ワン・イーボー出演の短編映画『我的朋友(原題)』が、『銀幕の友』の邦題で2月21日より全国順次公開されることが決定した。
本作は、映画祭や才能あるクリエイターへのサポートに積極的に取り組むシャネルが、中国の若手映画監督や作品を応援する「西寧FIRST青年映画祭」とコラボレーションしている特別プログラム「FIRST FRAME」から誕生した短編映画。1990年のアジア競技大会閉幕後のとある中国の田舎町を舞台に、映画撮影所で働く若い受付嬢と各地を旅する内気な詩人との出会いと、楽しかったイベントの閉幕による惜別の情を描く。
監督を務めたのは、『八月』が第53回金馬奨で3冠を受賞したチャン・ダーレイ。「これは別れと出会いについての短編映画です。登場人物の二人は孤独ですが、心には火が灯っています。受付嬢のチョウは人生に囚われていますが、心は落ち着かない。詩人リーは現実に打ちのめされても平凡さを受け入れようとせず、まだ秘めた情熱を心に持っています。そんな2人の出会いはとてもロマンティックなのです」と語っている。
物語の舞台は、1990年のアジア競技大会。会の終わりが近づくと、人々の熱気も静まっていく。チョウ(ジョウ・シュン)は1人で母親の面倒を見ながら、国営映画スタジオで受付兼チケット販売員として働いていた。ゴビ砂漠と遼寧省を訪れ、遠い地から帰ってきたリー(ワン・イーボー)は希望で胸をいっぱいにしている。2人の出会いは風に揺れる枝葉のようであり、青い列車の詩は鼻唄と一緒に浮かび上がる。寒い夜、映画館とは人々にとっての港となる。
あわせて公開されたポスタービジュアルは、上映中の映画に夢中になっている観客たちの後ろで、まるで2人だけが別世界にいるかのように、詩人リーと受付嬢チョウが静かに向き合い言葉を交わす場面が切り取られている。「あの人は ささやかなぬくもりを 私にくれました」というコピーが二人の未来を予感させる。
日本版予告編では、大勢が熱狂した競技大会閉幕の翌日の様子が。後片付けの様子を見守る映画撮影所の受付嬢と遠い地を旅し、戻ってきた詩人リーとの出会い、そしてお互いを意識しながらも距離を縮めずにいられない様子が描かれている。
なお、本作の当日券は1300円(※障がい者割引あり)となり、2月7日より発売開始となるムビチケカード(1200円)には、特典として内気な青年を演じるワン・イーボーのポストカードがプレゼントされる。
『銀幕の友』
2月21日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、シネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開
監督・脚本:チャン・ダーレイ
出演:ワン・イーボー、ジョウ・シュン
配給:彩プロ
2022年/中国/中国語/アメリカンビスタ/24分/原題:我的朋友/英題:All Tomorrow’s Parties/字幕翻訳:神部明世/映倫:G
©Bingchi Pictures
公式サイト:https://ginmakunotomo.ayapro.ne.jp/