国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル＆アジア（SSFF＆ASIA）2023」のアワードセレモニーが26日、東京・渋谷区の明治神宮会館で開催されました。このセレモニーで、吉田和泉監督のアニメーション作品「希望のかけ橋」がグランプリであるジョージ・ルーカス アワードを受賞しました。また、EXILE HIRO率いるLDHと映画祭が共同で進めている「シネマファイターズ」の新プロジェクトも発表されました。このプロジェクトでは、作詞家の小竹正人氏の歌詞を基にした短編映画を3本制作し、それをつなげて1本の長編映画にするという企画です。中川龍太郎監督がメガホンを取ります。HIROは「うちのアーティストと監督の世界観、小竹さんの詞が融合した最高の作品になると思うので、期待してください」と述べ、自信を示しました。
この映画祭は今年で25周年を迎え、アジア部門が設立されてからは20周年の節目です。代表の別所哲也は「映画は人間の暗部や陰の部分も映し出すだけでなく、忘れてはいけない大切なものも映し出してくれる。25年間、私も25歳に戻ったような気持ちです。これからも積み重ねていきたい」と意欲を示しました。また、東京都知事の小池百合子も出席し、「もう、ロングロングフェスティバルです。映像という文化を世界に発信していくことは非常に重要です。これからも文化の発信地として頑張ってください」とエールを送りました。
なお、各部門の優秀賞は以下の通りです。これらの作品は来年のアカデミー賞短編部門のノミネート候補になる見込みです。
- ライブアクション部門インターナショナル：「テルエルの彼方へ」（マニュエル・オモンテ）
- ライブアクション部門アジア・インターナショナル：「スカベンジャー」（マニッシュ・サイニ）
- ライブアクション部門ジャパン：「半透明なふたり」（浜崎慎治）
- ノンフィクション部門：「宇宙飛行士の心」（ジェニファー・レインズフォード）
- アニメーション部門：「希望のかけ橋」（吉田和泉）
