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映画『バジーノイズ』新入生向け特別講義イベント

映画『バジーノイズ』新入生向け特別講義
日時:4月1日(月)
場所:デジタルハリウッド大学(御茶ノ水ソラシティ)
登壇:川西拓実(JO1)、桜田ひより、風間太樹監督

映画『バジーノイズ』(5月3日公開)の新入生向け特別講義イベントが1日に都内で行われ、川西拓実(JO1)、桜田ひより、風間太樹監督が登壇した。

同作は、むつき潤氏による同名コミックの実写化作。マンションの住み込み管理人をしながら、「音楽を奏でること」だけを生きがいにしている清澄(川西)は、人と関わることを必要とせずシンプルな生活を送っていたが、ある日上の部屋に住む女性・潮(桜田)から、音漏れしていた清澄の音楽を楽しみに聞いていたと打ち明けられる。そして潮が投稿した何気ない演奏動画によって、自分の音楽を誰かに聴かせようなどと思ってもいなかった清澄の世界が大きく変わっていく。監督はドラマ『silent』を手掛けた風間太樹氏が務める。
JO1 川西拓実、映画『バジーノイズ』特別講義イベントに登場

MCの呼び込みで、今春デジタルハリウッド大学に入学する新入生の前にサプライス登場した川西と桜田。会場後方の扉から姿を現すと、学生からは驚きの声とともに大きな歓声が上がっていた。

川西は「緊張しちゃいました~」と話し、MCから「歓声も上がってましたよ」と問いかけられると、「もうちょっと欲しかったですね」と笑いを誘う。桜田も「まさか私たちが出てくるとは思ってなかったと思う。よかったよかった!」とサプライズ登場に満足した様子。

桜田は、川西が初めて顔を合わせたときの様子を語り、「川西さんは私よりも人見知りです。私は自分から積極的に人に話しかけるよりは、相手の様子をうかがうタイプなんですけど、川西さんは相手の様子をうかがいつつも、ちっちゃくなっちゃう」と述べました。川西が否定すると、桜田は「私、すぐ監督に『どうしよう?』って言いましたよね。目を合わせてくれてなかったですし、挙動も……」と追撃しました。川西は「初映画で初主演なので、すごくプレッシャーを感じてる部分もあったりして、どうしたらいいんだろうって思ってましたね……今のこの状況みたいに」と生徒たちを前に、「あんまり見ないでください」と顔を伏せて恥ずかしがりました。

本作品では「現場にいらっしゃるスタッフのみなさんのプロの仕事ぶりを目の当たりにした」と撮影現場を振り返る川西は「カット割りを決めている時の監督やスタッフさんの顔がかっこよかった」と称賛。桜田は「海で撮影したんですけどとにかく風が強くて」と明かしつつ、ポスターや映像ではその風の強さを感じないことについて「いろんな人の支えがあってものすごく爽やかに映像に映っている」と当時の撮影状況を語った。

風間監督の作品は前作「silent」に続いて、2度目の共同作業となりました。川西は、「2回目ということで、基本的に監督との意思疎通もスムーズでした。前回同様、私の考えと監督の考えが一致していたため、前回よりもあまり話し合うことはありませんでした。その代わり、私自身の内面や桜田ひよりとしての話をたくさんさせていただきました。その中から、何かしら潮に通じる部分があったのではないかと思います」と振り返りました。

また、現場での印象的な出来事について、「夏に海での撮影が多かったのですが、とにかく風が強かったです。しかし、予告で使われている映像やポスターなどを見ると、強い風を感じることはありません。その裏には、ヘアメイクさんが髪をガチガチにスプレーで固めてくれたり、スタッフさんがネットの風よけで一生懸命にサポートしてくれたりと、本当にたくさんの人々の支えがありました。その結果、とても爽やかな映像が撮れたと思います。これが見どころの一つですね」とコメントしました。

撮影現場で、桜田が考案したというゲーム「どきどきクイズ」をアレンジした「ドキドキクエスチョンゲーム」を、1つの物事に対して“せーの”で言い合って相手のことを知っていくというゲームです。今回は学生が挙手し、事前に用意された5つのクエスチョンから3人に聞きたい質問を選びました。テーマは「ふるさと自慢」で、

桜田は「ご当地キャラクターの部位で住んでいる場所を表す」という質問に答えました。「私は出身が千葉で、チーバくんという(ご当地キャラクターの)ワンちゃんがいるんですけれど、千葉県の形になぞってチーバくんは完成されているんです。だから住んでいる場所はチーバくんの足元かなとか、耳の付近かなと言うと大体分かるので、千葉出身としては強みかなと思います」と答え、これに川西は「温かい町!兵庫!」と元気よく発表し、このゲームを通して、川西とキャストはコミュニケーションを取れるようになったとのことで、桜田は「今じゃこんなに大きくなりました」と川西に向かって語りました。

