10年以上ロングセラーの絵本『はりねずみのルーチカ』シリーズの中で、特に人気の高い第1作が、3Dアニメーションで制作されることになりました。この度、講談社の絵本をショートアニメにしてTVCMやWEB上で公開する『アニエホン』の企画がスタート。その第1弾として、『はりねずみのルーチカ』のアニメが、ロングバージョンとショートバージョンの2種類制作され、10日からTVCMとWEB上で放送、配信されるほか、英語字幕版も公開されます。
絵本は、しんじる人だけにみえるひみつの場所“フェリエの国”で、ジャムづくりと歌が大好きな“はりねずみのルーチカ”を中心に、ふしぎないきものたちが繰り広げる、心温まる物語です。
森を歩くルーチカとソル
■原作者もアニメ化にコメント
今回のアニメ化に原作者のかんのゆうこさんは「『はりねずみのルーチカ』を書き始めたのは2011年。震災で悲しみの中にいる人たちの心に、小さな灯りがともるような物語が書けたら……そんな思いから生まれました。2013年に第1巻を出版して以来、今日まで書き続けてきましたが、まさかルーチカたちが生き生きと動き出すがやってくるなんて。あの頃の自分に教えてあげたら、きっと目を丸くして驚いたことでしょう。アニメ作品の『はりねずみのルーチカ』も、どうかたくさんの人たちに愛されますように」とコメントしました。
雨とともにやってくる“そらうお”たち
同じく原作者で、絵を担当している北見葉胡さんは「この物語を描き始める時、はりねずみのルーチカが暮らす世界はどんなところなのかしらと想像を膨らませました。少しだけ不思議な森、自分とそっくりな形の籠を持つルーチカ、シャベルを肩掛けしたもぐらのソル、などイメージが次々と広がったことを思い出します。よもやその子たちが動き出すなんて! 温かなナレーションと美しい音楽の中、愛らしい声と仕草でちょこちょこ走り回っている様子は、本当に可愛らしいです。多くの方々に楽しんでいただけましたら幸せです」とコメントを寄せました。