発禁処分後60年!衝撃の小説を映画化
映画『フィリップ』は1942年にフランクフルトに滞在していたポーランド人作家レオポルド・ティルマンド自身の実体験に基づいて書かれた自伝的小説『Filip』(※日本未刊行)を原作としている。その小説は1961年にポーランドで発刊後、その内容の過激さからすぐ発禁処分になったが、60年の時を経た2022年にようやくオリジナル版が出版された。
第2次大戦、ナチス支配下のポーランド、そしてドイツを舞台に、ユダヤ人としての素性を隠して生きている美青年フィリップが、復讐、愛、死、孤独、そして時代に翻弄されながら、もがき生きていく姿が描かれている。
美しき若者の復讐の物語は、ここから始まった
解禁される映像は、突如始まった銃撃戦によって、フィリップが恋人のサラを失う様子を映し出したもの。ワルシャワ・ゲットーの舞台上でダンスを披露していた2人。その直前にはプロポーズも済ませ、幸せいっぱいだった。
だが、踊っている最中突然乗り込んできたナチスの部隊が、会場の人間たちを一斉に銃で撃ち殺し始める。
ダンス中、ズボンの紐が緩んだことで舞台袖に隠れていたフィリップは、奇跡的に命拾い。そのあと、呆然とした彼の目に映ったのは、銃撃戦に巻き込まれたサラの命が果てた姿だったー。
なんの罪もない人間が、理不尽な理由のために、一瞬で命を失う。無邪気に愛と人生を信じていたそれまでのフィリップの表情豊かな笑顔が一転、冷酷な、復讐のための人生へと切り替わった瞬間を捉えたものとなっている。
『フィリップ』作品情報
公開日 | 2024年6月21日公開予定 |
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キャスト | 監督:ミハウ・クフィェチンスキ 原作:レオポルド・ティルマンド 出演:エリック・クルム・ジュニア ヴィクトール・ムーテレ カロリーネ・ハルティヒ ゾーイ・シュトラウプ ジョゼフ・アルタムーラ トム・ファン・ケセル ガブリエル・ラープ ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ サンドラ・ドルジマルスカ ハンナ・スレジンスカ マテウシュ・ジェジニチャク フィリップ・ギンシュ ニコラス・プシュゴダ |
配給 | 彩プロ |
制作国 | ポーランド(2022) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 124分 |
公式サイト | https://filip.ayapro.ne.jp/ |
(C)TELEWIZJA POLSKA S.A. AKSON STUDIO SP. Z.O.O. 2022