのが恥ずかしくて…」とかわいらしい理由に、会場は温かい雰囲気に包まれた。

さらに、監督は「藤吉さんが好きな映画の話をしていたときに、僕の作品が一度も出てこなかった」と明かし、藤吉は「え!?」と驚きの表情を見せた。撮影現場では終始こんなやり取りが続いていたと語り、二人は当時の現場を懐かしんでいる様子だった。

最後に・・・

29日に23歳の誕生日を迎えた藤吉夏鈴さんに、小林監督から花束が手渡されました。監督は「誕生日おめでとうございます。今年も良い一年を過ごしてほしい。今後のご活躍が本当に楽しみです」と藤吉さんを祝福。これに対して、藤吉さんは「頑張ります!」と笑顔で応じました。

また、23歳の抱負を聞かれた藤吉さんは、「23歳では、さまざまな作品に関わり、多くの感情を学び取りたいです」と前向きな抱負を語りました。これに対し、小林監督は「まるで『妖怪人間ベム』の『早く人間になりたい』みたいだね」とユーモアを交えたコメントをし、会場に笑いが広がりました。

『新米記者トロッ子-私がやらねば誰がやる!』

『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』作品情報

公開日 2024年8月9日公開中
キャスト 監督:小林啓一|脚本:大野大輔|原案:宮川彰太郎
出演:藤吉夏鈴 高石あかり 久間田琳加 中井友望

綱啓永 外原寧々 ゆうたろう 八木響生 筧美和子
石倉三郎 / 髙嶋政宏
音楽 主題歌:クレナズム「リベリオン」(MMM RECORDS / RED)
製作:金子保之 直井卓俊 川村岬 久保和明 柳裕淳 加瀬林亮|エグゼクティブプロデューサー:佐藤現|プロデューサー:久保和明 浅木大 松嶋翔|企画:直井卓俊|撮影・照明:野村昌平|録音:日高成幸|美術:竹渕絢子|編集:田村宗大|VFX スーパーバイザー:桑本祥一|スタイリスト:阿部公美|ヘアメイク:夏海|スケジュール:伊藤一平|助監督:山口雄也|制作担当:三谷奏|キャスティング:伊藤尚哉|サウンドデザイン:山本タカアキ|スチール:柴崎まどか|宣伝プロデューサー:山澤立樹|宣伝デザイン:寺澤圭太郎|特別協力:東日印刷株式会社|制作協力:NeedyGreedy|制作プロダクション:レオーネ|
配給 東映ビデオ=SPOTTED PRODUCTIONS
制作国 日本(2024)
上映時間 98分
公式サイト https://torokko-movie.jp/

(C)2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会