寛一郎主演最新作、アイヌと和人との歴史を描いた壮大な歴史スペクタクル映画『シサㇺ』が、今秋全国公開となります。
この度、追加キャストとして、三浦貴大、和田正人、平野貴大、坂東龍汰、サヘル・ローズ、藤本隆宏、古川琴音、山西惇、佐々木ゆか、要潤、富田靖子、緒形直人の情報が解禁となりました。あわせて各キャラクターが並ぶ組み写真が解禁となります。
この度解禁されたのは、寛一郎演じる主人公・孝二郎の旅に同行する彼の兄・栄之助に三浦貴大、主人公の復讐相手となる男、善助に和田正人、和人に反発心を抱くアイヌの青年に坂東龍汰、アイヌの村のリーダーに平野貴大、複雑な事情を抱えたアイヌの女性をサヘル・ローズが演じている。さらに、孝二郎の幼なじみを古川琴音、兄弟の母親を富田靖子、先輩の松前藩士に緒形直人、交易の鍵を握る重要人物を要潤が演じるほか、藤本隆宏、山西惇、佐々木ゆかなど見逃せないキャスト陣となっている。
江戸時代前期、北の大地の荘厳な森では、アイヌの間で和人(シサㇺ)への反発と蜂起の動きが高まっていた。
アイヌと和人との歴史を描いた人間ドラマである本作。<蝦夷地>と呼ばれた現在の北海道を領有した松前藩が、アイヌとの交易をおこなっていた史実が基になっている。本作は、町全体がイオル(アイヌの伝統的生活空間)という考えの下、アイヌと和人が共生してきたという認識をもつ北海道白糠町で多くの場面が撮影され、セット建設から撮影まで、町からの全面支援・協力のもと製作されている。
主演は『菊とギロチン』(18)でキネマ旬報ベスト・テン新人俳優賞に輝き、阪本順治監督の『せかいのおきく』(23)や北野武監督の『首』(23)などの話題作に次々と出演し、著名な映画監督からの信頼も厚い寛一郎。蝦夷地に赴き、異なる文化や風習に触れることで、アイヌの持つ精神や理念に共鳴してゆく武家の若者を演じている。交易の旅に同行する彼の兄を演じたのは三浦貴大。主人公の復讐相手となる男を和田正人。和人に反発心を抱くアイヌの青年を坂東龍汰、複雑な事情を抱えたアイヌの女性をサヘル・ローズが演じている。さらに、主人公の幼なじみを古川琴音、母親を富田靖子、先輩の松前藩士を緒形直人が演じるなど、日本映画界を牽引する俳優陣が作品を支え、交易の鍵を握る重要な人物を要潤が演じているというキャスティングも見逃せない。
脚本を手掛けたのは、阿部寛主演の「結婚できない男」(関西テレビ)や朝ドラ「梅ちゃん先生」(NHK)など、大ヒットドラマを手掛けてきた尾崎将也。本作では日本語とアイヌ語の台詞を混在させながら、現代社会における<不寛容>が暴力へと繋がってゆくプロセスを丁寧に紡ぎ出している。監督は「タイムスクープハンター」(NHK)や小説「ブルバスター」がアニメ化されるなど、多岐にわたる分野で活躍している中尾浩之。映画監督作品は『劇場版 タイムスクープハンター-安土城最後の1日-』(13)以来約10年ぶりとなるが、北海道の大自然を活かしたダイナミズムな演出によって、作品に重厚なトーンを生み出している。
北海道の大自然をバックに、激動の歴史の渦に巻き込まれた武家の若者が異なる文化や風習に触れ、それらを理解することによって己の人生を見つめ直してゆく。過去の歴史を描いた作品でありながら、現代に通じる社会問題を訴求させ、今の時代に観るべき感動の一大叙事詩が誕生した。
物語・・・
江戸時代前期。北海道の南西部にある松前藩はアイヌとの交易品を主な収入源としていた。松前藩藩士の息子、孝二郎(寛一郎)は兄、栄之助とともにアイヌとの交易で得た品を他藩に売る仕事をしていたが、ある夜、使用人の善助の不審な行動を見つけた栄之助は善助に殺されてしまう。兄の敵討ちを誓った考二郎は善助を追って蝦夷地へと向かうー。
監督:中尾浩之
脚本:尾崎将也
主演:寛一郎
三浦貴大 和田正人 坂東龍汰 平野貴大 サヘル・ローズ 藤本隆宏 古川琴音 山西惇 佐々木ゆか 要潤 富田靖子 緒形直人
制作プロダクション:P.I.C.S.
PG12
©映画「シサム」製作委員会