中絶が違法な1960年代のアメリカで、名もなきヒロインたちが“女性の権利”のために立ち上がった感動の実話『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』に出演したエリザベス・バンクスとシガニー・ウィーバーのインタビュー映像が解禁されました。
人工妊娠中絶が違法だった1960年代後半から70年代初頭にかけて、シカゴで水面下で実際に活動し、中絶の手助けによって推定12,000人の女性を救い、“自身の身体について守る権利=女性の選択の自由“を得るために活動した団体「ジェーン」の実話をベースにした本作。
到着した映像には、主人公のジョイを演じたエリザベス・バンクスと、「ジェーン」創設メンバーのバージニアを演じたシガニー・ウィーバーのインタビューとともに、ジョイが「ジェーン」の活動を通して人生を切り拓いていく様子が収められています。
「この物語は人と人との絆、そして歴史を描き出そうとしたひとつの形」というバンクスは、「苦悩と困難に打ち勝つために女性たちが団結する姿を描いた本作で、温かい気持ちになってほしい」とコメント。ウィーバーも「女性たちの物語に私は心を揺さぶられた」と話し、「私が観客に望むことは、(この映画から)多くを学んでほしい。私がジェーンの存在を知って感じたようにね」と、本作への想いと期待を語っています。
妊娠がきっかけで、自らの命を脅かされたジョイは、助けを求めようやく辿りついた「ジェーン」のもとで、バージニアから「最初は友人に安全な医師を紹介しただけ、その後彼女の友達や友達の友達が来てこうなった」と、「ジェーン」創設のキッカケを知ることに。バンクスは「違法だからリスクが高かったし、不道徳だと断絶する風潮もあった」一方で、「妊娠する人がいる限り、妊娠したくない人も常にいた」と明かし、当時いかに「ジェーン」が必要とされた存在だったかが伺えます。
『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』(原題:Call Jane)
1968年、アメリカのシカゴ。裕福な家の主婦として生きるジョイは何不自由ない暮らしを送っていたが、2人目の子供の妊娠によって心臓の病気が悪化してしまう。唯一の治療は、妊娠をやめることだと担当医に言われ中絶を申し出るが、中絶が法律的に許されていない時代、地元の病院の責任者である男性全員から「中絶は反対だ」と、あっさり拒否されてしまう。
そんな中、街で偶然「妊娠?助けが必要?ジェーンに電話を」という張り紙を見つけ、違法だが安全な中絶手術を提供するアンダーグラウンドな団体「ジェーン」にたどり着く。その後、ジョイは「ジェーン」の一員となり、自分と同じ立場で中絶が必要な女性たちを救うために立ち上がる!
監督・脚本:フィリス・ナジー
プロデューサー:ロビー・ブレナー
出演:エリザベス・バンクス、シガニー・ウィーバー
2022年/アメリカ/PG12
日本公開:2024年3月22日(金)全国公開
配給:プレシディオ
公式サイト
©2022 Vintage Park, Inc. All rights reserved.