分断による争いの無意味さを描いた反戦アニメーション映画「ユニコーン・ウォーズ」が、5月25日からシアター・イメージフォーラムにて先行公開されることが決定((全国公開日は後日解禁予定)。あわせて、キービジュアルが披露された。 本作は「サイコノータス 忘れられたこどもたち」で知られるスペインの鬼才、アルベルト・バスケス監督の長編2作目。「地獄の黙示録」×「バンビ」×「聖書」という企画コンセプトに、血しぶき、内臓、ドラッグ、BL、テディベアの下半身などの“アブナイ表現”をたっぷり混ぜ込むことで“究極の反戦アニメーション”が誕生した。 物語の舞台は、とあるディストピア。魔法の森に住むテディベアとユニコーンの間には、先祖代々に渡って戦いが繰り広げられていました。テディベアのアスリンは双子の兄ゴルディと軍の新兵訓練所で屈辱的な特訓の日々を過ごしていた。ある日、森から帰ってこない熊の部隊を捜すため、捜索部隊に参加したゴルディとアスリンは、その森で危険な生物や無残な姿となった隊員たちを目にすることに。彼らの聖書にある「最後のユニコーンの血を飲む者は、美しく永遠の存在になる」という言葉を信じて、ゴルディたちは、ユニコーンの生息する深い森へと進軍してくのですが、その地で巻き起こる悲惨で残酷な出来事の行く末には、とんでもない結末が待ち受けていた。 企画・制作期間に6年を要し、250人以上の精鋭スタッフが、 50体ものキャラクターと1500もの背景を作り上げた本作。2Dと3Dアニメーションが融合、音楽を巧みに駆使して、シチュエーションやキャラクターとシンクロしながら、一貫性を保つ芸術的な作品に仕上がっている。キャラクターの可愛い見た目からは、一見子ども向けアニメーションと思われがちだが、家族関係、宗教、環境、悪の起源、そして権力を支配する意味を語りながら、“分断がもたらす争い”がいかに無意味であるかを説く“大人のためのダーク・ファンタジー”となっているのだ。 なお、先行公開されるシアター・イメージフォーラムの前売り観賞券(1600円)には、キュートな缶バッチが付く。前売り券は4月6日12時より劇場窓口で販売開始。