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『碁盤斬り』完成披露先行上映会

『碁盤斬り』完成披露先行上映会
日程:4月23日(火)
会場:TOHOシネマズ 六本木
登壇:草彅剛、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼、白石和彌監督

映画『碁盤斬り』の完成披露舞台挨拶が、2024年4月23日にTOHOシネマズ 六本木で行われました。草彅剛、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼、そして監督の白石和彌が登壇しました。この映画は、白石監督にとって初の時代劇作品であり、舞台裏での撮影エピソードについても明かされました。

主人公・柳田格之進を演じた草彅さんは「自分の持っているものをすべて出し切れたので本当に幸せな環境で映画が作れたなと思いました」と語り「結構大変だったんですよ。京都では職人さんのこだわりがありまして、皆さんこだわりまくってて。なので大変だったんですけど、みなさんのおかげで演じることができたなと、僕の代表作になったと思います」と撮影を振り返りました。

皆さん、今日は完成披露試写会にお集まりいただきましてありがとうございます。映画が皆さんに届けられることを心待ちにしていたところで、私たちも本当にワクワクしています。 皆さんが今後この映画について感じるさまざまな感想をお持ちになることでしょう。その際には、SNSなどを通して映画を推薦していただけると幸いです。

清原は「キャストの皆さんとの再会は、撮影現場の雰囲気を思い出させ、喜びと緊張が入り混じる感情を抱かせました。この作品が観客に届く瞬間が近づいていることに、ほっとすると同時に胸が高鳴ります。」

 

中川は「本日、久しぶりにキャストの皆様や監督とお会いし、この優れたメンバーの一員として、そして憧れていた白石監督の映画に出演できたことを改めて実感しています。作品は非常に素晴らしくなっていますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。」

 

国村は「完成披露試写会へようこそ。本作は日本の映画であり、物語を存分に楽しんでいただくことはもちろんですが、時代劇のため夜のシーンでは光源はロウソクのみです。白石監督と撮影監督と共に、時代背景を忠実に再現した映像を作り上げました。映像の質も物語と共にお楽しみください。」

小泉は「参加させていただいて、とても嬉しかったのは、いろんなことがとても美しかったです。江戸の街も美しかったし、音も美しかったし、その時代に生きた人たちの心も美しかったし、そういう作品に参加できてとても嬉しいです。」

私は日本映画の貴重な存在である監督やキャストの皆様と、奇跡的かつ必然的な瞬間に立ち会えたことを心から光栄に思います。この作品は日本映画にとって重要な時代劇として生まれました。光や空気などの要素や、美術スタッフを含む素晴らしい京都の映画制作陣の技術が詰まった、素晴らしい時代劇に、皆様に浸っていただきたいと思います。

市村は「出演させていただいた白石監督の作品に参加できたことは本当に嬉しいです。草彅剛さんが主役だと聞いて、一緒に仕事ができると思った時はとても嬉しかったです。ただ、親分の役ということで自分には無理かなと思いましたが、完成した映画を見ると、かなり良い親分になっていたのではないかと感じています。ちなみに、私の母の名前は「こう」と言います。どうぞよろしくお願いします。」

奥野は「平日の昼間にこんなにたくさんの方々が集まっていることに驚いています。これから始まる時代劇をぜひ楽しんでいただき、最後までゆっくりお楽しみください。ありがとうございます。」

音尾は「白石和彌監督の作品には、音尾が欠かせない存在としてセットされており、そのことを本当に嬉しく思います。他の監督の現場では、白石監督がいないことが当然ですが、彼がいることで安心感を覚えます。皆さんに楽しんでいただければと思います。今年も監督へのお歳暮を贈りたいと思います。」

白石監督「京都で、映画の純度の高いクリエイターの皆さんと共に、そして素晴らしいキャストの皆さんと共に制作したこの映画は、本当に幸せな時間でした。私が感じた幸せをすべてスクリーンの中に詰め込んだので、皆さんにもその幸せを感じていただけると嬉しいです。」

▼撮影エピソード

‐草彅さん、寡黙で誇り高く、ちょっと頑固な武士役を演じられていかがでしたか?

