映画『クラブゼロ』より、栄養学の教師ノヴァク(ミア・ワシコウスカ)が提唱する“独自の健康法”に生徒たちが心酔する異様な光景を収めた本予告映像が公開された。併せて、ジェシカ・ハウスナー監督から日本のファンに向けたコメントも到着した。
【動画】栄養学の教師・ノヴァク(ミア・ワシコウスカ)が提唱する“独自の健康法”に生徒たちが心酔―映画『クラブゼロ』本予告
本作は、ミヒャエル・ハネケに師事し、物議を醸すテーマ設定と鮮烈なビジュアルで強いインパクトを放つ作品を次々と発表している気鋭監督ジェシカ・ハウスナーが、ミア・ワシコウスカ(『アリス・イン・ワンダーランド』)を主演に迎えたイニシエーション・スリラー。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されている。
名門校に招かれた栄養学の教師ノヴァク(ミア・ワシコウスカ)が生徒たちに教えるのは、「意識的な食事」と呼ばれる最新の健康法。彼女いわく「意識的な食事」はヘルシーで幸福度もアップする素晴らしい健康法だといい、無垢(むく)な生徒たちはさっそく実践を開始。
予告映像でも、ゆっくりと深呼吸をしながらわずかなご飯を口に運び、プレートに乗せられた食事をためらいもなく捨てる生徒たちの姿が印象的に映し出される。ノヴァクの教えに感化され、多幸感や高揚感で満たされていく生徒たち。次第にその言動は過激さを極め、“頼むから何か食べてくれ”と懇願する両親に対しても子供たちは聞く耳を持たない。不気味な笑みを浮かべる教師ノヴァクの教えを疑いもせず、生徒たち一同は「食べないこと」に喜びを見いだし心酔していく―。ハミングのような不思議な歌声とともに、その異様な光景が脳裏に焼きつき不安を誘う、どこか中毒性のある予告映像に仕上がった。
6月29日〜7月5日に開催された「オーストリア映画週間 2024[Our Very Eye 揺るぎなき視線]」で本作が上映された。上映後のトークショーにはジェシカ・ハウスナー監督と衣装を手がけたターニャ・ハウスナーが登壇し、盛り上がりを見せていたが、2人から日本のファンに向けメッセージが到着。
「今回日本に来ることができてとても嬉しいです。『クラブゼロ』をお披露目できましたし、大冒険のようだと感じています。皆さんが映画を楽しんでくれることを祈ってます。ブラックユーモアもある作品なので、全てを真に受けないように気を付けてください。ボナペティ!」(ジェシカ監督)、「日本に来られたことをとても光栄に思います。初めての東京を心から楽しんでいます。皆さんが私たちの映画『クラブゼロ』を観に行ってくれたら嬉しいです。とても素敵な映画ですから」(ターニャ)と日本の映画ファンに向け、それぞれコメントを寄せている。
また、7月26日より、ムビチケカードも発売開始予定。価格は1600円(税込)。
映画『クラブゼロ』は、12月6日より全国公開。