この作品は、短期間でニューヨーク・タイムズスクエアの裏手にある汚れたオフィスで撮影されました。たった18日間の撮影期間で、世界中の映画祭やメディアから高い評価を得ています。
キティ・グリーン監督は、ドキュメンタリー映画作家として知られ、2017年の #MeToo運動をきっかけに初めて劇映画に取り組みました。この映画では、現代の職場での重要な問題をフィクションの形で深く探求しています。主人公のジェーンは、数百人の労働者へのリサーチとインタビューを通じて得た監督の幅広い知識と、特に女性の苦しみや混乱から生まれたキャラクターです。
ジェーンは、ヒエラルキーの下で働く人々の声を代弁する存在であり、現代のジャンヌ・ディエルマンとも言える存在です。この役を一心で演じたのは、最も注目すべき若手俳優の一人であるジュリア・ガーナーです。ジェーンは名門大学を卒業し、映画プロデューサーの夢を持ち、厳しい競争の末に有名なエンターテインメント企業に就職します。しかし、彼女の働くオフィスは華やかさからは程遠く、退屈な日常の中でハラスメントが蔓延しています。それでも、ジェーンは自分がただの交換可能な下っ端であることや、キャリアを積むために会社に固執しなければならないことを理解しています。
ある日、ジェーンは会長の許されない行動を知り、この問題に立ち向かう決意をしますが――。この作品は、2019年にアメリカで制作され、上映時間は87分です。
【公開情報】 配給: サンリスフィルム 上映日: 6月16日(金) 上映館: 新宿シネマカリテ、恵比寿ガーデンシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町を含む全国の劇場で順次公開されます。