草薙は「皆さんとの共演がとても楽しかったです。小泉今日子さんのファンであり、國村隼さんとも何度かお仕事したことがありますが、初めての方もいらっしゃいますし、そうでない方もいらっしゃいますが、皆さんが持つ雰囲気が素晴らしかったです。おかげで、毎日皆さんとお会いできて、自分の持っているものを全て出し切ることができました。その結果、本当に幸せな環境で映画が作られたなと感じました。」

‐今の雰囲気と映画の中では草彅さんは別人のようですね。

柳田格之進を演じた草彅は「観終わった後に、自分がちゃんと役を演じられていたことを実感しました。不思議なものですね。」「自分の持っているものをすべて出し切れたので本当に幸せな環境で映画が作れたなと思いました」と語り「結構大変だったんですよ。京都では職人さんのこだわりがありまして、皆さんこだわりまくってて。なので大変だったんですけど、みなさんのおかげで演じることができたなと、僕の代表作になったと思います」と撮影を振り返りました。

‐清原さんは草彅さんの娘役を演じられましたが、いかがでしたか?

草彅さんの娘役・お絹を演じた清原「以前からいつか草彅さんとご一緒したいなとずっと思っていたので、今回、娘役で白石組に参加させていただけることが、ぜいたくで幸福なことだなとずっと思ってました」と話し、草彅さんは「ありがとうございます。その言葉、一生忘れません」と応えました。 そして、娘役から見た草彅さんの印象について清原さんは「現場で草彅さんをお見かけするたびに、父上というか、格之進さんのたたずまいでいつも現場にいらしてくれたので、その背中をいつも支えられたらいいなとか、追いかけられたらいいなと思いながらお絹ちゃんとしていられたような気がします」と語りました。

國村さんは、草彅さんとのシーンがたくさんありました。

國村は「タイトルにもあるように、「碁盤」。朝起きるシーンというのは、交差していること自体よりも、碁を指しているということ自体よりも、格之進という人の性格をより、碁のシーンを通して、お客さんたちに伝えていくというような別の意味合いもあるので、僕と碁番を挟んでいる格之進が、状況が変わっていく中で格之進自身も変わっていくところを楽しんでください。草彅さんは真面目にやってはいますから。」

‐中川さんは、純朴で生真面目な役ですが、ご自身を比べていかがですか?

中川は「弥吉役は、とてもピュアでまっすぐな武士の子で、両親を幼少期に亡くし、源兵衛さん演じる源兵衛に育てられます。物語の中で事件に大きく関わりますが、落語をベースにしているため、親近感のある出来事が描かれます。弥吉のポジションは苦しいものであり、観客が感情移入して応援したくなるような役割で演じました。」

音尾は、「トラブルの発端となる徳次郎を演じました。徳次郎はトラブルメーカーですが、映画の中ではダメな部分を全て受け持ちます。草彅さんと共演できたことは嬉しいですが、撮影中は草彅剛さんが座っていない姿を見ることができました。彼は神経を研ぎ澄ませて本番に備えているようで、座ることで落ち着いているようでした。」と語り対して草薙は「ありがとうございます。“高倉剛”です。」とおどけて、「いえ、座っちゃうとね、5秒で眠くなっちゃうんですよみんなよく、眠くならないですよね。」

‐普段、睡眠時間が短いんですか?

草薙「いや、ちゃんと寝ますよ。夜10時に寝ます。
でも、皆さんは現場へはちゃんと整えて来られてましたよね。」

草彅は、撮影現場で清原果耶さんと中川大志さんが囲碁に熱心に取り組んでいる様子に触れました。自身は囲碁のルールだけを教えてもらいたいと言い、囲碁の先生が驚く場面もありました。しかし、清原さんと中川さんが熱心にルールを学んでくれたことに安心した様子を示しました。

草薙「國村さんとは、水辺でのすごい寒いシーンで大変でしたよね。映像では綺麗に写ってますけど、本当は寒いんですよね。」

国村「そう、そういうシーンがあるんです。

草薙「重要なシーンで、2人のラブストーリーが展開されます。工くんはいつでもカッコ良く、クールな雰囲気を漂わせています。そのクールさは、彼との因縁を感じさせる要素の一つとなっています。負けないという意気込みを込めて取り組みました。自分がいつもカッコいいと思う工くんに対して、内心で「なんで彼はいつもそんなにカッコいいんだろう?」と思いながら演じました。プロデューサーはいつも格好良いなと感じます。市村さんは心配してくれる方で、「剛くん、体の調子は大丈夫?」と気にかけてくれます。市村さんは大先輩で、「健康の秘訣は親が元気であることだよ」とアドバイスしてくれました。奥野くんはいつも空を見ているようでした。そんな、みんなが仲良くやっている雰囲気でした。すみません、なんか自分が話しすぎてしまいました。」

