『アルビノの木』『リング・ワンダリング』など国内のみならず海外映画祭でも多数受賞を果たす異才 金子雅和監督の最新作、映画『光る川』。この度、本作の予告映像が公開された。
金子は、川や山といった圧倒的なロケーションと民俗学・美術等に裏打ちされた世界観により、現代人が忘れかけている自然への畏怖や人間の根源にある生命力を描き出す作風で国内外から注目を集める。長編3作目となる本作は、11月スペインで開催された第62回ヒホン国際映画祭でユース審査員最優秀長編映画賞を受賞。無垢な少年の眼差しを通し、現代化への分岐点となる高度経済成長期、そしてさらに昔、まだ人が自然への畏怖を持っていた時代が交錯して描かれる。
物語の根幹を支える女性・お葉を演じるのはNetflixシリーズ「シティーハンター」のくるみ役で注目を集めた華村あすか。お葉との悲恋の相手・朔にNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」などに出演する葵揚。物語の眼差しとなる少年・ユウチャとお葉の弟・枝郎を子役の有山実俊が一人二役で演じる。また、足立智充、山田キヌヲ、堀部圭亮、根岸季衣、渡辺哲といったベテラン勢が集結。さらに『リング・ワンダリング』に続く出演となる安田顕まで、多彩な顔ぶれが揃う。音楽は、細田守監督作品を手掛けてきた音楽家・高木正勝が書き下ろした。
この度公開された予告映像は、金子作品の魅力である圧倒的な自然の中で織りなす繊細な物語が紡がれる。1958年の夏。川の上流から流れてくる木の器に誘われ、少年・ユウチャ(有山実俊)が暮らす山あいの集落に伝わる悲恋。木の器をきっかけに距離を縮めていく里の娘・お葉(華村あすか)と山の民・朔(葵揚)の初々しい恋は、父・常吉(安田顕)や山の民の長(渡辺哲)により引き裂かれてしまう。
出演:華村あすか、葵揚
有山実俊/足立智充、山田キヌヲ/髙橋雄祐、松岡龍平
堀部圭亮、根岸季衣、渡辺 哲
安田 顕
脚本・監督:金子雅和
音楽:高木正勝
共同脚本:吉村元希
美術監督:部谷京子
撮影:山田達也
音響:黄永昌
OPアニメーション:高橋昂也
原作:松田悠八(「長良川 スタンドバイミー一九五〇」より)
製作:長良川スタンドバイミーの会 制作プロダクション:プロジェクト ドーン