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映画『隣人X‐疑惑の彼女‐』公開記念舞台挨拶

映画『隣人X‐疑惑の彼女‐』は、フランス在住の日本人作家・パリュスあや子の原作小説「隣人X」をベースとし、物語は、紛争によって故郷を離れた「惑星難民X」を各国が受け入れるかどうかが重要な部分であり、その中で日本もアメリカに続いて受け入れを決定します。ただし、Xは人間そっくりに姿をコピーする能力を持ち、普通の生活を送る一方で周囲に不安と動揺を巻き起こします。

劇中での主軸となるのは週刊誌の契約記者、笹憲太郎であり、彼は「X探し」のスクープ記事を追求します。上野樹里が演じる柏木良子という女性がX疑惑に巻き込まれ、笹は彼女を追いかけることでXにまつわる真相を解き明かそうと奮闘します。笹は良子の後をつけ、徹夜で張り込み、こっそりとカメラを向けます。しかし、次第に笹はXに近づく中で、良子に対して恋愛感情を抱くようになります。

物語はXへの恐怖や疑念と同時に、良子の純粋さや素直さ引き込まれる構図を描き、笹は良子への感情とスクープを追う編集部のプレッシャーとの間で葛藤し、笹憲太郎を演じる林さんは、「ヒゲノハヤシ」として、Xの謎に立ち向かいつつも自身の葛藤と成長を描き出します。

上野さんは、「感情やセリフが胸に突き刺さってくる。涙がダラダラと流れて、圧倒された。この1か月の間、通い詰めることになると思います」とリピートを宣言。「最初は、Xは誰なんだという視点で見ると思うけど、この映画が伝えたいのは、誰がXか、ということではない。数字や文字で、表せないものをつかみに来て下さい。それって、感じることでしか見えてこない。心の純度がどれくらいあるのか、この映画で測れると思います。ぜひ大切な人と見に来てください」とお客さんに呼びかけました。

上野さんは、映画初日に夫婦揃って劇場で鑑賞したことを述べ

「昨日は終始いろんなところで、不意になんか涙が流れそうになって。ハンカチ持ってきてたんですよ。一応。お手洗いに行くために持ってきたのに、まさか涙を拭くために必要になると思わなくて。でも、カバンの財布とか、携帯の底に入っちゃって、なかなか取れなくて…。ずっと我慢して、すごいダラダラ流れて。隣に夫がいたので、ゴソゴソ3回ぐらいしたんですけど、間に合わなくて。とりあえず、なんかもう圧倒されて。なので、これはもう映画館に通い詰めることになりそうだし、自分がそんな作品に、携われたことも含めて、すごくうれしいです」と笑顔で夫婦のエピソードを披露。夫のリアクションを問われると上野は「私の想像してた通り。試写とかで来られた方も『もう1回見たい』っておっしゃる方が多い。自分自身も今そうなっている。私の夫は、やっぱりそういうふうな感じで。『面白かったけど、もう1回見たい』っていう感じで。『すごくいい映画ですね』っていう感想です」としていました。

完成披露試写会では、笹憲太郎役の林さんがひげを生やしている理由について、監督は「大人っぽく、自分はできる人間だと見せるためにひげを生やしている設定」と説明しました。これに対し、良子役の上野さんも「遣都くんに、ひげというイメージはなかったが、色気が感じられる。遣都くんのファンの皆さんも、良子の気分でドキドキしてほしい」とアピールしていました。

映画公開を祝して上野さんと林さんにはサプライズで、熊澤監督が「一緒に映画を作れて嬉しい」と2人に花束を贈呈し、更に後半に上野さんは12月6日に33歳の誕生日を迎える林さんに花束を渡して祝福しました。

林は33歳の抱負として「俳優になって良かったなと思えるような、人のためになれる作品に関わっていけるように今後も頑張りたい」。上野さんとの初共演で語ったことは「毎日、樹里さんに会って感動することばかり。ピュアですてきな方。今日も本当に、う〜ん。含みを持たせ笑いを誘うと、今日も舞台挨拶が始まる直前にお米をプレゼントしてくださって。僕も樹里さんが持っている人として大事なものを持ち続けて、年を重ねていきたい」と語り、敬意を表しました。

締めの挨拶で、熊澤監督は「この映画を皆さんの大切な人に勧めていただけたら嬉しいです。この映画を観て、無意識の偏見について話してもらうと新たな発見があると思います。一度目は笹の視点で観て、2度目は良子の視点で観ると2倍面白くなる」と述べ

上野さんは「生きていくとか、食べていくとか、どうしても動かせない社会の流れがある中で、どんな風に生きていくのか。数字や文字で表せないものを掴みに来てほしいです。見えない何かとは、感じることでしか見えてこないもの。この映画で自分の心の純度がどのくらいあるのか測れるはずです。『隣人 X -疑惑の彼女-』を自分の鏡として、2023年最後の月に振り返っていただき、新年に向けて自分の心の中を見つめる機会にしてほしいです」述べ挨拶を締めくくりました。

映画『隣人 X -疑惑の彼女-』作品情報

公開日 2023年12月1日公開予定
キャスト 監督:熊澤尚人
原作:パリュスあや子「隣人X」(講談社文庫)
出演:上野樹里 林遣都 ファン・ペイチャ 野村周平 川瀬陽太 嶋田久作 原日出子 バカリズム 酒向芳
音楽 成田 旬
配給 ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション AMGエンタテインメント
制作協力 アミューズメントメディア総合学院
制作国 日本(2023)
上映時間 120分
公式サイト https://happinet-phantom.com/rinjinX/

(C)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (C)パリュスあや子/講談社

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