到着した写真には、晴れた空の下で、笑顔を浮かべながらスタッフと一緒にモニターを眺める石原と吉田監督の姿が。互いにとって「挑戦だった」という本作では、撮影中、どう演じればいいか分からない状態がずっと続いていたという石原に、吉田監督はテイク毎にそばに行き、時間をかけて丁寧に会話をしていたといい、“撮影が早い!”と言われる吉田組では滅多にない光景だったそう。
突如失踪した娘を懸命に探し続ける母という役で念願の吉田組への参加が叶った石原は、「役柄も設定もお話もツラいけれど、とにかく現場が平和だった。温かいし、優しく、やわらかい空気に包まれている」と撮影現場の雰囲気を明かしています。
中村倫也演じるテレビ局の記者・砂田の仕事場の撮影は、実際のテレビ局を使用して行われ、到着した写真には、局内の風景も収められています。吉田監督は『空白』(21年)で描き切れなかったマスコミの今をしっかりと掘り下げたいという思いも本作に盛り込んでおり、ニュースを扱うマスコミの現場の葛藤や緊張感が伝わってきます。
常に世間の目にさらされる夫婦役を演じた石原と青木崇高は、家の中や街でのビラ配りなど、一緒にいるシーンが多かった一方で、事件に対する温度差からぶつかるシーンもあり、互いに言葉数を重ねるというより、一緒にシーンやそこに向かう気持ちを共有することできて本当に助けられた、と振り返っています。
物語・・・ とある街で起きた幼女の失踪事件。あらゆる手を尽くすも、見つからないまま 3 ヶ月が過ぎていた。 娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。 唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。 そんな中、娘の失踪時、沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。 世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。 一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう。 それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。 その先にある、光に———。 |
「ミッシング」作品情報
公開日 | 2024年5月17日公開予定 |
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キャスト | 監督:吉田恵輔 出演:石原さとみ 青木崇高 森優作 小野花梨 細川岳 有田麗未 小松和重 カトウシンスケ 山本直寛 柳憂怜 美保純 中村倫也 |
製作 | 井原多美 菅井敦 小林敏之 高橋雅美 古賀奏一郎 |
企画:河村光庸 プロデューサー:大瀧亮 長井龍 古賀奏一郎 アソシエイトプロデューサー:行実良 小楠雄士 | |
撮影:志田貴之 照明:疋田淳 録音:田中博信 装飾:吉村昌悟 衣装:篠塚奈美 ヘアメイク:有路涼子 | |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
制作国 | 日本(2024) |
上映時間 | 118分 |
公式サイト | https://wwws.warnerbros.co.jp/missing/ |
公式 X | @kokoromissing |
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