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映画『青春18×2 君へと続く道』ジャパンプレミアイベント

◆日時:3月18日(月)18:15~18:45
◆会場:有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
◆登壇者:清原果耶、道枝駿佑、黒木華、黒木瞳、藤井道人監督

映画『青春18×2 君へと続く道』のジャパンプレミアイベントが18日、都内にて行われ、俳優の清原果耶、道枝駿佑、黒木華、黒木瞳と藤井道人監督が登壇。

台湾のスター俳優 シュー・グァンハンと日本の清原果耶がダブル主演を務める切なくも温かなラブストーリー。  一足先に公開された台湾では初日NO.1の大ヒットスタートとなった。「青春18×2 君へと続く道」は、台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」をもとに台湾出身の俳優チャン・チェンが映画化を企画し、藤井が脚本・監督を務めた日台合作映画。シュー・グァンハン(許光漢)演じる高校生のジミーと、清原演じる日本から台湾にやって来たバックパッカー・アミの恋愛模様が描かれる。

清原は「台湾の皆さんが本当にこの作品を楽しみに待っていてくださったんだと肌で感じられました」と感動し、今作品ついて「観終わったとき、撮影時のアミの記憶が残っていたのか、涙が止まらなくて。それくらい印象深い撮影だったと思います」と深い思い入れを明かし「私にとって、とても大切で特別な作品が、今日皆さんのもとに届くことを幸せに思います」と観客に思いを伝えました。

道枝は走行中の電車内で撮影を行ったことを明かし「すごく新鮮な経験でした。ただでさえ制限がある空間なのに、時間もない中で進めていく。だからこそ集中できたのかなと思いますね」と回想し。

黒木華は印象的なシーンとしてランタンを上げるシーンを回想し「新潟で撮影したんですけど、ドローンで撮られた映像が本当にきれい。台湾ともつながっているシーンで『美しい映像を撮られるんだな』と思いながら観ていました」とコメントしました。

黒木瞳は「清原さんが台湾でどのような生活をしていたのか知らなくて。(映画を観ると)本当に一生懸命でキラキラ輝いていた。お母さんの気持ちで『こんなに楽しかったんだな』と思いました」としみじみ。さらに「台湾と日本の素晴らしい景色と、藤井監督の繊細な演出が切ないんです」と述べる。藤井は台湾の制作チームとの撮影について「言葉が通じないからこそ、より“この映画にとって何が必要なのか”をディスカッションするようになった。改めて『映画は1人じゃ絶対に作れないものなんだ』ということを台湾のチームが感じさせてくれました」と言葉を紡ぐ。

グァンハンから届いたビデオメッセージが上映されると、「来週には日本に行けることになりました」とコメントに対してキャスト一同が喜びあい。

藤井監督ははシュー・グァンハンとの出会いを「僕の財産」と話し、「18歳と36歳を演じてほしいという無茶なお願いをしましたが、彼の芝居が素晴らしいと言ってもらえて兄弟が褒められているようでした」と思い返す。清原は彼との撮影の日々について「“1日に何フレーズ覚えられるか”とやり取りをして、撮影も朝から晩まで一緒に切磋琢磨しました。本当に日本語が上手なんです! 相づちとかもナチュラルで」と彼を称賛し、

黒木華はシュー・グァンハンについて「監督に『今、何待ち?』って日本語で聞いてもらうようにお願いしたりしました(笑)。『なるべく深刻な顔でね』って言って。ふざけてですよ!」とエピソードを披露すると、藤井は「そこから『今、何待ち“ですか”』ってちょっと冷たく聞こえるようにアドリブを入れてきたりしましたよね」と笑顔で返した。

撮影時の印象的なエピソードをMCに問われると、道枝は実際に走行している飯山線で撮影が行われたことを観客に伝え「時間に制限がある中進めていくことで、集中してできたのかなと思います」と振り返る。回答中、道枝が「僕と幸次が……違う違う、僕とジミーさんがお別れするシーンがあるんですけど」と言い間違えてしまう場面もあり、彼は客席から漏れた「かわいい!」の声に照れながら「本当にお別れをする瞬間だったので、印象に残っています」と言葉を続けた。

 作品のタイトルにちなみ、自身の青春について聞かれると、黒木瞳は「生まれて初めてラブレターを書いて、どうしても投函できなくて1カ月くらい自分の机の中に入れてて、でも勇気を振り絞って赤いポストのところへ行って投函したんですね。その時に、ポストの中でポトンっていったんです。それが私の青春の始まりかなって。今思えば」と振り返る。

さらに「青春とは、今思い出しても決して色褪せない。あの時どうだった、何色の服着てた、というくらい色褪せないもの。昨日何食べたかも忘れましたが、青春の時代の頃は本当によく覚えてます」と微笑んだ黒木。告白の行方は「振られましたけど。直接校舎の前で言われました」と明かし、会場を驚かせた。

イベントの終盤には、今作のストーリーにちなみ「あなたが影響を受けた忘れられない出会いは?」という質問が清原と道枝、藤井監督に投げかけられた。すると清原は「このお仕事を始めたきっかけがPerfumeさんなんです」と切り出し「家族みんなPerfumeさんが大好きで、実家の車の中で流れていて、Perfumeさんに会いたいから今の事務所のオーディションを受けたので……いろんな音楽を聴かせてくれた両親は感謝しています」と語る。MCから「3人には会えましたか?」と聞かれると、清原は「会えました。初めてお会いしたときに『果耶ちゃんだ』と言ってもらえて、心臓が飛び出るかと思いました」と笑顔を浮かべた。

続いて道枝は同じ質問に「憧れの先輩が山田涼介くん。芸能界を目指したきっかけが山田くんで、山田くんのドラマを見て履歴書送ろうと思ったんです」と、山田との出会いについて語る。そして「こうしてデビューして、山田くんに思いを伝えられたのがうれしいです。伝えたときは、すごく喜んでくださって。これからもずっと僕の憧れです」と、先輩への思いを吐露していた。

最後に清原は本作について「人生でかけがえのない出会いをもらった作品。人との出会いは当たり前にあることではないと深く考えさせてもらいました。この作品が皆様の中でどう変化するかわからないですが、どうか優しくやわらかな世界の中で生きていただけるよう願っています」と語りかけ、舞台挨拶を締めくくりました。

公開日 2024年5月3日公開予定
キャスト 監督:藤井道人
原作:ジミー・ライ「青春 18×2 日本慢車流浪記」
出演:シュー・グァンハン 清原果耶 ジョセフ・チャン 道枝駿佑 黒木華 松重豊 黒木瞳
主題歌 Mr.Children「記憶の旅人」(TOY’S FACTORY)
配給 ハピネットファントム・スタジオ
制作国 日本=台湾(2024)
上映時間 123分
公式サイト https://happinet-phantom.com/seishun18x2

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