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注目の監督 福永壮志最新作!『アイヌプリ』釜山国際映画祭 ワイド・アングル部門ドキュメンタリー・コンペティション

ドキュメンタリー映画『アイヌプリ』(配給:NAKACHIKA PICTURES)の劇場公開が12月14日(土)に決定した。併せて、第29回釜山国際映画祭正式出品となったことが解禁された。

注目の監督:福永壮志が映し出す「等身大の家族の物語」

人気マンガの実写化など、その歴史や文化への関心が高まるアイヌ。本作は、北海道・白糠町で伝統的な鮭漁のマレㇷ゚漁をはじめとしたアイヌ文化を継承し、日常の中で“アイヌプリ”(アイヌ式)を実践する人々を追ったドキュメンタリー。監督は、『山女』(23)でTAMA映画祭最優秀新進監督賞を受賞、『SHOGUN』(ディズニープラス)でも監督を務めるなど、国内外で高い評価を受けてきた福永壮志。 『アイヌモシㇼ』では、北海道・阿寒湖のアイヌコタンで暮らす少年の成長を通して、現代のアイヌ民族のリアルな姿を描き、2020年トライベッカ映画祭のインターナショナル・ナラティブ・コンペティション部門に正式出品され、審査員特別賞を受賞。そして本作『アイヌプリ』では、北海道・白糠町で生きるアイヌの家族に密着し、祖先から続く鮭漁の技法や文化、信仰等を次世代に伝えていく等身大の姿を映し出し、自らのルーツを大事にしながら今を生きる彼らの姿に迫る。

劇場公開と釜山国際映画祭正式出品に際し、監督のコメントが到着。場面写真も解禁となった。

福中壮志監督 コメント

主人公のシゲさんとは、長編二作目の「アイヌモシㇼ」制作中に出会いました。誰もいない暗闇の川の中で、夢中でマレㇷ゚漁をするシゲさんとその友人達の姿がとても印象的で、いつか映像に収めたいと思ったのがこの映画の始まりです。2019年から少しずつ、シゲさんとその家族、友達の日常を撮影させてもらいました。人間味溢れる彼らの貴重な記録がこれから多くの人に届くことを願います。

プロフィール
北海道出身。
初長編映画『リベリアの白い血』(15)が、ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品され、ロサンゼルス映画祭で最高賞を受賞、インディペンデント・スピリットアワードのジョン・カサヴェテス賞にノミネートする。長編映画二作目の『アイヌモシㇼ』は、トライベッカ映画祭の国際ナラティブ・コンペティション部門で審査員特別賞、グアナファト国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。長編三作目の『山女』(22)は東京国際映画祭のメインコンペティション部門や、カルロヴィ・ヴァリ国際映画際等に出品され、TAMA映画賞の最優秀新進監督賞と最優秀新進女優賞を受賞。近年では、米ドラマ・シリーズ『Shōgun』や、『Tokyo Vice S2』の監督を務める。『Shōgun』は、24年のエミー賞で最多となる25部門でノミネートされ、アメリカの映画・ TV業界におけるアジア人の功績を讃えるGOLD LISTでは最優秀賞監督賞を受賞。れぞれが葛藤を抱えながらも必死に生きています。自分の居場所を求めて、逆境の中を進み続ける凛の姿を通して、観た人の心に何かを残せることを願います。

監督:福永壮志
プロデューサー:エリック・ニアリ
撮影:エリック・シライ
編集:出口景子、川上拓也
音楽:OKI