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映画『大いなる不在』

近浦啓監督の第二作目となる『大いなる不在』(英題:GREAT ABSENCE)が、第48回のトロント国際映画祭のコンペティション部門に選出され、海外版ポスターも初めて解禁されることが発表されました。この映画は、森山未來が主演し、藤竜也、真木よう子、原日出子も出演しており、トロント国際映画祭の「プラットフォーム部門」でワールドプレミア上映されます。キャスト陣からの喜びのコメントも一緒に発表されました。

トロント国際映画祭は長らく非コンペティションの映画祭でしたが、2015年に新たにコンペティション部門を設け、その部門名をジャ・ジャンクー監督の名前にちなんで「プラットフォーム部門」と名付けました。この部門では、芸術的価値が高く監督のビジョンを示している作品が中心に選出され、アカデミー賞作品賞に輝いた『ムーンライト』もこの部門で上映されました。そのため、アカデミー賞の前哨戦として注目されるトロント国際映画祭の中でも特に注目の部門とされています。

また、このコンペティション部門に招待されるのは、日本人監督としては黒沢清監督(『タゲレオタイプの女』2016)以来2人目となります。

『大いなる不在』では、森山未來が主演し、藤竜也、真木よう子、原日出子が出演します。物語では、森山の父親役を藤竜也、妻役を真木よう子が演じ、父親の後妻役を原日出子が演じます。森山と藤は初の共演であり、森山と真木は『モテキ』(2012)以来の再共演となり、藤と原は『ションベンライダー』(1993)以来40年ぶりの共演です。

この映画の監督は近浦啓で、彼の長編デビュー作『コンプリシティ/優しい共犯』(2018)は、トロント、ベルリン、釜山など多くの国際映画祭に正式招待されました。『大いなる不在』は2作目の長編作品となります。

撮影は山崎裕が担当し、彼は是枝裕和監督の作品などで知られるカメラマンです。本作は全編35mmフィルムで撮影されました。サウンドミックス・デザインは野村みき・大保達哉のユニットP.A.T Worksが担当し、音楽は新進気鋭の作曲家糸山晃司が手掛けました。

『大いなる不在』は「プラットフォーム・アワード」にノミネートされる10作品の一つとして選出され、観客賞(ピープルズチョイス・アワード)の対象作品ともなっています。映画祭期間中には、森山未來、藤竜也、真木よう子、原日出子が映画祭への出席を予定しています。

【ギャラリー】

映画『大いなる不在』【作品概要】

キャスト 監督:近浦啓
出演:森山未來 藤竜也 真木よう子 原日出子
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
特別協力 北九州フィルム・コミッション

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