学生からの次の質問に対し、「川西主演の映画を撮影するとしたら、どういう映画?」という問に対して、学生たちは「仮面ライダー」「アクション映画」「純愛物語」という声を上げ、川西は「ぜひお願いします!」と声を弾ませました。一方、桜田から飛び出したのは「人生」と回答し。桜田は「川西さんの人生って夢がある。兵庫県で生まれ育って、働いて、そこからオーディション番組に出ようと思って、今はここにいますから。本当にまるで絵に描いたような、波がある人生ですごく素晴らしいと思います。絶対映画にしたほうがいいと思います。赤ちゃんから再現してもらって……」と提案し、「赤ちゃんからは長い」と川西からツッコミを受けました。

風間監督は「SF映画」とフリップを見せ、「川西さんの人生は夢があるんだけど、そのまま会社でお仕事をしてたり、“あったかもしれない”という枝分かれしたいろんな可能性の映画を描けたら面白いかなと思いました」と思いを巡らせました。そして、川西自身は「野球映画」を挙げ、「3歳くらいから15年くらい野球をやってきて、僕の人生の中で一番長くやったことが野球だったので。何か野球にまつわるものができたら、すごくうれしいなという気持ちを込めて」とアピールしました。

次に、「推しといえば?」という質問が川西に投げかけられ、彼は真顔で「桜田ひより」と回答しました。「えっ?」と戸惑う桜田の横で、川西は「真剣ですよ」と表情を引き締めました。「今回共演させていただいて、本当に桜田氏の魅力にどっぷりハマっちゃいまして、これからも応援し続けます」と宣言しました。しかし、桜田の回答は「愛犬」でした。「ちょっと片思いですね」と川西が不満げな表情を浮かべると、桜田は「一番は愛犬でした。二番目でもいいですか?」と“二推し”に川西を付け加えました。一方、人生で推しを持ったことがないという風間監督は「タクミ」というフリップを掲げ、「JO1のライブに行かせてもらったり、カッコいいですね」と熱い視線を送りました。

集まった生徒からは映画を作るモチベーションや理由について質問を寄せられると、風間監督は「あらゆるモチベーションはそこかしこに転がっている気がする。“この俳優でこのお芝居を撮ってみたい”というのもある。内側に閉じ込めてしまっている葛藤や憤りを投影した彼がどう生きていくかを見つめたい。自己投影しながら小さな自分を作品に入れながら撮ってる」と答えた。

最後に川西は「この『バジーノイズ』という映画では、仲間との絆や出会いというものが描かれているんですが、皆さんも今隣にいる方と出会っていて、この出会いというのは本当に素晴らしいものだと僕は思います。その繋がりを大切にしながら生活してほしいなと思いますし、あとは後悔しないように自分のやりたいことを好きなだけやっていただきたいなと思います」とコメントしました。さらに「その鍵はこの映画に全部詰まっていると思います! ぜひ観てください!」と初主演映画もしっかりとアピールし、挨拶を締めくくりました。

物語・・・
頭の中に流れる音を形に出来れば、他に何も要らない——
マンションの住み込み管理人をしながら、「音楽を奏でること」だけを生きがいにしている清澄。
人と関わることを必要とせずシンプルな生活を送っていた彼に、上の部屋に住む女性・潮が挨拶を交わしてきた。その日失恋をしたと言う彼女は、毎日音漏れしていた清澄の音楽を楽しみに聞いていたと打ち明ける。
やがて潮が投稿した何気ない演奏動画によって、自分の音楽を誰かに聴かせようなどと思ってもいなかった清澄の世界が大きく変わっていく——
『バジーノイズ』

『バジーノイズ』作品情報

公開日 2024年5月3日公開予定
キャスト 監督:風間太樹「silent」「チェリまほ」
原作:むつき潤「バジーノイズ」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
出演:川西拓実 桜田ひより 井之脇海 柳俊太郎 円井わん 奥野瑛太 天野はな 駒井蓮 櫻井海音 馬場園梓 佐津川愛美 テイ龍進
主題歌 「surge」 清澄 by Takumi Kawanishi(JO1) ©︎LAPONE Entertainment
製作 映画『バジーノイズ』製作委員会
プロダクション AOI Pro.
配給 ギャガ
制作国 日本(2024)
上映時間 99分
公式サイト https://gaga.ne.jp/buzzynoise_movie/
X @BuzzynoiseMovie
Instagram @buzzynoisemovie
TikTok @buzzynoisemovie

(C)むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会