2024年3月8日(金)に行われた、第47回『日本アカデミー賞』授賞式に桜田ひより、福原遥、アイナジエンド、原菜乃華が出席した。
プレゼンターを務めたのは、前回、最優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡(『ある男』)。「僕は、今年で俳優になって25年。一つの映画で人生を変えることはできるのか、とたまに思う。僕はできると思っています。映画にはその力があると思っているし、そう信じたいです。人生に答えはないけれど、映画という存在が答えの道しるべになるんじゃないかと思っています」と、俳優の先輩としてメッセージを送った。
続けて「素晴らしい映画をつくるために、僕たちは向き合わなければいけない瞬間があります、孤独な時間になるし、つらい瞬間もある。でも忘れないでほしいのは、映画は絶対に裏切らないということ。そして、皆さんのうしろに僕たちがいます。精いっぱい芝居をこれからも楽しんでいってください」。妻夫木の感動的なスピーチに会場は大きな拍手に包まれた。
新人俳優賞を受賞した桜田は「皆さんこんにちは、桜田ひよりです。この賞をいただけて本当に嬉しく思っております。私はこの世界に入って16年経ちました。ここまで支えてくださった家族、友人、事務所の方、関係者の方々、そして私を応援してくださっている皆さん、交換ウソ日記チーム。本当に感謝しかありません。私はここからがスタートだと思っています。これからも役と、そして作品と1つ1つ丁寧に向き合って生きていこうと思います。本当にありがとうございました」と笑顔を見せた。
新人俳優賞を受賞した福原は「皆さんこんにちは、福原遥と申します。まずは『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の原作者である汐見先生、そしてスタッフの皆様、キャストの皆様のお力があって今この場に立てていると思っておりますので、本当に感謝致します。そして私事ではあるのですが、小さい頃からこのお仕事をずっとさせていただいていて、本当にちっちゃい時からずっとそばで支えてくれて、誰よりも応援してくれた大好きな祖母が先日亡くなってしまったのですが、祖母といつかこのアカデミー賞という場に立てたらいいねと一緒に夢見ていたので、他界する前にこの素敵な報告ができて、本当に喜んでもらえたのが自分自身すごく嬉しかったです。このような素晴らしい賞をいただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも役と、そして作品と自分自身としっかり向き合って、少しでも皆さんの心を動かせるようなお芝居ができるよう精進してまいりたいと思いますので、またこの場に来られるよう頑張りたいと思います。これからもよろしくお願いします」と語った。
新人俳優賞受賞に際しアイナは「映画の撮影は、キャストの裏側で何百倍の数のスタッフさんが動いてくれていて、『この人たちのおかげで映画が撮れるんだ、出ている人たちだけがすごいんじゃないんだ。この方々がこうやって守ってくれてるから、私は私のお芝居と、歌うことに精一杯でいいんだ』って思えた瞬間でした」と撮影時を振り返った。「将来は自分のことというより、自分が教えてきてもらったことを次の世代に、未来の子どもたちに愛をもって教えていきたいという気持ちが強いです」と今後の活動についての抱負も語っている。
新人俳優賞を受賞した原は「こんなに素晴らしい賞をいただけるなんて思っていなくて、夢のようです。『ミステリと言う勿れ』という作品を一ファンとして、毎週楽しく観させていただいていたので、撮影中、自分なんかでいいのか、という思いがあったんですが、松山監督、菅田将暉さん、そのほかのキャストの皆さん、スタッフの皆さんが本当にあたたかくて、何度も助けていただいて、演じることができたのかな、と思っています。」と語った。
■新人俳優賞受賞者 アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』 桜田ひより『交換ウソ日記』 原菜乃華『ミステリと言う勿れ』 福原遥『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 市川染五郎『レジェンド&バタフライ』 黒川想矢『怪物』 高橋文哉『交換ウソ日記』 柊木陽太『怪物』