企画上映「蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭」が東京・国立映画アーカイブにて、2024年1月5日(金)から2月4日(日)まで開催される。
イタリア・ボローニャにて開催されるチネマ・リトロバート映画祭は、古今東西の発掘・復元された映画が披露される場。映画祭には世界中の映画ファンや映画批評家、研究者、地元の人々が集い、世界中で行われている映画復元の取り組みを紹介する一大拠点として、大きな役割を果たしている。
「蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭」は、長い歴史を誇るチネマ・リトロバートにこれまで出品された発掘・復元作の中から、54本・25プログラムを上映。その主なジャンルが、1940年代から1950年代にかけてイタリアで盛んになった、ネオレアリズモの系譜に連なる名作だ。ネオレアリズモとは、華やかで理想的な世界を描くのではなく、生々しい現実の出来事や状況をありのままに描写する映画運動だ。たとえば『自転車泥棒』や『無防備都市』といった作品を鑑賞することができる。
このほかにも、ネオレアリズモと共鳴するようなチェチリア・マンジーニやサラ・マルドロールなどによる、女性の視点から描いた作品群、「グレムリン」シリーズで知られるジョー・ダンテの学生時代の作品なども公開。インドやイラン、キューバといった様々な国の映画も大きなスクリーンで鑑賞できるため、映画保存や映画復元の意義を再認識できる機会となっている。
ギャラリー
企画上映「蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭」
会期:2024年1月5日(金)~2月4日(日)
会期中の休館日:月曜日
会場:国立映画アーカイブ 2階 長瀬記念ホール OZU
住所:東京都中央区京橋3-7-6
■チケット情報
発売日:各上映日の3日前午前よりオンラインで発売。1階窓口では各上映会の開映1時間前から5分前まで若干数販売。
※1月5日(金)・6日(土)の上映回は、1月4日(木)12:00~発売。
価格:一般 1,300円、高校・大学生・65歳以上 700円、小・中学生・障害者手帳所持者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ 500円
※チケットのオンライン完売情報は公式チケットサイトにて要確認。
※各回の開映後の入場不可。予告篇はなく、本篇から上映する。
■巡回情報
・福岡
会期:2024年2月1日(木)~2月25日(日)
会場:福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
住所:福岡市早良区百道浜3-7-1
・京都
会場:京都文化博物館フィルムシアター
住所:京都府京都市中京区三条高倉
※上映作品などの詳細は、各館のホームページにて後日発表。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600(9:00~20:00)