映画

第19回大阪アジアン映画祭クロージングセレモニー

第19回大阪アジアン映画祭は、3月1日から10日までの10日間の上映を終え、閉幕いたしました。

最終日3月10日授賞式後、クロージングセレモニーが開催され、海外初上映となるアメリカ映画『東京カウボーイ』に出演の井浦新、出演・共同脚本の藤谷文子、マーク・マリオット監督、ブリガム・テイラープロデューサー、共同脚本のデイヴ・ボイル、編集の井上ヤスが登壇しました。
TokyoCowboySA_OAFF2024

『東京カウボーイ』は、喧騒の東京から、大自然が広がる米・モンタナの牧場へやってきた効率至上主義のサラリーマンが、カウボーイ文化に触れて人生を見つめ直すヒューマンドラマ。

満員の客席から盛大な拍手で迎えられた登壇者に、それぞれ一言ずつご挨拶。
ArataIURA
「みなさん、こんばんは。楽しんでください」(ブリガム・テイラープロデューサー)
「大阪にいることと、この映画をみなさんにお見せできることが嬉しいです。映画をお楽しみください」(マーク・マリオット監督)
「まずは受賞者のみなさん、おめでとうございます。そして審査委員のみなさん、お疲れさまでした。映画祭を支えてくださるスタッフのみなさんも、開催期間中どうもお疲れさまでした。ありがとうございました。そして、この映画祭へ映画を観に来てくださったみなさん、ありがとうございます。『東京カウボーイ』は海外プレミアです。ぜひ楽しんでください」(井浦新)
「久しぶりに大阪に来ました。みなさんに会えて嬉しいです。私が大阪アジアン映画祭に来るのは 3 度目ですが、今回は脚本という形でも参加しました。日本とアメリカで作った映画で、今日は日本で初めて観ていただくので、楽しんでもらえたらと思います」(藤谷文子)
「初めて日本に来たのは、この大阪アジアン映画祭(OAFF2010『ホワイト・オン・ライス』)だったので、自分の中での日本は大阪です。是非楽しんでいただきたいです」(脚本のデイヴ・ボイル)
「大阪のお客様は日本一厳しいと聞いていますので、少し緊張していますが楽しんでいただければと思います」

次に井浦新の印象を聞かれたマーク・マリオット監督は、開口一番日本語で「ジョウズ!」と一言。客席が湧いた後、英語で「本当に(演技が)上手ですし、人としても役者としても素晴らしい方だと思っています。新さんが持っているご本人の資質を役にきちんと加えてくれました。この映画に参加してくれたこと、また素晴らしい演技に感謝しています」と絶賛しました。
そんな井浦新さんは、アメリカ初主演となった本作の撮影を振り返り、「アメリカのモンタナ州、イエローストーン国立公園近くの小さな町を拠点に、雄大な自然の中で1カ月撮影が行われました。毎日単身で現場に向かい、英語もロクにできない自分をアメリカのクルーの皆さんはどう扱おうか大変だったと思いますが、藤谷さんをはじめ、日本語を勉強している現地のボランティアスタッフなどみんなが、マーク監督やブリガムプロデューサーが作り出す温かい雰囲気に吸引されていき、本当に家族のようなチームになりました。みんなに支えられ、毎日がとても刺激的で新しい発見がある撮影期間でした。マーク監督のもと日本(東京)で撮影すると、いつも見る街並みがまた新しく見えるような体験もしました」と監督が作り上げたチームの温かさやサポートに感謝しました。

最後に・・・
本作では共同脚本にも挑み、井浦新さん演じるヒデキの上司であり恋人でもある女性役で出演している藤谷文子さんは「共同脚本自体が初めてだったので、(デイヴ・ボイルさんと)喧嘩してしまうかと思いましたが喧嘩はしなかったですね」と、デイヴ・ボイルさんの顔を覗き込むと「僕は少ししか書いていないから残りは文子さんです」とデイヴ・ボイルがコメント。さらに藤谷文子から「不安要素がありながら、実際に製作や撮影が始まると、本当に朗らかに日本とアメリカの文化が混ざっていく瞬間が日々あり、それが映画にあらわれています。それを今日はリラックスして、心配事も忘れて、楽しんでもらえたらと思います」と撮影を振り返り、観客にメッセージを送りました。

『東京カウボーイ』作品情報

公開日 2024年6月7日公開予定
配給 マジックアワー
制作国 アメリカ(2023)
上映時間 118分
公式サイト https://www.magichour.co.jp/tokyocowboy/
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