日時:4月4日(木)
場所:東京国際フォーラム
登壇:山﨑賢人、染谷将太、奈緒、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫、佐藤嗣麻子監督
同作は、夢枕獏氏の小説『陰陽師』主役・安倍晴明(山崎)の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーの映画。原作・夢枕獏の全面協力のもと、『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズの佐藤嗣麻子が監督を務め、呪術監修に「呪術廻戦」に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」監修の加門七海を迎えている。
キャスト陣は客席とランウェイを通って登場し、会場には歓声が起こった同イベント。晴明役の山崎と、源博雅役の染谷は今回バディということで、
「嗣麻子監督のもとこのチームで、新しい陰陽師、若き日の安倍晴明を演じることができて最高の時間でした。圧倒的スケールのこの陰陽師をみなさんに見ていただきたいです。」
染谷は「自分はこの映画を観て本当に感動して、大興奮でした。はじめてこんなエンタメを観ました。みなさんも楽しんでください」
奈緒は「今まで見たことのない晴明を見られる映画が完成しましたなと!嗣麻子監督美しい呪にかけられてください」と続いた。
板垣は「映像美と音楽と、人間の欲の血生臭さのコントラストがすごく素敵と思いました」
國村は「この映画はとても嗣麻子さんらしい映像とこまやかな人間を描いています」、
天文博士として学生達の為に熱心に指導を行う惟宗是邦を演じた、北村は「圧倒的、素晴らしいの一言。まずわかりやすいので、そのまま見て楽しんで」とコメント、
陰陽頭の藤原義輔役である小林は「こんなに広い会場でたくさんの人に集まっていただき、感無量です。撮影はわくわく、楽しくやっていました」と語り
佐藤監督は「この『陰陽師』は、30年か、35年くらい前に、原作者の夢枕獏さんと絶対に作るというか、お願いされて、作る約束をしていました」と告白。「ようやく完成しました。私としては、最高傑作になっていると思っています」と自画自賛しました。
本作では、身分の差で揺れ動く恋愛模様も楽しめるそうで、晴明と衝突しながらもバディになっていく貴族・源博雅を演じる染谷は、身分違いの恋についてどう思うか尋ねられると「禁じられた恋ってやつですよね。いやー、エモかったです」と笑顔で語り、「仕上がりを見て、切なくもあるんですけど、この世界観の中で見る恋愛模様はグッとくるし、陰陽師という世界観に深く関わってくるので、唯一無二のシーンだったんじゃないかなと思いますね」としみじみ。 また、板垣が演じる帝が、奈緒が演じる皇族の徽子女王を見初めるストーリー展開になっているそうで、同シーンを演じた感想を求められた板垣は「まず帝から徽子女王に送る文(ふみ)は絶対的なので、顔を見ずにごあいさつもしないままあのような手紙を送ってしまい申し訳ないなという思いもありました」と吐露して奈緒を爆笑させ、「それゆえ、帝は孤独というか、憂いみたいなものを出せたらいいなと思いながら、動きだったり瞬きだったりを意識して演じていましたね」とコメント。帝の衣装を着てしまうと自由に動くことができなかったそうで「帝と同じような孤独感を僕も現場で味わっていましたね」と告白して笑わせた。
山﨑扮する若き晴明と、染谷が演じる事件推理の相棒・源博雅との“バディ”ぶりが、本作の大きな見せ場。山﨑の俳優デビュー作に、染谷が出演していた縁もあるが、本格的な共演はこれが初めてで、山崎は「デビュー作でご一緒して、その時すでにこの世界にいて、すごい落ち着きがあって、完璧な人というイメージだったんですけど、ちょっと抜けてるところがある感じとか、おっちょこちょいなところがある感じとかもあって。でもおっちょこちょいすらも、冷静にいなしている感じがかわいいなと思って、『染谷くん最高だな』と思ってました」染谷は「もう、最高でした。賢人くんがすごくリラックスして現場にいてくださるので、自分もリラックスできて、そこからお芝居に入って行き、変に力が入ることなくリラックスした状態を作ってくださったので、本当に楽しかったですね。居心地よかったし、もうあっという間でした」と絆の強さを披露した。
また、山崎は、本作のワークショップの一環にて、醍醐帝の孫・源博雅役の染谷将太と役入れ替える試みをしたという。佐藤監督を含めた3人での同ワークショップを振り返って山崎は「博雅と晴明を入れ替えて。そこはすごく楽しくて。“染谷君・晴明”の良さを盗みました」と語り。それを聞いて染谷も「俺も“賢人君・博雅”を盗みました」と返し、お互いの息の合った様子が伺えた。染谷は「この映画とはまったく関係ないセリフを監督が作ったりして、いろんな組み合わせでいろんなパターンをお芝居して楽しかったです」と解説する。
同ワークショップでは、佐藤監督が映画にないセリフを作り、山崎と染谷がさまざまな組み合わせ・パターンにチャレンジ。佐藤監督は「そういうワークショップを重ねることで、2人の間合いとか、距離感がつかめたんじゃないかなと思います」と手応えを口にした。
そんなふたりの様子に、物語の発端となる怪事件に巻き込まれる女王役を務めた奈緒は、「本当にうらやましいなと思うくらい、お二人の息がぴったりで、素敵だなと思ってましたし、晴明のクールさと、博雅のチャーミングさが、お二人が一緒にいることでより際立って見えるような気がして、すごく素敵なバディ」と羨望のまなざし。博雅と徽子が織りなす“身分違いの恋模様”も見どころで、染谷は「エモかったですし、本当に切なくて。世界観に深く関わる唯一無二のラブストーリー」奈緒は「現代は選択肢がたくさんあって自由ですが、自由過ぎて不自由になることも。最終的には、自分次第なのかなと思った」と話していた。
イベントでは、相棒にしたい今作のキャラクターを選ぶことに。奈緒は「自分が演じた役ですが、徽子女王に恋愛相談にのってほしいです」と回答。「私じゃ比べものにならない経験をしている方なので」と信頼を寄せた。
奈緒を除く多くのキャストが「晴明」と答えているのを、うれしげに聞いていた山崎は「目に見えるものだけがすべてじゃないと思います。見終わった後にそんな人間として大事にするべき心の部分が描かれていると思うので、楽しんでもらいたいなと思います」と今作をアピール。「日本の呪術はここから始まります」と締めた。
物語・・・
呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校であり省庁――《陰陽寮》が政治の中心だった平安時代。
呪術の天才と呼ばれる若き安倍晴明は陰陽師を目指す学生とは真逆で、陰陽師になる意欲や興味が全くない人嫌いの変わり者。
ある日晴明は、貴族の源博雅から皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解決を頼まれる。衝突しながらも共に真相を追うが、ある学生の変死をきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀と呪いが動き出す――。史上最強の呪術エンターテイメントが幕を開ける!
『陰陽師0』作品情報
公開日 | 2024年4月19日公開予定 |
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キャスト | 監督:佐藤嗣麻子(『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズ) 原作:夢枕獏「陰陽師」シリーズ(文藝春秋) 出演:山崎賢人 染谷将太 奈緒 安藤政信 村上虹郎 板垣李光人 國村隼 北村一輝 小林薫 |
音楽 | 佐藤直紀 |
主題歌 | BUMP OF CHICKEN「邂逅」(TOY’S FACTORY) |
呪術監修 | 加門七海 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
制作国 | 日本(2024) |
上映時間 | 112分 |
公式サイト | https://wwws.warnerbros.co.jp/onmyoji0/ |
公式X | @onmyoji0_movie |
@onmyoji0_movie |
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