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映画『こいびとのみつけかた』の完成披露上映イベント

映画『こいびとのみつけかた』の完成披露試写会
日時: 2023年9月19日(火) 舞台挨拶は19:00から
場所: 伝承ホール(渋谷区桜丘町23-21 渋谷区文化総合センター大和田 6F)
登壇者: 倉悠貴、芋生悠、成田凌、前田弘二監督

変わり者のトワと、変わり者の園子。二人にしか分からない世界。
二人にしか分からなくていい関係を作り出すラブストーリー。
コンビニで働く女の人・園子に片想いをしている植木屋でトワは、毎日植木屋で働きながら、彼女がどんな人か想像し ている。なんとか話したいと思った彼がついに思いついたのは、木の葉をコンビニの前から自分がいる場所まで並べて、彼 女を誘うことだった。二人は言葉を交わすようになり、周囲にはよく理解できない会話で仲を深めていくのだが、園子に はトワにうまく言い出せないことがあり…。
世の中に馴染めない、ちょっぴりエキセントリックな2人が繰り広げる、〈可笑しくピュア〉なラブストーリー。 世の中の〈普通〉に馴染めない、おかしな二人のおかしな会話の応酬で繰り広げる『まともじゃないのは君も一緒』の監 督・前田弘二×脚本・高田亮コンビの最新作。主演に『夏、至るころ』(20)、『OUT』(23)と主演作が続く倉悠 貴、ヒロインに『ソワレ』(20)、『ひらいて』(21)の芋生悠を迎え、成田凌、宇野祥平らが脇を固める。また、川瀬 陽太、奥野瑛太、高田里穂、松井愛莉らも名を連ねる。
この度、本作の完成を記念いたしまして、出演者、スタッフによる舞台挨拶付き完成披露試写会を行いました。

映画『こいびとのみつけかた』の完成披露上映イベントが 9月19日(火)、都内で開催され、主演の倉悠貴、ヒロインを 務めた芋生悠、共演の成田凌、前田弘二監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。
成田さんが主演を務めた『まともじゃないのは君も一緒』に続いて、前田監督と脚本家の高田亮のコンビによる本作だ が、企画の成り立ちについて、前田監督は「『まとも――』の初号試写を見て、(成田さんと)『もう 1回やりたいね』と盛り 上がって、ちょっとメロドラマな静かな空気で、変わり者の 2人の話ができないか? というところから始まりました」と明 かす。
『まとも――』にも出演していた倉さんは、本作で主人公のトワを演じたが、前田監督からのオファーについて「前田さ んから『どうしても撮りたい映画があるんだ。倉くんにピッタリだと思うんだよね』とおっしゃっていただいて、そんな熱量 をいただけると思っていなくて、脚本を読んだら面白くて『ぜひお願いします!』と言いました」と明かし、倉さんの事務所 の先輩でもある成田さんは「倉が主演と聞いて、自分もテンションが上がって、勝手に嬉しかったのを覚えています」と明 かす。ヒロインの園子を演じた芋生さんは、故郷の熊本の復興チャリティイベントを通じて前田監督と面識があったこと を明かし「(監督の)映画が好きだったし、前田さんも好きだったので嬉しかったです」とふり返る。
倉さんと芋生さんは初共演となったが、倉さんは「ゆるかったですよね、雰囲気が(笑)」と述懐し、芋生さんも「 2人の シーンがひたすら楽しかったです」と笑顔を見せる。成田さんも現場の様子について「監督が柔らかい方なので、現場は ほっこりするし、しかも主演が倉となると、それは優しい、優しい空間だなと。ほこほこした気持ちでいました。素晴らしい 空気感でした。『良いもの見ているな』という感じでした」と同意する。 前田監督は、今回の俳優陣について「理想のキャ スティングでした」とニッコリ。「トワと園子の話ですけど、この 2人なら間違いないと思ってお願いしたら、想像以上に素 敵でした」と倉さん、芋生さんが醸し出す空気感、関係性を絶賛する。
劇中、トワと園子がそれぞれ、ピアノの弾き語りを披露するシーンがあるが、実際に倉さん、芋生さんが練習を重ねて 本番でも自ら演奏&歌唱し、一発OKが出たという。芋生さんは「曲が良いんですよね」と頷き、倉さんは歌詞についても 「一見、シュールですけど、芯を食っていて、メッセージ性があります」と語り「グッとくるシーンになっています」と自信を のぞかせていた。
改めて、本作で描かれる、“変わり者”の登場人物たちの人間模様や、メッセージについて、前田監督は「『こいびとの みつけかた』とあるように、恋の話ではあるけど、母性の話でもあるなと思ったし、つらい現実からの逃避の話でもあると 思います。世の中、おかしなことばかり起きていて、つらい現実に対してとかいろんなメッセージが詰まってて『いま撮ら なきゃダメだな』と思い『どうしても撮りたい』とプロデューサーに頭下げて撮りました」と語る。
成田さんは「監督も高田さんも、いろんなこと考えるなぁ…というのが率直なところです。こんなことばっかり考えて、 生きているんだなと(笑)。(トワと園子は)変わり者の 2人かもしれませんが、倉くんはわりと普段から変わっているので (笑)、すごくなじんでたと思います。変わり者を演じようとすると限界があると思うけど、浮かずになじんでいて素晴らし かったと思います」と大絶賛(?)。
ちなみに成田さんは、自身が間近で見た、倉さんの変わり者エピソードとして「2人で鉄板焼きを食ったんですよ。(鉄 板焼きは)自分のテリトリーがあるじゃないですか? 先輩(成田さん)が一生懸命、もやしとかを作っていたんですけど、 しゃべりながら、普通に(倉さんが)俺のテリトリーから食べ始めて …。これは変わってますよね? 先輩が大切に育てて いたもやしを…。これは僕がなめられているのか(笑)?」と明かし、会場は笑いに包まれていた。
最後にこれから映画を観る観客を前に、前田監督は「この映画が、みなさんのガス抜き、厳しい日常の中での筆休み になってくれたら」とアピール。成田さんも「つらいことがあっても、毎日は進んでいくわけで、変わっていても、変わって なくても、毎日、同じ時間があるんだなと思います。単純に、いま思っているのは、みなさん、いまからこの映画を観られ るのが羨ましいなと。素敵な映画ができましたんで、ぜひ楽しんでください」と呼びかける。
芋生さんは「夫婦とはこうあるべきとか、友達や恋人はこうあるべきとか、そういう形にとらわれず、生きづらさを感じ ている人たちが、自由にいろんな形を変えて、人と関わることができたらいいなと思いますし、その当事者を取り巻く周り の人たちの目線がもっと温かくなってくれたら良いなと思っています。そういうことが感じられる映画になっていると思い ます」と力強く語る。
そして、倉さんは「僕にとって、この映画は宝物のような映画になりました。自信をもって素敵な作品と言えます! 誰と 観ても、どんな年齢、性別の人とでも楽しめる映画です。観終わった後、温かい気持ちで帰れることを望んでいます」と 語り、会場は再び温かい拍手に包まれた。

映画「こいびとのみつけかた」作品情報

公開日 2023年10月27日公開
キャスト 監督:前田弘二
出演:倉悠貴 芋生悠 川瀬陽太 奥野瑛太 高田里穂 松井愛莉 並木愛枝 小沢まゆ 吉岡睦雄 ボブ鈴木 河屋秀俊 河野智典 フランク景虎 成田凌 宇野祥平
配給 ジョーカーフィルムズ
制作国 日本(2023)
上映時間 99分
公式サイト http://koimitsu.com/

(C)JOKER FILMS INC.

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