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渋川清彦主演、佐向大監督最新作『中山教頭の人生テスト』公開決定、ポスタービジュアル、特報解禁

日本映画界を支え続けている名優、渋川清彦が教頭先生役で主演、『教誨師』『夜を走る』の佐向 大監督の最新作『中山教頭の人生テスト』が、2025年6月20日(金)より、劇場公開となる。とある“小学校”を舞台に、校長になるための昇進試験を控えるごく平凡な教頭先生が、さまざまな個性を持った児童や教師、保護者、そして自身の家族との関わり合いの中で、少しずつ成長していくさまを描くヒューマン・ドラマ。本作のメインビジュアル、特報映像が解禁された。

人というのは、そんなに分かりやすい単純なものではない。
それは子どもも大人も同じ。誰だってときには間違いを犯してしまう。

真の教育とは?
ごく平凡な教頭先生が教えてくれる、人生の格言とは――。

現代社会の縮図のような小学校を舞台に
「子ども」と「大人」の垣根を取っ払い、
「人」と「人」のつながりの難しさと尊さを描く、
リアルなヒューマン・ドラマ

物語の舞台は山梨県のとある小学校。この学校の教頭である中山晴彦は、ひょんなことから5年1組の臨時担任を務めることになる。かつては熱血教師だった彼がクラスを受け持つのは、ずいぶんと久しぶりのこと。どこにでもあるような小学校の、どこにでもあるようなクラスだが、じつは問題ばかりだ。そんな児童たちの日常に寄り添っていくうち、晴彦にもささやかな変化が訪れる。
主人公の教頭先生・中山晴彦を演じるのは、1998年に『ポルノスター』で俳優デビューを果たして以降、日本映画界を支え、牽引し続けてきた渋川清彦だ。2024年公開の『夜明けのすべて』や『箱男』での妙演も記憶に新しい彼が本作では、真面目な性格で周囲に流されやすく、校長には頭が上がらず、愛娘にも邪険に扱われる、そんなどこか頼りない教頭先生を好演している。渋川が体現する等身大の中年男性像は、この社会で他者と共生する私たちにとってある種の象徴的な存在として映るかもしれない。
純真無垢なように見える子どもたちが作り上げる“小学校”とは、ひとつの社会だといえるだろう。その外側から眺める景色と、内側に入り込んで触れる実態には大きな差がある。人間というのは、そんなに分かりやすい単純なものではないし、それは子どもも大人も同じだ。誰だってときには間違いを犯してしまうこの社会において、聖人君子なんているのだろうか。ここには佐向監督が見つめる“人間”の姿がある。中山教頭が「人生テスト」の中で導き出す言葉たちは、観る者の心を優しく揺さぶるだろう。

コメント

主演:渋川清彦
「先生や大人がこうしなさいって言うことは全部まちがってる」っていうこの強烈なセリフがあらわす佐向監督の想いというか眼差し。
中山晴彦として言えたような気もしてます。
なにが本当か嘘かよく分からない情報の多い現代。
流されず流れてゆく。心は自由だ。
佐向監督の映画が多くの人に届いてほしい。
ぜひ、映画館でよろしくお願いします!

監督:佐向 大
誰もがお世話になったはずなのに、いったい何をする人なのかよく知らない教頭先生。
かく言う私自身、顔もまったく覚えてません。この映画はそんな、なんだか影の薄い教頭先生を主人公に、子どもたち、親たち、先生たちが繰り広げる人間ドラマです。
あたりまえですが、子どもは純粋なんかじゃないし、汚れきっただけの大人もいません。
皆、生きるのに精一杯で、だからこそ嘘をついたり励まし合ったり、何かを必死に信じたり捜したりするんだと思います。 なにが正しいのかさっぱり分からなくなった今、この映画が皆さん一人ひとりにそっと寄り添う存在になればうれしいです。

■公開情報
『中山教頭の人生テスト』
6月20日(金)新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
主演:渋川清彦
脚本・監督:佐向大
企画原案プロデューサー:小池和洋
エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介、坂岡功士、大杉弘美
プロデューサー:松田広子、角田陸
ラインプロデューサー:小林且弥
音楽:Dflat
制作プロダクション:STUDIO NAYURA
製作:『中山教頭の人生テスト』製作委員会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会
配給:ライツキューブ
2025年/日本/カラー・ビスタ・5.1ch/125分
©2025映画『中山教頭の人生テスト』製作委員会
公式サイト:https://nakayama-kyoto.com
公式X(旧Twitter):@nakayama_kyoto