特別展「永遠の都ローマ展」が、東京都美術館にて2023年9月16日(土)から12月10日(日)まで開催されます。その後、2024年1月5日(金)から3月10日(日)まで福岡市美術館で巡回展示されます。この特別展は、「永遠の都」として知られるローマの歴史と芸術に焦点を当てた展覧会です。古代ローマのカピトリーノ美術館を中心とする所蔵品を含む作品が展示され、2000年以上にわたる歴史と文化の軌跡を辿ることができます。
カピトリーノ美術館の立地であるカピトリーノの丘は、古代には神殿が建ち、現在はローマ市庁舎が位置するローマの中心地でした。美術館はルネサンス期の教皇シクストゥス4世の寄贈から歴史が始まり、古代遺物やヴァチカンからの彫刻、名家からの絵画などを収蔵しています。
カピトリーノ美術館の幅広いコレクションは、古代ローマ帝国の隆盛から派生し、ヨーロッパにおける政治、宗教、文化の要所としてのローマの歴史を表現しています。この展示では、初めて日本で同館の所蔵品がまとめて紹介されます。彫刻、絵画、版画など約70点を通じて、建国から古代の栄光、教皇の時代、そして現代までの歴史と芸術の軌跡を探求します。
本展では、古代ローマ彫刻の傑作である《カピトリーノのヴィーナス》が初来日し、東京会場でのみ展示されます。この作品は、古代ギリシア最大の彫刻家プラクシテレスによる女神像であり、ルーヴル美術館の《ミロのヴィーナス》やウフィツィ美術館の《メディチのヴィーナス》と並んで、古代ヴィーナス像の傑作として高く評価されています。本展は、門外不出の彫刻を間近で鑑賞する貴重な機会となることでしょう。
【ギャラリー】
展覧会概要
特別展「永遠の都ローマ展」
会期:2023年9月16日(土)~12月10日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30~17:30(金曜日は20:00まで)
※入室はいずれも閉室30分前まで
休室日:月曜日(9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室)、9月19日(火)、10月10日(火)
観覧料:一般 2,200円(2,000円)、大学生・専門学校生 1,300円(1,100円)、65歳以上 1,500円(1,300円)、高校生以下 無料
※( )内は前売料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳の所持者および付添者(1名まで)は無料
※土日祝日のみ日時指定予約制(当日の空きがあれば予約なしで入場可。詳細については8月中旬頃に告知予定)
※展示作品や会期などは変更となる場合あり(最新情報については展覧会公式ホームページにて確認のこと)
■巡回情報
・福岡市美術館
会期:2024年1月5日(金)〜3月10日(日)
住所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6
【問い合わせ先】
東京会場について
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)