映画『陰陽師0』(ゼロ)が4月19日(金)に全国公開となります。
そして、11日に呪術講座トークイベント付き『陰陽師0』世界最速試写会が行われ、佐藤嗣麻子監督と呪術観衆の加門七海が登壇しました。
呪術講座トークイベント付き『陰陽師0』世界最速試写会
日付:3月11日(月)
場所:ワーナー・ブラザース内幸町試写室
登壇:佐藤嗣麻子監督、加門七海(呪術監修)
場内は公開を待ちきれず、集まったコアな「陰陽師」ファンで満席。知られざる若き安倍晴明の描いた本作を創り上げ、「陰陽師オタク」と自称する佐藤監督とこだわりのひとつである<呪術>を任された、呪術監修の加門が登壇すると、会場は大きな拍手に包まれた。
まず初めに、本日発表された米アカデミー賞にて『ゴジラ-1.0』で<視覚効果賞>を受賞した夫・山崎貴監督へのお祝いコメントが。「とても喜んでいると思います。VFXを撮っている人なので、念願だと思います。ノミネート前から取ると思ってました。飼っている猫にも報告しました。」と愛猫への報告と共に喜びを語った。また「私の作品で山崎貴がスタッフとして入っていたものもあって、指示を出しすぎて苦労させたと思います(笑)それで『俺も監督になってやる!』と悔しがっていたので、今監督になっていて感慨深いですね。」と若手時代のエピソードを語った。さらに「映画で恐らく初めて、平安京の朱雀門を再現しています。今までの映画ではあと龍は物体ではなく、エレメントとしての存在として描きたかったので、こだわりました。」と本作のVFXも『ゴジラ-1.0』を手掛けた「白組」が担当していることを明かし、圧巻のVFXにも自信を覗かせた。加門も「単純に驚きました。素晴らしかったです。呪術は本来、効果が目には見えないものですが、それを『こうなるよなぁ!』と上手く視覚化していることに感動しました。」と初めて作品を見た時の感想とともに最高峰のVFXで映像化された“呪術”について絶賛した。
なぜ今映画化したのかについて佐藤監督は「作品の中で暗示や思い込みを “呪”(しゅ)と呼んでいるのですが、昨今のSNSも事実が何かというのは関係なく、思い込みだけで論争する世の中になっていて、みんな“呪”にかかっているなと思いました。それを祓えるのは昔からのヒーローである安倍晴明しかいないと思ったんです」と現代と呪いの関係性と共にその必然性を語った。
また場内にこだわりぬいた小道具・美術が展示されているが、衣装について「晴明の衣装は倒れた霊木(神聖な木)を集めて、作っています。博雅の衣装は中に織が入っていて、それは貴族しか許されないことなので、忠実に作りました。」と衣装の素材も厳選するというこだわりを明らかにした。さらに「平安中期をものすごく調べました。実はこの頃はみんなはだけていて、胸などの肌が露出していたのですが、映画的によろしくないので、胸元まで袴を上げている作品があったので、参考にしています。中華らしくみえるが、実はちゃんと日本的なんです。」と語った。
大人気マンガ・アニメシリーズ「呪術廻戦」などにより、若い人達の中でも一般的なワードとなった“呪術”。
なぜ加門に監修を依頼したのかについて「現代で呪術師と名乗っている人はいないので、呪術オタクの頂点だと思っている加門さんにお願いしました(笑)」とコメント。加門は「とても光栄です。佐藤監督が目指している呪術の世界を補助する形で携わりました。本来“印”などは袖の中で隠れて行うもので、我々が目にする必要はないものなので、“本物”を出さないようにすることといかに格好良く見せるかを意識しました。」と明かしている。
続いて行われた観客とのQ&Aでは「きらびやかな世界観はどうやって作り上げたのか」という質問があり、「外国の文化が沢山入ってきている設定にしています。正倉院の宝物を見ると、意外と洋風で、それも参考にしています」と回答。
さらに呪術のスペシャリストである加門七海による呪術講座が開講!<実在した史上最強の呪術師・安倍晴明はどんな人物だったのか><実際に日常で使える呪術><劇中で実際に晴明が披露した呪印の再現>などが取り上げられた。
最後に「獏さん(原作者)の「陰陽師」が好きな人は晴明と博雅のバディ関係が推しポイントになると思います。また徽子女王の恋愛模様も注目してみてください。」「1つ呪術です。アレンジはしていますが、全て本物です。探せば必ず元になっている資料が出てきます。好きな人ほど何度でも見て研究してほしいです。もう一つはダンディなおじさまが好きな方は陰陽寮の博士たちも推しポイントになると思います。私もあの陰陽寮なら勤めたいです(笑)」と佐藤監督、加門より本作の見どころが語られ、本作で描かれる呪術の妖しくも雅な雰囲気が会場を包み込んだまま、イベントは終了した。
安倍晴明の命日とされる昨年10月31日に映画公開決定情報が解禁されると、若き晴明の伝説の幕開けとなる特別映像の美しく、壮大かつ”雅”な世界観は勿論、原作・夢枕獏の全面協力のもと、『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズの佐藤嗣麻子が監督を務め、呪術監修には「呪術廻戦」に登場する数々のキャラクターや呪術を実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」監修の加門七海を迎えた夢の製作陣に加え、呪術の天才と呼ばれながらも陰陽師になることに全く興味がない若き安倍晴明に、山﨑賢人が満を持して新しい息吹をもたらす!
そして晴明と衝突しながらも共に事件の解決に挑む貴族・源博雅(みなもとのひろまさ)を演じるのは染谷将太。物語の発端となる事件に巻き込まれる皇族の徽子(よしこ)女王に奈緒。さらに、陰陽寮の学生・平郡貞文(へぐりのさだふみ)に安藤政信。同じく陰陽寮で優秀な学生を意味する得業生・橘泰家(たちばなのやすいえ) を村上虹郎。晴明に興味を抱く帝に板垣李光人。晴明の育ての親であり、呪術の師でもある陰陽博士・賀茂忠行(かものただゆき)に國村隼。呪術に長けた天文博士の惟宗是邦(これむねのこれくに)に北村一輝。陰陽師たちを束ねる陰陽頭・藤原義輔(ふじわらのよしすけ)を小林薫と、全方位これ以上考えられない盤石で最強の布陣に、SNSでは「この令和の時代に新たな陰陽師の映画が見られるとは!」と日本映画界最強のキャストが勢ぞろいする形となった! 物語・・・ |
『陰陽師0』作品情報
公開日 | 2024年4月19日公開予定 |
---|---|
キャスト | 監督:佐藤嗣麻子(『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズ) 原作:夢枕獏「陰陽師」シリーズ(文藝春秋) 出演:山崎賢人 染谷将太 奈緒 安藤政信 村上虹郎 板垣李光人 國村隼 北村一輝 小林薫 |
音楽 | 佐藤直紀 |
主題歌 | BUMP OF CHICKEN「邂逅」(TOY’S FACTORY) |
呪術監修 | 加門七海 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
制作国 | 日本(2024) |
上映時間 | 112分 |
公式サイト | https://wwws.warnerbros.co.jp/onmyoji0/ |
公式X | @onmyoji0_movie |
@onmyoji0_movie |
(C)2024 映画「陰陽師 0」製作委員会