新興宗教で洗脳された過去をもつ監督が、宗教虐待に切り込んだ衝撃作!
ある宗教二世が残した一通の遺書。そこには、宗教虐待の実態、そして当たり前の自由を求めながらも、親への捨てきれぬ愛ゆえに苦しんだ少女の痛みが、どこまでも繊細に鮮明に残されていた。その遺書に感化され、自身も新興宗教で洗脳された過去をもつ平田うらら監督が、宗教虐待の実態を映画化。フィクションでありながら、宗教虐待というテーマを娘、母、祖母ら3世代の視点を交えて多角的に描いた。
本作は、当時学生であった平田監督が篠崎 誠監督のもと制作。初監督作品でありながら、宗教二世数百名に取材し、リアルさを追求する姿勢に多くの支援者が現れ、制作費用は全額クラウドファンディングで賄われた。本作の主演も平田監督が務めている。
ダブル主演も務めるのは新鋭・安藤奈々子。当時24歳の若さでオーディションに参加し、圧巻の演技を見せ、満場一致で37歳の母親・松田恵役に決まる。
また本作の音響監修は平林 勇監督作品(映画『aramaki』『Shikasha』)でベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭にノミネートされた飯嶋慶太郎が担当。
親に誕生日を喜んでもらうこと、辛い時に抱きしめてもらうこと。そして『ゆるされること』。そんな当たり前を最期まで求めたすずの叫びが、あなたの心を打つ。
あまりの“リアルさ”に多くの宗教2世が絶賛!
宗教2世、数百名に取材して制作した本作。あまりのリアルさに、試写を見た宗教2世の方からは「開始10分から涙が止まらない」などの声が続出。
お母さん、自由は罪ですか?
安心、自由、愛、全てを奪われ“神の子”にされた少女の、残酷で壮絶な人生。
「光の塔」の信者である母・恵から厳しい宗教教育を受けてきたすずは、教えに反することをすると鞭で打たれるなど虐待を受けてきた。
ある日、すずは学校で献金袋を盗まれ、お金を借りるために祖母の紀子に会いに行く。 そこで虐待の事実を知った紀子と祖父の勝男は、お金を貸す代わりにすずを保護する。 すずは、紀子と勝男から愛されて暮らすことで、「世の人はサタンにそめられている」という教えを疑い始める。 しかし教えに疑問をもてば、サタンに堕ちる。 それは、すずにとって、母との永遠の決別を意味していた。
一方で、すずは紀子や勝男の話を通して入信する前の母の姿を知る。 優しかった母はなぜ変わってしまったのか。 自由を手放してまで求めた「ゆるし」とは。 恵の知られざる姿を知ったとき、すずの運命が狂いだす。
出演:平田うらら/安藤奈々子
中村ひろみ、唐芊、大月伸昭、青山心夏、成田マイケル理希、山本浩貴、進藤沙也佳、川瀬知佐子/、目黒陽都、七波菜々子
脚本・監督:平田うらら
監督・脚本:齊藤勇起
エグゼクティブプロデューサー:片渕昭彦
ラインプロデューサー:平岡友哉
撮影:宮原廣一郎
照明:長濱光玲
録音:鴨志田知花
美術:斉藤野乃
助監督:石田陸
ヘアメイク:廣滝華保
編集:渡部昭葉
音響監修:飯嶋慶太郎
特別協力:宗教2世、3世の皆様、篠崎 誠監督