ドキュメンタリー映画『僕が宇宙に行った理由』は、本日12月29日(金)より、全国公開となりました。
本作は、前澤友作が宇宙に飛び立つまでの訓練の様子や、国際宇宙ステーション(ISS)での12日間の滞在、そして地球へ帰還した後までの約7年間にわたり密着したドキュメンタリー映画。
監督を務めるのは、前澤とともに宇宙に向かった平野陽三。
ロシアでの過酷な訓練生活や、宇宙での前澤の本音に迫った、臨場感あふれる映像を届けます。
公開を記念し、TOHOシネマズ日比谷にて、前澤友作と映画監督を務める平野陽三による初日舞台挨拶を行いました。
映画『僕が宇宙に行った理由』初日舞台挨拶
日時:12月29日(金)
会場:TOHOシネマズ日比谷
登壇:前澤友作、平野陽三監督前澤は「宇宙から帰ってきた前澤です。2年前ですが帰ってまいりました」と挨拶し、フライトスーツ姿で登場したことが話題に上ると「訓練中に非常にお世話になったウェアでして、訓練中もなんですけど2年前に帰ってきてから今まで1度も洗っておりません。宇宙の香りがついているんじゃないかなと思うとなかなか洗えなくて、ずっと大切に保管してあったんですけど、この舞台挨拶に合わせて久しぶりに袖を通したら、この辺(ウエストあたり)がキツくなっていました。太りました」と苦笑。前澤は「宇宙から帰ってきた前澤です。2年前ですが帰ってまいりました」と挨拶し、フライトスーツ姿で登場したことが話題に上ると「訓練中に非常にお世話になったウェアでして、訓練中もなんですけど2年前に帰ってきてから今まで1度も洗っておりません。宇宙の香りがついているんじゃないかなと思うとなかなか洗えなくて、ずっと大切に保管してあったんですけど、この舞台挨拶に合わせて久しぶりに袖を通したら、この辺(ウエストあたり)がキツくなっていました。太りました」と苦笑。
一方、映画監督になることが夢だったという平野監督は、初監督作品である本作が初日を迎えた感想を尋ねられると「感慨深いというか、不思議な気持ちですね。こんな大きなスクリーンで、これほどの方に見ていただいて、無事に初日を迎えることができて嬉しく思っております」としみじみと語った。
また、前澤から宇宙に行くと言われた際の心境を聞かれた平野監督は「ビビってしまいましたね。怖いとかそういうことは一切なかったんですけど、歴史上でも600人くらいの方しか行ったことがないという宇宙ですから、僕が行ってしまっていいのかというビビリがありました」と回顧し、前澤も「お話をいただいて、申し込んで、実際に行って帰ってくるまで1度も怖いと思ったことがないです」といい、「最初から最後まで丁寧にご説明いただき、ロシア宇宙庁が作っているソユーズの安全性は何度も聞かせていただいていたので、むしろ楽しいだけでした」と声を弾ませた。
本作では厳しい訓練模様も収められているが、もっとも大変だった訓練を聞かれた前澤は「椅子に乗ってクルクル回るやつは本当に気持ち悪いので、ぜひみなさんにもやっていただきたいです」とおすすめして会場の笑いを誘い、その気持ち悪さと宇宙酔いの感覚が非常に似ているそうで「10分やらないといけないんですけど、ただ座って回っているだけだとそんなに気持ち悪くなりません。コツがあって⾸を前後に振ったり、横に揺らしたりすると手っ取り早く気持ち悪くなりますので、ぜひみなさんも無理のない範囲で、ご家庭でトライしていただければと思います」と珍アドバイスをした。
さらに、宇宙から地球を見た際の感想を求められた前澤は「いやー、きれいですよ。映画でも平野監督がリアルに近い色とか映像をお見せするように頑張ったんですが、申し訳ないです。実物を生で見たほうがきれいです︕」と胸を張り、「特に日の入りと日の出がすごくきれいで、地球と宇宙の境界線あたりがなんとも言えない色になるんです。それを12日間楽しんで見ていました。実際に行って見ていただきたいです」とコメントした。
続けて、宇宙で撮影する上でこだわった点を聞かれた平野監督は「ISSって窓を補修できたりできないので、何十年もそのままの窓で傷だらけなんですよね。そこを避けてどうにかきれいな地球を撮影しようと頑張りましたし、ポスタービジュアルはキューポラというところで撮影させてもらったんですけど、ここで撮影しておいてよかったなと編集段階で安堵しました」と胸を撫で下ろし、使えなかった映像もあるそうで「一部、検閲でNASAだったりロスコスモスで、おそらく機密情報が映ってしまったようなところはデータが没収されて、抜かれて返ってきました」と裏話を明かした。改めて、自身にとって本作はどんな作品となったか尋ねられた前澤は「最初に見たときは⾃分のことなので恥ずかしかったですけど、最近は見るたびにジワりますね」と打ち明け、「見るたびに(涙するシーンは)変わるんですけど、僕の親父が出てくるところとかはジワっときますね。もちろん映画初出演なので(笑)」とにっこり。どんな人に本作を届けたいかとの問いに平野監督は「見ていただいた方から『子どもたちに見せたい』と言っていただくことが多いんですけど、僕も子どもたちだったり、将来何になろうかな、どう社会に出ていこうかなと思っている学生たちに見ていただきたいという思いで制作させていただきましたし、何かに挑戦したいだとか、諦めかけているような方にも、少しでも勇気を与えられればいいなという思いで作りました」とアピールした。
最後に、メッセージを求められた前澤は「夢とか平和をテーマにした映画となりました。僕の小さい頃からの夢である“宇宙に行きたい”ということを叶えさせていただきましたし、平野監督の夢でもあった“映画監督になりたい”という夢も本作を通して叶えさせていただきました」と笑顔で語り、「みなさんもいろんな夢がおありかと思いますし、もしかしたらない方もいらっしゃるかと思いますが、夢を持って人生を生きていくというのは本当に素晴らしいなって、改めて映画を見ながら僕自身も感じますし、同時に夢を叶えるためにはたくさんの方々にお世話になったり、サポートいただく必要があるってことで、夢を叶えること1つとっても周りの人がいなければ成り立たないと痛感しています。日頃から応援してくださっている方には感謝してもしきれません」と言葉に力を込めた。 |
映画『僕が宇宙に行った理由』作品情報
公開日 | 2023年12月29日 |
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キャスト | 監督:平野陽三 出演:前澤友作 アレクサンダー・ミシュルキン 平野陽三 小木曽詢 山崎直子 |
配給 | ナカチカピクチャーズ |
制作国 | 日本(2023) |
上映時間 | 89分 |
公式サイト | https://whyspace-movie.jp |
(C)2023「僕が宇宙に行った理由」製作委員会