映画

映画『Page30』公開初日舞台挨拶

公開初日舞台挨拶
日付:4月11日(金)
会場:「渋谷 ドリカム シアター」

登壇者:堤 幸彦監督、中村正人(DREAMS COME TRUE)、唐田えりか、林田麻里、広山詞葉、MAAKIII、

この日の舞台挨拶は、平地に設営されたテント型シアター「渋谷 ドリカム シアター」で実施された。DREAMS COME TRUEの中村正人は満席となった会場を見て感謝の意を示し、集まった報道陣に対してユーモアを交えた発言で場を和ませた。

完成した作品を鑑賞した出演者たちは、それぞれの視点から感想を述べた。

唐田は、撮影中に手応えを感じていたことを振り返り、「そのときのエネルギーがしっかりと映像に表れており、体感型の作品になっていると感じた」と語り、林田は、「自分が出演していることを忘れてしまうほど没入して観ていたが、ラストシーンで自身の登場に驚いた」とコメント。

MAAKIII、林田麻里

広山は「これまでに3回観たが、毎回涙を流してしまう。こうした作品にはなかなか出会えない」と作品への強い思い入れを明かした。

広山詞葉

MAAKIIIは、「自身の演技をスクリーンで観ることにまだ慣れておらず、やや気恥ずかしさを感じる」と述べ、観客に「皆さん大丈夫でしたか?」と問いかけ、会場を和ませる一幕もあった。

MAAKIII

中村は会場の音響設備について、自身のスタジオから音響調整機材やニューヨークで購入した吸音材を持ち込んだことを説明。これらは普段、吉田美和がレコーディングに使用しているものであると述べた。

中村正人(DREAMS COME TRUE)、広山詞葉

映画『Page30』では、出演者が本来の役に加えて劇中劇の4役を演じている。唐田はセリフの多さや台本の分厚さに苦労したと振り返り、撮影のスピードも速かったため、セリフを一言一句正確に覚えることに強い責任感を持って臨んだと語った。普段は協力を仰がない母親にも協力を求め、セリフの細かいニュアンスまで修正を受けながら準備したと明かした。早口でのセリフの場面も多く、街中で練習する様子もあったという。

唐田えりか

なお、「渋谷 ドリカム シアター」は中村が支配人を務め、9月までの期間限定で使用される。映画『Page30』の上映後は他団体への貸し出しも予定されている。今後の活用についての話題では、唐田が「好きな映画の爆音上映」や「中央で焼肉をしながらの鑑賞」など、ユニークな活用案を提案。共演者たちからも共感の声が上がっていた。

「渋谷 ドリカム シアター」は、映画『Page30』のメイン上映館として、渋谷警察署の裏手に建設されたテント型シアターである。本プロジェクトは、1作品のために専用の上映施設を新設するという、極めて異例な試みとして始動した。

『Page30』は、ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿〜』や映画『20世紀少年』『ファーストラヴ』などで知られる堤幸彦が原案・監督を務めた作品である。エグゼクティブプロデューサーを務める中村正人(DREAMS COME TRUE)が堤監督にオファーを行ったことで制作がスタートし、映画・音楽・舞台の各分野から多彩なクリエイターが集結した。

堤幸彦

物語の舞台は、ある難解な舞台演劇のリハーサル現場。4日後に本番を控える中、30ページのみが存在し、結末の定まっていない戯曲に基づき、4人の俳優が集められる。演出家や監督が不在という異例の状況下、理由の説明もないまま通信手段を奪われ、閉鎖された空間で互いに疑念を抱きながら過酷な稽古を強いられる、という設定で展開される。

本作では、「これが最後のチャンス」といった切実な状況を抱える4人の俳優が登場し、それぞれが直面する葛藤や重圧が描かれる。登場人物たちが感情をあらわにして衝突する様子は、劇中の演出と実際の俳優たちの現実が交錯するような、セミドキュメンタリー的手法で表現されている。

舞台本番当日には、俳優たちの芝居が頂点に達する中で、作品全体の構成に関わる仕掛けが用意されており、観客の関心を最後まで引きつける展開となっている。

© DCTentertainment

<映画『Page30』>
主演:唐田えりか、林田麻里、広山詞葉、MAAKIII
原案/監督:堤幸彦
音楽:上原ひろみ、中村正人
エグゼクティブプロデューサー:中村正人
脚本:井上テテ、堤幸彦
劇中劇:「under skin」
脚本:山田佳奈
製作/配給:DCT entertainment, Inc.
映画公式HP:https://page30-film.jp/
映画公式X:https://x.com/page30_movie
映画公式Instagram:https://www.instagram.com/page30_movie/

© DCTentertainment

「渋谷 ドリカム シアター supported by Page30」概要

英名「SHIBUYA DREAMS COME TRUE THEATER supported by Page30」
開催時期:2025年4月11日(金)~6月1日(日) ※イベント期間・毎日営業予定!
開催場所:渋谷区渋谷3丁目7-1「渋三広場」 ※渋谷警察署裏
開催内容:「映画」「音楽」「演劇」「ダンス」「ファッション」「食」他さまざまなイベントを予定

【テントシアター内 詳細】

12×15m×高さ6.9mの特大テントシアター
テントシアター内に映写機/5.1chの音響/250インチのスクリーン(5,740×3,320mm)
テントシアター地面・座席は芝生を敷き、クッションなどを配置したフラットシートでくつろいで映画を観られる空間を構築

【テントシアター外 詳細】

・フードトラック&イートインエリアを設けるフードエリア設営
常設のシボレートラックにて、映画にちなんだドリンクとホットドック、ポップコーンなどの軽食を販売予定