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歴史アニメ「親鸞 人生の目的」予告編

2冊のベストセラー書籍「歎異抄をひらく」(66万部)と「人生の目的」(18万部)を原作としたアニメ映画「親鸞 人生の目的」。杉良太郎が主人公「親鸞」役で、80歳にして初めて声優に挑んだ本作の予告編が披露された。

知識人・文豪がこぞって注目する親鸞の人間味あふれる苦悩と葛藤を描く壮大な歴史エンターテインメントで、シリーズ100万部を突破した書籍「なぜ生きる」を基に制作された劇場版アニメ映画「なぜ生きる 蓮如上人と吉崎炎上」。2016年5月に全国公開されるや、動員15万人を記録する大ヒットを記録。続く第2弾として制作された「歎異抄をひらく」は2019年5月に全国公開され、連続上映38週を記録する大ヒットとなった。

第3弾となる本作は、2冊のベストセラー書籍「歎異抄をひらく」と「人生の目的」を基に、夏目漱石や司馬遼太郎ら知識人が関心を寄せた親鸞の青年時代を中心にその生涯を描く。今から約850年前の平安末期から鎌倉時代の激動の時代を舞台に、人間としての親鸞の苦悩と葛藤に焦点を当て、「人はやがて死ぬのになぜ生きるのか」「人は何のために生きるのか」「幸せとは何か」という普遍的なテーマを深く探求する。

親鸞から現代人へのメッセージ
親鸞から現代人へのメッセージ
(C)「親鸞 人生の目的」映画製作委員会 2025

主人公「親鸞聖人」の声を演じるのは、声優初挑戦となる杉良太郎。ほか櫻井孝宏や中博史ら豪華声優陣が参加。櫻井は親鸞聖人の青年期を、中は浄土宗の開祖・法然上人を演じる。

このほど公開された予告映像では、平安末期の混沌とした時代の中での人々の葛藤、そして自分の信念を貫き通す親鸞の生き様が描かれている。天災や疫病、あるいは戦争といった社会情勢、そして“何のためにこんなに苦しい思いをして生きているのか”といった葛藤は800年後を生きる私たちの心にも響き、親鸞の姿は、現代社会にさす一筋の光となるだろう。

8歳で両親を失った親鸞は、「やがて死ぬのになぜ生きるのか」という人生の目的の答えを仏教に求め、わずか9歳で比叡山に入り、修行に励んでいた。10年の仏道修行を経て19歳になった親鸞は、聖徳太子廟からの帰り道、関白・九条兼実の娘、玉日姫に出会う。以来、女性のことは思ってもならないと教える比叡山での厳しい修行に打ち込むも、玉日姫のことが忘れられない。「煩悩にまみれた私はとても救われない」と絶望し、比叡山を下りた親鸞は、「煩悩あるがままで救われる」と説く人生の師・法然上人に出会い、その教えによって、ついに苦悩の解決の道を知ることに至る。そして、玉日姫とも感動の再会を遂げ、ますます惹かれ合うようになっていくが、決して結ばれないはずの二人。衝撃の結末はいかに……。