映画

映画『愛にイナズマ』は、松岡茉優と窪田正孝がW主演し、石井裕也監督が手がけた“愛と反逆”の物語です。

数々の映画賞を受賞した『舟を編む』をはじめ、『川の底からこんにちは』や『アジアの天使』などで国内外の映画賞で高い評価を受けてきた監督・石井裕也。映画『愛にイナズマ』は、この石井裕也監督が完全オリジナル脚本で贈る愛と反逆の物語です。一人の女性が騙され、夢を奪われた過去と、空気を読まない一人の男性が運命的に出会い、どうしようもない家族とともに奮闘する、痛快なファミリーラブコメディが展開されます。

ギャラリー

キャストコメント

監督・脚本: 石井裕也 この映画の英語タイトルは “Masked Hearts” です。それは「仮面で覆われた心」という意味です。 コロナ禍が続いて3年、私たちはずっとマスクという仮面を被って生きてきました。それが当たり前の世界になっていました。程度の差はあれど、皆、本音や嘘を何度も何度もその仮面の裏に隠していたでしょう。 この映画では、その仮面をひとつひとつ剥ぎ取り、人々が隠し持つ本当の感情に焦点を当てました。 私は、この映画がパンデミックを経験したからこそ生まれたものであり、愛と希望に満ちた作品に仕上がったと思っています。 超一流の俳優陣が、時にはマスクをつけ、時には素顔で、全編を通じて素晴らしい演技を披露しています。特に家族が集まるシーンでは、これらの優れた俳優たちの輝きに圧倒され、撮影中に笑いが絶えず、本当に幸せでした。

松岡茉優「選択肢の連続への疲労」「正しさって何なのかわからない」 世界の状況が変わる前から生きやすくはなかったのに、 もっと大変になってしまった今の世の中で、 花子が全身全霊で立ち向かうその姿勢に共感し、私も挑戦しました。 花子と同じく、たくさんの人々から愛され、支えられて、この作品が生まれました。 あなたの心にも届けられることを願っています。

窪田正孝 ぜんぶ世の中が悪い。仕方がない。 人も自分も嘘と言い訳でごまかして 都合の悪いこともぜんぶ無かったことにする。 そんな理不尽に抗う、とある家族の物語です。 人は愚かで醜いけど、命は尊く等しく重い。 監督の愛と敬意と皮肉が詰まった作品になっていると思います。 是非劇場でご覧ください。

佐藤浩市 創造をすること、人を愛することは、流れも深さも判らない川を泳ぎ続ける様なものです。石井裕也監督はその2つを同じ高さの目線で語ってくれます。決して泳ぎを止めてはならないと。

池松壮亮 布に覆われた哀しみを、悔しさを、やるせなさを、怒りを今この主人公は、あらゆる欺瞞を越えて剥がしていく。社会に隠蔽された心を、消えゆく尊厳を、証明できない存在や愛を、イナズマが照らす。それでも人でありたいと願う憎まれっ娘が、恋人や家族を巻き込んで世にはばかる、明日への逆転反逆ファミリーラブコメディです。どうか、コロナを共に経験し共に生きる誰かの、逆境だらけの誰かの、破れた心にイナズマを。

若葉竜也 この映画の『愛にイナズマ』というタイトルに敵う文章がないので、コメントを書くのが恥ずかしくなります。 この映画に映るイナズマが嘘みたいに軽薄でヘラヘラした時代にヒビをいれてくれたらいい。 この映画に映るイナズマが誰かの一縷の希望になればいい。 そんな事を考えながら現場にいました。

仲野太賀 俳優という職業の危うさ、俳優のみならず時代の流れに抗いようのない人間の弱さを表現できればと思い臨みました。僅かなシーンでも、責任と挑戦を与えてくれた石井監督に感謝します。完成作を拝見したのですが、俳優陣の最高の演技合戦に惚れ惚れしました(実際は大爆笑)。あのシーンもう一回観たいな… 是非楽しみにしていてください!!

趣里 初の石井組、とても嬉しかったです。少しの参加でしたが、素晴らしいキャストスタッフのみなさんと、心地よい緊張感の中お芝居できたこと、現場を楽しむということを、石井さんが導いてくれて、自分の財産となりました。石井ワールド!ぜひお楽しみください。

高良健吾 20歳の頃に、石井裕也さんの監督作品『ガールスパークス』を観て衝撃を受け、それから石井裕也さんの作品は注目して追いかけていました。 そして、やっと念願の石井組。 台本が届いた時は嬉しかったですね。 出番は少しですが現場を満喫する事ができました。 現場の印象的な記憶といえば、芝居を見つめる石井さんの目、姿勢。 怖くて、信頼できる、大きな存在でした。 緊張したなあ、笑 オリジナル脚本の『愛にイナズマ』が、どんな仕上がりになっているのか僕自身も楽しみです。