‐斎藤さんはアクションシーンが素敵でした。

斎藤は「役柄としては、相当に悪辣な人物で、言葉で表現するならば「クソ野郎」という言葉がふさわしいですが、私は、正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義だと考え、自身の正義を持ち、草彅さん演じる格之進と対峙しました。碁という静かな動きと、殺陣や立ち回りなどの躍動感を持つ二面性を格之進に与えました。私が熱気に包まれている場面でも、格之進との対峙では空気が変わり、研ぎ澄まされた空間になるような感覚がありました。そうした格之進との静かな緊張感の中で、撮影に臨みました。」と語り

草彅は「本当に格好良かったですね。「静かに鳥肌を立てながら」、その言葉、私も使わせていただきます。大切な瞬間に。 今回のシーンは、何度か共演してきた工くんとの集大成だと感じます。工くんには感謝しています。」

奥野は「私は、常に柳田格之進さんに付きまとう役でした。草彅さん演じる格之進は、実直で堅気であり、武士らしい姿を見せているので、そこに全幅の信頼を置きながら、ただただついていくことが役割でした。 是非、その様子をご覧ください。」

小泉は「剛くんが20代前半で、私も20代終わりぐらいだった頃、テレビドラマで共演したことがありました。当時の彼はまだ少年らしさが残っていたが、番組がオンエアされ始めると、彼が演じるキャラクターが人気を集め、出番が増えてキャラクターが大きくなっていく様子をよく覚えています。彼は当時から演じることを楽しんでおり、素晴らしかったです。」「時が経ち、今回久しぶりに共演する機会がありました。彼の背中からは主役としての責任感と素晴らしい姿勢が伝わり、感動しました。私はその姿に触発されて、「お庚(おこう)」という役を一生懸命演じました。」と語り

草薙は「嬉しいお言葉ありがとうございます。キョンキョン、大好きです!昔、キョンキョンからいただいたTシャツがあって、それが本当に彼女からもらったものなのかどうか、15年ほど前にもらったものだったので、うろ覚えでした。撮影中にそれが本当に彼女からもらったものであることを確かめようと思い、彼女に尋ねたところ、「剛くんにあげたものだよ」と言われ、サインしてもらいました。」「引っ越しをするたびに、そのTシャツをどうしようかと思っていましたが、あまりにも昔のものだったので忘れていました。もしも彼女からもらったものでなかったとしても、話題になるかなと思いました(笑)。でも本当に彼女からもらったもので良かったです。絵柄も和柄で、この作品にぴったりです。撮影中は、毎日パジャマとして着用していました。2週間も洗わずに。」

‐そして市村さん。これまで草彅さんとの共演は多数ありました。

市村は「今回の参加時、草彅剛さんがいきなり汚いヒゲで、超ヨレヨレの衣裳を着て登場しました。その姿を見て、「本当に剛くんかな?」と思ってしまうほどでした。さらに、そんな役柄ではギターを持ってくるのかなと思っていたら、実際にギターを持ってきていました。」

草彅は将来、ブルースギターマンになるのが夢だそうです。昔、キョンキョンのCDにも呼んでもらった経験があり、男と女のかけあいで共演したことがあるとのことで、それが嬉しかったと話していました。

市村は「剛くんと一緒にミュージカルをやろうと話が出た際、「僕、歌えない」と話していたそうですが、実際には歌えると指摘されました。今回の草彅剛さんの姿を見て、「本当に人が変わったようで、やっぱりさすが、役者の虫だな」と感心していました。

白石監督は「日本の映画史が時代劇と共に発展してきた大きな部分もあると考えています。その中で、新しい時代劇を撮ることに対する緊張感と不安がありましたが、実際に取り組んでみると、スタッフもキャストも全力で取り組んでくれたため、撮影はただ楽しいだけでした。時代劇であることを意識せずに作業を進めることができ、それがとても素晴らしかった」と述べ。「例えば、現代劇ではスマートフォンのシーンが必ず登場しますが、時代劇ではスマートフォンが存在しないため、そうした制約がなかったことが挙げ時代劇の魅力や新たな発見に触れることができたと感じ、今後もまた時代劇に挑戦したいという意欲を抱いています。」

‐監督ならではのこだわりがあったりしたんでしょうか。

白石監督「光源の少なさや制約の中で、白石和彌監督は映画『碁盤斬り』において、どれだけその状況を巧みに活用できるかに注力しています。通常、彼はより荒々しい映像を目指しており、フレームからはみ出るような演出を好んでいますが、今回は美しい画面を追求したいと考えています。その達成度は観客の皆さんによって判断されるでしょう。」

▼復讐したいこと!

