長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』(19)が第14回 JAJFF(Los Angeles Japan Film Festival) 最優秀作品賞を受賞するなど、繊細かつ圧倒的に作りこまれた世界観が国内外問わず高く評価されている甲斐さやか監督の最新作、日仏合作映画『徒花 -ADABANA-』の公開が2024年10月18日(金)にテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテ他で全国順次公開となります。
今回、その予告編+ポスタービジュアルが到着しました。
美と危うさを秘めた、ポスタービジュアル&予告編が解禁!
「僕はあなたの一部ですから」とつぶやく、それ。
「それ」とは、病にむしばまれた人間に、
提供される、もう一つの身体である。
ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに「それ」の保有が許された。死が身近に迫る新次(井浦新)は、臨床心理士まほろ(水原希子)に自分の「それ」に会わせてほしいと懇願する。新次の「それ」は、自分と同じ姿をしながらも、異なる内面を持ち、純粋で知的であった。「それ」と対面した新次は、次第に「それ」を殺してまで、自分は生きながらえるべきなのか、心が乱されていき…。
タイトルの『徒花(あだばな)』とは、「無駄な花」を意味するが、そこにこめられた美学と生命の価値とは。甲斐監督は、ここではないどこかの物語を描くことで、今ここにある「怖さ」を突きつける。
※ポスタービジュアルは、第一弾キャラクタービジュアルと同様に、永瀬正敏が撮り下ろした写真でデザイン。
フランス語の動詞「décalguer(転写する)」を由来とする、無意識や偶然の要素を重視するシュルレアリスムの芸術技法、デカルコマニーを中心にデザインされたキャラクタービジュアル。永瀬正敏の写真とそれぞれのデカルコマニーが重なり合い、各キャラクターが持つ、美しさ且つ不穏さが解き放たれたビジュアルに仕上がっている。