女子高校生試写会
日付:5月15日
場所:シダックスカルチャーホール
登壇:窪塚愛流、蒔田彩珠、橋本愛
窪塚愛流と蒔田彩珠が主演を務める、嶽本野ばらの同名小説を映画化した『ハピネス』の公開直前を記念して、5月17日(金)に女子高校生向けの試写会がシダックスカルチャーホール(東京・渋谷)で開催されました。
埋め尽くされた客席を見た窪塚は、緊張のためか、自分が演じた役名を言い間違えるハプニングがありましたが、気持ちを落ち着かせて「ほぼ同世代の皆さんにこの映画を見ていただけることが嬉しく、私にとって非常に貴重な時間です。皆さんにとっても貴重な時間だったと思ってもらえるように頑張ります」と挨拶し、
蒔田は「この映画がどのように伝わり、皆さんにどのように感じていただけるのか楽しみです」と挨拶をし、大きな拍手が起こりました。
ロリータファッションについて
本作に欠かせないファッションであるロリータファッション。由茉と月子がこよなく愛するロリータファッションの存在について、蒔田は「最後の1週間を彩ってくれる大切なファッション」と答え、
由茉と月子は、共にロリータファッションが好きという共通点があり、橋本は、月子にとってのロリータファッションについて「物心ついた頃から着ており、生きる意味ほど重要なファッションだったと思います。2人(雪夫と由茉)の尊い関係性が、お互いの存在が人生におけるハピネスのように、月子にとってロリータファッションがハッピーな存在だった」と述べました。
さらに、自身も高校時代に一度ロリータファッションにハマった時期があったことを明かし、「月子のような迫力のあるロリータファッションはできなかったので、夢が叶ったように感じました」と語りました。それに対して、窪塚は「お二人のロリータファッションがとても似合っていて優雅でした。お二人を見ながら紅茶が飲みたくなりましたが、現場には紅茶がなかったのでコーヒーを飲みました」と称賛しました。
橋本はファッションについて、「表現は結果的に他者に向けたものになるかもしれませんが、自分を鼓舞したり、自分の輪郭をかたどるために必要なものです」と述べました。そして、「今日のロマンチックな衣装が大好きですが、ギャルファッションも好きです。夏は丈の短いTシャツでおなかを出し、クロックスを履くというファッションも楽しんでいます」と明かしました。最後に、「特定のスタイルに決めず、その日の自分のキャラクターに合わせて服を選びます。ファッションを通じて自分以外のものにもなれるし、一番自分らしくもなれるのです」と述べました。
物語にちなんで、高校時代に運命が変わったエピソードをキャスト陣が語る
窪塚は「高校1年生と2年生の時、本当に身だしなみが悪かったんです。ブレザーの下にパーカーを着て、ネクタイを下げて、前のボタンは絶対に閉めないといった、だらしない格好をしていました。当時、それが格好いいと思っていました」と振り返りました。続けて、「ある時、校長先生に『窪塚は良い意味でも悪い意味でも目立つから、身だしなみだけはちゃんとしておけ』と言われました。その言葉が心に響き、次の日からネクタイをきちんと締めるようになり、本当に180度変わりました」と述べ、影響を受けた言葉について明かしました。
さらに、「今となっては小さなところに、たとえば靴下の色だったりとか、細かいところにまで気を使えるようになってきたのも、もしかしたらあのときに、校長先生に言われてなかったら、なかったのかなと思ったりする。校長先生の言葉は今の自分を作ってると思います」と校長先生への感謝を語りました。蒔田は「高校3年生の成績表に『蒔田さんはしっかりやっていたので言うことはありません。これからも頑張ってください!』と書かれてあり、その言葉がとても心に響いたので、写真に撮ってお気に入りに入れています」と、先生からのコメントに励まされていることを明かしました。