‐この作品はリベンジ・エンタテインメントということで、復讐がテーマになっています。草彅さんと清原さんにお伺いしますが、最近、復讐したいと思ったことがあれば教えてください。

草彅は「今日の舞台挨拶をもう一回やり直したい。リベンジしたい」「テレビカメラとかいっぱい入っているのに、どこが切り取られるんだろうと急に不安になってきて…」舞台挨拶をやり直したいと述べました。また、再度舞台挨拶を行いたいとの希望を示し、映画が多くの人に観られることを願っています。彼は過去に『ミッドナイトスワン』の公開3周年記念舞台挨拶を経験したことを振り返り、再び多くの観客が集まることを期待していました。

▼最後にメッセージ

草薙は「皆様、今日は短い時間でしたが、お会いできて嬉しく思います。映画は人生そのものが詰まっていると考えています。一人一人との出会いや一期一会の中で真剣勝負の一瞬を積み重ねることで、作品が完成すると信じています。私自身の人生もこの映画に反映されていますし、皆さんも同様に自身の人生がこの作品に込められていると感じます。私の役は古き良き時代に生きた、今の世にはない魂を持った男性ですが、その中には素晴らしい要素もあります。そして、今、忘れ去られつつある大切なものがこの映画に込められていると信じています。さらに、エンターテインメントとしても楽しめる作品に仕上がっていますので、皆さん、ぜひこの映画を楽しんでください!」

‐草彅さん、生まれ変わるとしたらいつの時代に生まれ変わりたいですか?(MCフォローがここで入る)

草薙は「えっ?どういうことですか? あ、江戸時代に生まれ変われたらということを言っているんでしたっけ?(笑) 江戸時代は華やかで、なかなか楽しい時代だったと思います。私は唐傘が結構似合っているので、唐傘が似合う俳優さんってそんなにいないかもしれませんね。 唐傘が似合うので、今でも唐傘をかぶってみようかなと思うぐらいで、本編もそこに注目してみてください。唐傘に関してはよろしくお願いします!!」

ハッシュタグ、唐傘!

‐ハッシュタグは公式のもの(#碁盤斬り #ごばんぎり)がありまして・・・

「皆さんは、宣伝部長なので、皆さんの力が大きく響くのでよろしくお願いいたします!!
ありがとうございます!!」

あらすじ
浪人・柳田格之進は身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしている。しかし、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けている。ある日、旧知の藩士により、悲劇の冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は、復讐を決意する。お絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!
『碁盤斬り』

『碁盤斬り』作品情報

公開日 2024年5月17日公開予定
キャスト 監督:白石和彌
出演:草なぎ剛 清原果耶 中川大志 奥野瑛太 音尾琢真 市村正親 立川談慶 中村優子 斎藤工 小泉今日子 國村隼
監督 白石和彌
脚本 加藤正人  小説 「碁盤斬り 柳田格之進異聞」加藤正人 著(文春文庫)
音楽  阿部海太郎
製作総指揮 木下直哉
エグゼクティブプロデューサー:飯島三智 武部由実子 プロデューサー:赤城聡 谷川由希子 ラインプロデューサー:鈴木嘉弘 協力プロデューサー:根津勝
撮影:福本淳 美術監督:今村力 美術:松﨑宙人 照明:市川徳充 録音:浦田和治 装飾:三木雅彦 上田耕治 編集:加藤ひとみ 音響効果:柴﨑憲治
キャスティング:田端利江 VFXスーパーバイザー:小坂一順
衣裳:大塚満 メイク床山:山下みどり 特殊メイク:江川悦子 濵名芙美香 スクリプター:中須彩音 制作担当:相場貴和 助監督:松尾浩道
製作 製作:木下グループ CULEN
企画 フラミンゴ 制作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント
配給 キノフィルムズ
制作国 日本(2024)
上映時間 129分
公式サイト https://gobangiri-movie.com/
公式X @gobangiri_movie

©2024「碁盤斬り」製作委員会

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