MEGUMI 石井組に初参加させていただきましたが、こういう役は意外とやったことがなくて難しかったです。 悩みながらも皆さんからたくさんの刺激をいただいて、ものすごく楽しくお芝居をさせていただくことができました。

三浦貴大 こんなやついてほしくない。でもどこかにはいそう。そんな人物を目指して、荒川を演じました。 改めて、演技は自由で、困難で、楽しいものだと、石井監督に教えてもらいました。『愛にイナズマ』楽しんでください。

北村有起哉 まずこの映画を見て、もうコロナ禍を忘れかけてた自分にギクリとした。ついこないだのことなのにヒリヒリと思い出しながら。この家族を眺めてて、まさに突発的にうたれました、いくつもの落雷に。 マスクをしたことがある人にぜひ見ていただきたいです。

益岡徹 一回だけの人生、なにか苦しいことがあっても、一人で抱え込むことはない。家族や友人だけではない、助けてくれる誰かは、味方になってくれる誰かは、きっといる、大丈夫だと、人が人と関わることを、ぼんやりと忘れてしまってたことを、思い出させてくれました。

鶴見辰吾 試写を観終わってすぐ、石井さんの最高傑作なんじゃないかと感じた。自分が関わってる作品なのに、構わず大きな拍手を送った。唸らせるのは、友人の中野英雄が太賀と親子共演してたこと。これが親子の初共演?何はともあれ、タイトル通り、愛に溢れた映画だ。観劇後に自分の家族や友人を思い出しながら余響に浸って欲しい。

映画『愛にイナズマ』ストーリー

26歳の折村花子(松岡茉優)は気合に満ちていた。幼い頃からの夢だった映画監督デビューが、目前に控えていたからだ。だが物事はそううまくはいかない。滞納した家賃は限界で、強制退去寸前。花子の若い感性をあからさまにバカにし、業界の常識を押し付けてくる助監督からは露骨なセクハラを受け、怒り心頭だ。そんな時、ふと立ち寄ったバーで、空気は読めないが、やたら魅力的な舘正夫(窪田正孝)と運命的な出会いを果たし、ようやく人生が輝き出す。ところがその矢、卑劣で無責任なプロデューサーに騙され、花子は全てを失ってしまう。ギャラももらえず、大切な企画も奪われた。失意のどん底に突き落とされた花子を励ますように、正夫は問う。“花子さんは、どうするんですか?映画諦めるんですか?”。イナズマが轟く中、“舐められたままで終われるか!”と反撃を決意した花子が頼ったのは、10年以上音信不通の家族だった。妻に愛想を尽かされた父・治(佐藤浩市)、口だけはうまい長男の誠一(池松壮亮)、真面目ゆえにストレスを抱え込む次男の雄二(若葉竜也)。そんなダメダメな家族が抱える“ある秘密”を暴き、“自分にしか撮れない映画で世の中を見返してやる!”と息巻く花子。突然現れた2人に戸惑いながらも、花子に協力し、カメラの前で隠していた本音を徐々に見せ始める父や兄たち。修復不可能に思えたイビツな家族の物語は、思いもよらない方向へ進んでいき……。

映画『愛にイナズマ』作品情報

公開日 2023年10月27日公開
キャスト 監督:石井裕也
出演:松岡茉優 窪田正孝 池松壮亮 若葉竜也 仲野太賀 趣里 高良健吾 MEGUMI 三浦貴大 芹澤興人 笠原秀幸 鶴見辰吾 北村有起哉 中野英雄 益岡徹 佐藤浩市
プロデューサー:北島直明 永井拓郎 中島裕作
製作 澤 桂一 長澤一史 太田和宏 竹内 力 エグゼクティブプロデューサー:飯沼伸之
音楽 渡邊 崇
撮影 鍋島淳裕(JSC)
照明 かげつよし
録音 加藤大和 
美術 渡辺大智
装飾 塚根 潤
ヘアメイク 豊川京子 衣装:宮本まさ江 編集:早野 亮 
視覚効果 若松みゆき 音響効果:柴崎憲治 助監督:塩崎竜朗 坂西未郁
制作担当 岡田真樹  プロダクションマネージャー:原田博志
製作委員会 日本テレビ放送網   HJホールディングス 東京テアトル RIKIプロジェクト
主題歌 「ココロのままに」エレファントカシマシ (ポニーキャニオン)
配給 東京テアトル
公式サイト https://ainiinazuma.jp/

©2023「愛にイナズマ」製作委員会 

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