映画

『香港、裏切られた約束』日本公開決定

トウィンクル・ンアン監督作『香港、裏切られた約束』(英語タイトル:Love in the Time of Revolution 中国語タイトル:因為愛所以革命)が8月30日(金)よりアップリンク吉祥寺、9月6日(金)からアップリンク京都にて公開されることが決定した。また監督によるトーク出演が連日上映後に決定した。

「この映画を公開するということは、私が家族や大切な母を残して香港を離れなければならない、ということでもありました」

『香港、裏切られた約束』は、政治と社会の激動期に愛する家族、友人、そして故郷香港を守るため、人生と情熱を捧げた香港市民の姿を命懸けで記録し続けたドキュメンタリー映画。愛する故郷と母から離れることを引き換えに、この事実を映像を通して世界へ広める事を選択した監督の決意の作品。

1997年7月1日、香港の主権はイギリスから中国に返還された。中国政府は返還時、少なくとも50年間(2047年まで)は「一国二制度」の下で香港市民の自由は保護されると約束。2019年6月中国本土への犯罪人引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改正をきっかけに、民主化を要求する200万人に及ぶ香港市民の抗議活動が始まった。このドキュメンタリーは、フィルムメーカーを目指すトウィンクル・ンアン(顔志昇)がカメラを2019年6月4日ビクトリアパークでの天安門事件の追悼集会に向けたところから始まる。

監督は本作について「2020年に香港で国家安全法が施行された時、このドキュメンタリーを公開することは、私が母国でブラックリストに載り、そこで映画制作者になるという子供の頃の夢が消えてしまうことを意味していました。この映画を公開するということは、私が家族や大切な母を残して香港を離れなければならない、ということでもありました。その決断には途方もない代償が伴うため、非常に葛藤しました。しかし、2019年の出来事を背負った人々の物語を伝えるために、この映画を公開することを決意しました。受け入れるのは今でも難しいですが、私は今、亡命生活を送っています。香港の自由と民主主義を守るために戦う人々の勇気と犠牲を忘れないでください。私たちは未来を信じて、共に前進していきましょう。どんなに困難な状況でも、希望を持ち続けることが大切です。映画『香港、裏切られた約束』が、皆さんにとってその希望の一端となることを願っています」と思いを語っている。

映画では、愛するもののために立ち上がった6人のごく普通の一般市民の物語を通じて、希望と絶望、愛と心痛を体験し、故郷を守るリアルな姿が描かれている。映像は、観客を抗議の最前線へと連れて行き、香港の一般市民の生の声を届けると共に、今尚続く人権侵害や世界中で高まる独裁主義の脅威に気づかせ、隣国である日本の未来にも問いかける。映画の最後には、2024年6月に東京の衆議院議員会館で行われた記者会見の模様も収められており、香港当局から指名手配された民主活動家たちの姿が記録されている。

作品情報

香港、裏切られた約束
2024年8月30日(金)よりアップリンク吉祥寺、9月6日(金)からアップリンク京都にて公開

制作:ICH BIN EIN HONGKONGER presented by DAWN WORKSHOP
監督:トウィンクル・ンアン 顔志昇 (TWINKLE NGAN)
配給・宣伝:アップリンク / レイディー ・リバティー 香港
原題:Love in the Time of Revolution
日本語字幕:AIRIN
日本語字幕編集:WINNIE DER KOOLE, ESPA
英語字幕:WINNIE DER KOOLE, Mui Mui

© 2024 Dawn Workshop Ltd

公式サイト www.uplink.co.jp/liberate_hong_kong