映画

映画『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』

映画『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』は、史実「エドガルド・モルターラ誘拐事件」に基づいた衝撃的な物語だ。1858年に起きた「エドガルド・モルターラ誘拐事件」は、ユダヤ人街で家族と共に暮らしていた、7歳を迎える男児エドガルドが「何者かに洗礼を受けた」という情報によって、教会に連れ去られた実在の事件。スティーヴン・スピルバーグが、映画化に向けて、書籍の原作権を押さえていたことでも知られている。

監督を務めるのは、現代イタリア映画を牽引してきたマルコ・ベロッキオ。1965年『ポケットの中の握り拳』で監督デビューを果たして以降、数々の名作を世に送り出してきた巨匠だ。80年代から90年代にかけては、『肉体の悪魔』や『蝶の夢』といった人間の内面に迫る、精神分析に長けた作品も手掛けている。

本作は、2023年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品を皮切りに、世界中の映画祭をまわり、イタリア映画記者組合が選出するナストロ・ダルジェント賞では7部門を受賞。知られざる衝撃の実話と、85歳にして熱量の衰えぬベロッキオにより高濃度で描かれたドラマが高い評価を得ている。

エドガルド役は新星エネア・サラ

エドガルド役には、新星エネア・サラを抜擢。モルターラ家の息子で、教会の絶対的権力者であるローマ教皇の指示のもと、突如連れ去られてしまう男の子の役を演じる。

ストーリー

1858年6月、イタリア北部の都市・ボローニャ。ユダヤ人一家のモルターラ家に、教皇から派遣された兵士たちが押し入り、7歳になる息子エドガルドを連れ去ってしまう事件が起きる。理由は、エドガルドが「何者かに洗礼を受けた」という情報によるものだった。モルターラ夫妻は息子を奪還するべく、あらゆる手を尽くすが、教会とローマ教皇はエドガルドの返還に応じようとしない。突然誘拐された息子を取り戻す闘いは、世論と国際的なユダヤ人社会が入り交じり、急速に政治的な局面を迎えていくのであった。

【作品詳細】

映画『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』
公開日:2024年4月26日(金)
監督:マルコ・ベロッキオ
脚本:マルコ・ベロッキオ、スザンナ・ニッキャレッリ
出演:パオロ・ピエロボン、ファウスト・ルッソ・アレジ、バルバラ・ロンキ、エネア・サラ、レオナルド・マルテーゼ
製作:ベッペ・カスケット、パオロ・デル・ブロッコ
配給:ファインフィルムズ
原題:Rapito

ABOUT ME
エンタメスクリーン
映画を中心に繋がる、アニメ・音楽・ファッション・スポーツとエンターテイメントなイベントをリポート ニュースも掲載しております。イベント取材・内覧ニュース掲載は こちら release.ensc@outlook.jp編集部にご連絡ください。