イベント中盤、集まった女子高校生から寄せられた質問コーナーへ。「予告編に『世界で一番輝いていた』という言葉がありますが、お互いをみて輝いていたシーンは?」と聞かれると、窪塚は「旅行に行くシーンで、蒔田さんの笑顔がとっても可愛くて輝いていた」と答え、蒔田は照れながら「窪塚さんは自分の役に真っ直ぐで役者さんとしてすごく輝いていました」と窪塚をベタ褒め。橋本は「窪塚さんを最初に見た時、天使がいる!と思った。こんなに美しい弟を持って姉としては誇りしかないと思わせてくれた」と窪塚との共演を振り返った。
映画のタイトル『ハピネス』にちなんで、最近幸せだったエピソードを尋ねられた際、橋本は「晴れるだけで幸せです。私はコスパがいいです」と、天気が晴れているだけで幸せになれると答えました。蒔田は「猫と一緒にいるだけで幸せです」と飼い猫への愛を語り、窪塚は「僕も晴れが好きです!」と同意し、「忙しくてずっとできていなかった部屋の片付けを完璧にしました。今朝から幸せな気持ちで、スッキリしています!」と明かしました。
自分らしく生きることは? と聞かれると窪塚は「寝る前や、お風呂に入る時に心の中で『ありがとうございます』と言うこと。感謝の言葉を口にすると、うれしい気持ちに…僕はなるので」と語った。蒔田は「大好きなことを仕事にしていますが、疲れることもあります。バイクに乗ったり、編み物をしたり、無になる時間を持つことで、息抜きをしています」と語りました。編み物に非常に熱中しているといい、ファッションについて問われた際には、「その日の朝の気分でクローゼットから服を選びます。編み物で作った帽子やかばんに合わせて服を選びます。最近はかばんを作ることにハマっています」と述べ、その腕前に客席は驚かされました。また、乗っているバイクとよく走る場所について聞かれると、「中型バイクに乗っていて、江の島によく行きます。日中に走るのが好きです」と笑顔で答えました。
最後に橋本は、「死は誰にでも平等に訪れるもので、誰かと一生会えなくなることは死と同じだと思います。皆さんの中にもそういった経験がある人がいるかもしれませんが、失ったものもあれば得たものもあります。幸せとは何かを見つめ直し、考えるきっかけになる作品になってほしいです」と語りました。蒔田は「10代のうちにこの作品を観られてよかったと思える作品です」と述べ、10代に観るべき作品だと強調しました。窪塚は「この作品は、人生にとってもかけがえのないことを教えてくれました。雪夫と由茉と同い年のみなさんは、豊かな考えを持っていると思います。感じたことを持ち帰って、テストや学校にも生かし、それぞれの時間を幸せに過ごしてほしいです」と挨拶を締めくくりました。
物語・・・ 「私ね、あと1週間で死んじゃうの」 高校生の雪夫と恋人・由茉の日常は、由茉の突然の告白によって一変。心臓に病気を抱える由茉は、すでに自分の運命を受け止め、残りの人生を精いっぱい生きると決めていた。憧れていたファッションに挑戦し、大好きなカレーを食べに行く。そして何よりも残り少ない日々を雪夫と過ごし、最期の瞬間までお互いのぬくもりを感じていたい。雪夫は、動揺しながらも彼女に寄り添う決意をする。 17歳という若さで逃れられない運命と向き合い、残りの人生を笑顔で幸せに過ごすことを選んだ2人の、悲しくて、最高に幸せな7日間の物語。 |
『ハピネス』作品情報
公開日 | 2024年5月17日公開予定 |
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キャスト | 監督:篠原哲雄 脚本:川﨑いづみ 原作:嶽本野ばら「ハピネス」(小学館文庫刊) 出演:窪塚愛流 蒔田彩珠 橋本愛 山崎まさよし 吉田羊 |
主題歌 | 三月のパンタシア「僕らの幸福論」(ソニー・ミュージックレーベルズ) |
制作 | 光和インターナショナル |
配給 | バンダイナムコフィルムワークス |
制作国 | 日本(2024) |
上映時間 | 118分 |
公式サイト | https://happiness-movie.jp/ |
(C)嶽本野ばら/小学館/「ハピネス」製作委員会