映画

映画『釜石ラーメン物語』

日付:7月8日
会場:新宿K’s cinema
登壇:井桁弘恵、池田朱那、利重剛、今関あきよし監督

岩手県・釜石市を舞台に家族の再生を街の人々の人情とともに描き出す映画『釜石ラーメン物語』の初日舞台挨拶が7月8日に新宿K’s cinemaで行われました。主演の井桁弘恵、出演の池田朱那、利重剛、そして今関あきよし監督が登壇しました。

井桁は映画初主演となり、「いつかやらせていただけたらいいなとは考えていましたが、こういう形で叶うとは思っていませんでした。監督が長年温められてきた作品の主演ということで不安もありましたが、それ以上に嬉しい気持ちでいっぱいでした。」とオファー時の心境を口にしました。また、今関あきよし監督も「2014年に釜石に行って、震災で傷ついた街が元気になる映画を撮りたいと思いました。そして何よりも井桁さんの存在が不可欠でした。彼女なしではこの映画はあり得なかったです。」と井桁の重要性を明かしました。井桁が演じたのはマイペースで破天荒なラーメン屋の長女という役柄です。

井桁に自身との共通点を問われると、「普段はあんなにお騒がせすることはありませんが、お酒が好きなところは似ています。海宝漬け(釜石の特産品)を食べながら飲むと幸せでした。」と笑顔で答えました。

井桁演じる正実の妹役で出演した池田朱那は、井桁と喧嘩するシーンでの苦労について語りました。「川を挟んで喧嘩するシーンでは、川の幅が思っていたよりも倍以上あったんです。声が届かなかったら会話にならないという緊張感がありました。しかし、声を上げることで感情も乗ってきたので、むしろ良かったです。」と話しました。井桁も「役柄としても負けるわけにはいかないし、演じる上でも負けたくなかったんです。お互いに『喧嘩に勝ってやるぞ』という感情になり、撮り終わった時には達成感のあるシーンでした。」と振り返りました。

最後に井桁は、「釜石の街の方の優しさにたくさん助けられて完成した作品なので、この映画を通して全国の方に釜石の魅力を知ってもらい、家族や街の方々との繋がりなど、小さな幸せにも気づいていただきたいと思って作品の制作に携わりました。ぜひ釜石にも足を運んで、釜石ラーメンも食べていただければと思います。」と伝え、イベントを締めくくりました。

【舞台挨拶ギャラリー】

【STORY】

岩手県釜石市に位置する「小川食堂」というラーメン店。この物語は、山と海に囲まれたこの街で起こる出来事を描いています。主人公は夫の剛志と次女の仲良で、東日本大震災で妻・正恵が行方不明になって以来、二人で店を切り盛りしてきました。しかし、客足はなかなか伸びません。

ある日、3年前に家を飛び出して音信不通だった長女の正美が突然帰宅します。二人は、かつて母の味に迫ることができるのか?そして、街の人々も巻き込みながら、最高の一杯を目指すために奮闘することになります。

【作品概要】

出演
井桁弘恵 池田朱那 利重剛
渡辺哲 大島葉子 岡村洋一 木月あかり 厚木拓郎 関口アナン 佐々木琉 山崎将也
森湖己波 長田涼子 椿かおり 島本和人 佐伯日菜子 村上弘明

Staff
脚本・監督:今関あきよし プロデューサー:伊藤直克 脚本:いしかわ彰
撮影:三本木久城 録音・音響効果:丹雄二 美術:Yacco 編集:鈴木理 音楽:遠藤浩二
助監督:土田準平 制作進行:井口光徳 主題歌「ひかり射し込む場所」洸美-hiromi-
協賛:新潟商事 釜石はまゆり会 協力:釜石市 制作協力:寿々福堂 ©「釜石ラーメン物語」製作委員会 2022/日本/カラー/16:9/85分

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