映画

『化け猫あんずちゃん』原付に跨り首都高爆走!フルアニメーションシーン解禁

公開中の映画『化け猫あんずちゃん』より、このたび白熱の逃走劇カーチェイスシーンが公式SNS(@ghostcat_anzu)で解禁された。

いましろたかし氏による漫画「化け猫あんずちゃん」がアニメーション映画化。久野遥子・山下敦弘がW監督を務め、森山未來が主人公の化け猫の声と動きを担当。本作は、第77回カンヌ国際映画祭「監督週間」にて公式上映され、アヌシー国際アニメーション映画祭2024 長編コンペティション部門へも正式出品された。

実際に俳優が演じる姿を撮影し、それをトレースしてアニメーションするロトスコープの手法で作られた本作。実写映画の空気感を纏ったまま、役者のお芝居を活かしアニメ化されたその繊細な描写が話題を呼ぶ一方で、躍動感あふれるフルアニメーションシーンにも注目が集まる。

ほぼ実写映像が撮影された本作だが、役者が演じるのが不可能な一部のパートはフルアニメーションで作られているという。この度解禁されたシーンはそのうちに1つで、原付バイクに乗ったあんずちゃんが逃走劇を繰り広げるシーンだ。

地獄からお母さんを連れて抜け出してきたあんずちゃんとかりんちゃん。追いかけてくる鬼たちを振り切り、原付バイクにまたがり首都高を大激走。車に乗った鬼たちが彼らに追いつき、猛攻撃。あんずちゃんたちは大ピンチに。
なんとか攻撃を避けていると、横にはスッと霊柩車が登場。そこには貫禄すさまじい閻魔大王が乗っており・・・。という先の気になる迫力満載のシーンに。
このアクションシーンには「Cyberpunk EDGERUNNERS」のアニメーター五十嵐海や「マインド・ゲーム」のアニメーター末吉裕一郎らが参加。久野監督がコンテから担当をし、フルアニメーションならではの魅力がふんだんに発揮されたカーチェイスシーンとなっている。

『化け猫あんずちゃん』公式Xアカウント:@ghostcat_anzu

物語

雷の鳴る豪雨の中。お寺の和尚さんは段ボールの中で鳴いている子猫をみつける。その子猫は「あんず」と名付けられ、それは大切に育てられた。
時は流れ、おかしなことにあんずちゃんはいつしか人間の言葉を話し、人間のように暮らす「化け猫」になっていた。
移動手段は原付。お仕事は按摩のアルバイト。現在37歳。そんなあんずちゃんの元へ、親子ゲンカの末ずっと行方知れずだった和尚さんの息子・哲也が11歳の娘「かりん」を連れて帰ってくる。しかしまた和尚さんとケンカし、彼女を置いて去ってしまう。
大人の前ではいつもとっても“いい子”のかりんだが、お世話を頼まれたあんずちゃんは、猫かぶりだと知り、次第にめんどくさくなっていく。
かりんは哲也が別れ際に言った「母さんの命日に戻ってくるから」という言葉を信じて待ち続けるも、一向に帰ってこない。母親のお墓に手を合わせたいというささやかな望みさえ叶わないかりんは、あんずにお願いをする。「母さんに会わせて」
たった一つの願いから、地獄をも巻き込んだ土俵際の逃走劇が始まるんだニャ。

監督:久野遥子・山下敦弘
原作:いましろたかし『化け猫あんずちゃん』(講談社 KCデラックス 刊)
キャスト(声・動き):森山未來 五藤希愛
青木崇高 市川実和子 鈴木慶一 水澤紳吾 吉岡睦雄 澤部 渡 宇野祥平
制作プロダクション:シンエイ動画×Miyu Productions
脚本:いまおかしんじ 音楽:鈴木慶一 編集:小島俊彦
キャラクターデザイン:久野遥子 作画監督:石舘波子 中内友紀恵
美術監督& 色彩設計:Julien De Man コンポジット開発:Guillaume Cassuto
撮影監督:牧野真人 CG監督:飯塚智香 音響監督:滝野ますみ
実写撮影協力:マッチポイント
撮影:池内義浩 録音:弥栄裕樹 スタイリスト:伊賀大介
主題歌:「またたび」佐藤千亜妃(A.S.A.B)
プロデューサー:近藤慶一 Emmanuel-Alain Raynal Pierre Baussaron 根岸洋之
製作:化け猫あんずちゃん製作委員会
配給:TOHO NEXT

公式サイト:
https://ghostcat-anzu.jp